2021年03月31日

No.1330 COMPASS.Jr 地震想定の避難訓練

No.1330 COMPASS.Jr 地震想定の避難訓練

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS.Jrでは、地震想定の避難訓練が行われました。
今回はお友達10人、先生が5人での訓練でした。


DSC07286.jpg

まずPCで緊急地震速報の音声を流し、地震で揺れを感じた想定で、まず机の下に潜るよう指示を出します。
全員で防災頭巾を被って人数確認をした上で外へ避難する流れを確認。
まずPCの音を確認して、お友達と教室内の安全確認(出入口、火の元、落下物等)を行います。
同時に先生は出入口を開け放って通路を確保し、教室外の避難経路の確認。

DSC07294.jpg

お友達は「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」安全な場所へ移動するか、机の下に潜って対角線に机の脚を掴み、身を守ります。
このとき、自力で避難できないお友達がいた場合は、避難準備にも気を配る必要があります。

DSC07284.jpg

外に大型の車が停まっていたため、もしも急に車が動き出し、背の低いお友達が巻き込まれたら…など想像できる危険を回避して外への避難を取りやめ、絵本スペースへ集まってお話・紙芝居で防災学習をすることにしました。

DSC07293.jpg

お話は、過去の地震のことから始まりました。
記憶に残る10年前の3月11日に起きた東北地方を中心に12都道府県で2万2000人余りの死者・行方不明者が発生した東日本大震災が、また九州では平成17年の3月20日に起きた福岡西方沖地震、そして平成28年の熊本地震では多くの死者や負傷者、そして家屋が被災しました。
今年に入っても、既に2月には福島県沖地震で震度6、熊本で震度4、そして紀伊半島でも震度4上の地震が起きています。
DSC07279.jpg

実は北九州には「小倉東断層」と「福智山断層帯」という2つの断層帯(合わせて福智山断層帯と呼ばれています。)が通っています。
想定されている地域に影響のある地震では「南海トラフの巨大地震」が懸念され、国の検討会が取りまとめた報告では最大でマグニチュード9.1の地震発生の場合、市内で最大で震度5弱から5強の揺れが想定されているのだそうです。

DSC07292.jpg

さて、実際のニュースで伝えられる地震情報についても知らないお友達が多く、危険を身近に感じてもらえない現実があります。
そして更に、Jr.のある北九州市では過去にも震度3以上の地震はほとんど経験がありません。
防災頭巾も使ったことのない子が多く、今回を良い機会と捉え、防災頭巾の被り方、なぜ頭巾で頭を守ることが大切かを学ぶ機会となりました。
もちろん大きな声で話さない、マスクを外さない、くっつ
かないというコロナ禍でのお約束も当たり前です。

DSC07283.jpg

お友達の中には、目を見て話せないお友達、パニックになってしまうお友達、単独歩行が難しいお友達、指示がわからず行動が遅れてしまうお友達がたくさんいるので、非常時のことにも配慮し、先生の配置人数にも厳しい国の基準が設けられています。
今回参加した中にも、目を見て聞くことができず、反応がわかりづらい特性があるお友達がいたそうです。
しかし先生が話す地震の恐ろしさや、紙芝居を通して伝える地震の正体について、このお友達は先生に顔を向けることはなかったのですが、静かに耳を傾けて熱心に聞いている様子を見せていたと言います。

DSC07291.jpg

今回、訓練をやってみて、改めて基本の大切さを考えさせられたといいます。
色々な特性のあるお友達とともに安全に逃げることがいかに難しいことであるか。
部屋の構造、玄関や靴箱の配置等から導線を事前に考えることがいかに重要か。
テーブルや椅子、壁など、避難する際に障害物となるものがいかに多いか。

DSC07282.jpg

震度4以上になると、個人差はあるものの、ほとんどの人が揺れを感じ、驚き、目を覚ますと言われます。
電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立て、座りの悪い置物は倒れることがあり、電線が大きく揺れます。
南海トラフ沖地震で想定通りの震度5「弱」以上になると、大半の人が恐怖を覚え物につかまりたいと感じ、電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ち、置物の大半が倒れ、固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れるとされています。
更に1段階上の震度5「強」になれば、大半の人が、物につかまらないと歩けなくなり、行動に支障を感じ、棚から物が落ち、固定していない家具が倒れ、窓ガラスが割れ、ブロック塀が倒壊するなどが想定されています。

3935033_s.jpg
写真はイメージです。
そんな大きな震度が起きたとき、お友達のみならず先生たち自身も平常心でいられるだろうか?
特に特性のあるお友達のパニックは想像に難くなく、それを考慮したパターン化しない避難訓練の必要性を感じました。
備蓄や防災頭巾、避難バックなどのモノは完璧に準備してあるものの、大地震が起こる時間帯によっては避難を誘導する側の先生にも、誘導される側のお友達も、常時万全な避難状況を作るのは難しいということを見越して、だからこそ訓練を継続することが必要だと思います。
「そのとき」のために、日頃から最悪の状態での安全な避難をシュミレーションしていき、何度も経験による習熟度を積み上げていくようこれからも避難訓練を継続していきます。

所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1丁目3−5
連絡先:093-472-3288
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月30日

No.1329 COMPASS大村Link 2度目の春に向けて

No.1329 COMPASS大村Link 2度目の春に向けて

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村Linkに通うお友達は小学校1年生。
系列のCOMPASSから数えて4月で1年になります。

3月ブログ タングラム.jpg

当初の保護者様から伺ったところによると、お困りごとは度々起きる兄弟喧嘩。
また言葉の成熟が未完成で、説明のような長い文章を話すことが苦手。
言葉の拙さがお友達に苛立ちを誘ってしまうようだということでした。

3月ブログ 自身で学習用意.jpg

お友達の個別支援計画は言葉の成長を願うものとなりました。
言葉の成長を見えやすい形で感じてもらうように、ひらがなの特に苦手な促音・撥音・拗音・長音を補完していき、カタカナの読み書きまでを目指します。
数についても足し算、引き算の基礎と集合数という概念を育てるように導きます。

3月ブログ 帰りのご挨拶.jpg

お友達も例に漏れず、当初は着座姿勢を保つことができません。
先生に限らず、相手の話を聞くことができませんでした。
課題をやろうと取り組む様子を見せても、周りが気になり始めるとすぐ離席です。
お友達の気持ちを聞こうとしても、会話の組み立てに要領を得ず、伝わる言葉を選んで話せませんでした。

3月ブログ 自由時間.jpg


苦手なことには集中できないようなので、まずは身近な絵が載っている「絵カード」で語彙の定着と、プリントでの制作活動などを通して楽しく課題を完了させることを目指しました。
それでも度々離席が目立つので、その度に先生が迎えに行って諭します。
一定時間課題に取り組んでもらいたいと先生が工夫した強化子はドラえもんの塗り絵です。
ここまで頑張ったら「ドラえもんの塗り絵やろうね。」と理解しやすい目標はお友達の目を輝かせました。

3月ブログ 学習の様子A.jpg

語彙の理解と、経験値の少なさもあって話から概要がイメージを得られないでいるお友達。
話しかけてもわかっていない様子を見せたときは、先生は言葉を置き換えたり、表現を替えてより具体的に伝えるように試みました。
まだひらがな50音の読み書きは、繰り返し書くことでマスターを目指しました。
もちろん、出来た時には褒めて、褒めて自信に繋がるように働きかけました。

3月ブログ 来所後の身辺整理.jpg

お友達には「静かタイム」が有効でした。
まずは話し手に注目してもらえるように、また心を落ち着けるために静かタイムを活用します。
利用開始から2ヶ月ほど経つと、お友達の様子に変化が現れてきました。

3月ブログ 学習の様子@.jpg

気持ちを伝えようと、一生懸命に話そうとする姿勢が見られるようになり、嫌なことがあったときでも自分の気持ちや状況の説明ができるようになってきました。

50音順は表があれば読めるようになり、自分の名前は書けるようになりました。

3月ブログ 外遊び※縦写真すみません.jpg

最近は離席も減り、コミュニケーションの力がついてきたせいか、保護者様の悩みだった兄弟喧嘩が減ってきて、仲良く過ごすことができるようになったと保護者様も喜んでおられるのだそうです。

3月ブログ 送迎.jpg

もうすぐ2年生になるお友達。
2度目の春に向けて、更に気持ちを言葉で伝えることが出来るようスキルアップを目指します。
たくさんのお友達と楽しく会話ができて、学ぶことは楽しいと感じられる春であるようにと願って関わりを継続していきます。

所在地:〒856-0832
    長崎県大村市本町328-1-206
連絡先:0957-46-3238

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月29日

No.1328 COMPASS丸亀Wish 移行支援で伝えきれないもの

No.1328 COMPASS丸亀Wish 移行支援で伝えきれないもの

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

月曜日のCOMPASSです。
幼少期にCOMPASSのセンターで過ごし、放課後デイになってからはWishに移ってきたお友達。
保護者様は、環境の変化に順応でき、大きな集団で過ごせるようになってほしいと語られていました。
あまり自発的な発言がないとのことで、保護者様は「言葉で自分の気持ちを伝えられるようになること。」も願っておられました。

3528829_s.jpg

Wishの最初の個別支援計画には「発語が増えて話せる言葉を増やすこと。」「集団行動を通してルールやマナーを学ぶこと。」 「生活動作を身に着けたり、基本的生活習慣を身に着けること。」そして「数への興味を引き出していくこと。」が設定され、お友達との日々が始まりました。

Wishの初日。
これまで通っていたセンターとは違う新しい場所に、お友達は泣いてなかなか建物に入れなかったそうです。
終日落ち着かず不安な様子を見せていたお友達は、着座も十分にできず、短時間で離席してしまうため、小部屋に移って療育を行なったと聞いています。

1615956716694.jpg

まずはWishに慣れてもらうことからだと、様子を見ながらのスタートとなりました。
課題は色々と準備されたものの、お友達が興味を示すものから徐々に取り組んでみて、少しずつ集中できる時間を長くして行ったそうです。
暫くするとWishにも慣れてきた様子を見せて、この場所で過ごすルーティンが形成され、着座も長くなってきたようです。
「言葉」を知り、伝えるために、まず「ください。」や「出して。」など、お友達の気持ちを表す表現から始めます。
先生が掌を前で組んで「ください。」という仕草をやってみせ、言葉を添えてお友達に伝えます。
今度はお友達の番です。

1615956730665.jpg

その言葉の復唱をうながし、ちゃんと言えたら先生がおもちゃを手のひらに乗せてくれます。
「ください。」と言いさえすれば、その要求がちゃんと叶います。
この経験を数多く積んで、自発的な発語を引き出せるようにと導きを継続していきました。

とはいえ、すんなりと療育の成果が出たり、素直に従ってくれることばかりではありませんでした。
指示に従ってはくれますが、お友達には特別なこだわりがあり、それを手放すことができませんでした。
例えば色の順番、好きな絵本に限って読むなどに特にこだわりが強いようでした。
また、他のお友達と一緒にと準備した同じ課題も、特にそれが初めてであれば同じように取り組むことは難しいようでした。
その度に、お友達が落ち着いてじっくり取り組めるように小部屋に移動して集中できるように試みました。

名称未設定 1.jpg

Wishに通い始めて4ヶ月くらいが経った頃少し様子が変わってきました。
時間の経過とともにお友達の意識に起きた変化が、課題への取り組みや行動に現れてきました。
頻繁に個室を利用する時間だけでなく、他のお友達と同じ部屋で皆と同じ教材に取り組むことができるようになりました。
また学習課題ではひらがなや数字を覚え、プリントも嫌がることなく頑張れています。

1615956723687.jpg

最近では苦手な新しい環境でも、馴染むまでにかかる時間が早くなってきました。
余暇の時間にも、それが当たり前のように一人で過ごしていたのですが、少しずつ周りのお友達が気になり出しているようです。
言葉は完璧というにはまだ不十分でクレーンで伝えることもあるそうですが、オウム返しでは言える言葉が多くなってきました。
「ちょうだい。」「ありがとう。」「だいじょーぶ?」等の言葉は自発的に口にできるまでになってきたそうです。
2.jpg

お正月明けにWishで行われた「書き初め」。
練習を始めた頃は文字というより、ただ塗りつぶしていた「水習字」で「うし」と書けたことに、先生はびっくりして大喜びでした。
今月からお友達は通う距離などの事情で、系列の丸亀に移りましたが、Wishで最初に見せていた戸惑う様子もなく、元気に通っているそうです。
現在のお友達の様子、これまで達成した事柄とこれからの課題などを移行支援シートに記載しながら、言葉にできない、載せきれないたくさんの思い出が蘇ってきたそうです。
これから進級していくお友達の可能性を信じて、またいつか会える時に最高の笑顔を期待して見送るのでした。

所在地:〒763-0091
    香川県丸亀市川西町北2034-2
連絡先:0877-35-8328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月27日

No.1327 COMPASS高松Apple 地震想定の避難訓練

No.1327 COMPASS高松Apple 地震想定の避難訓練

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松Appleでは、今月半ばに地震想定の避難訓練を行いました。
参加人数はお友達が4人と当日出勤の先生たちです。
事前にお友達と揺れたらどう行動するのか、どこに逃げるのか、逃げるときどんなことに注意するのかなど、しっかりお話をします。

IMG_20210315_151012.jpg

タブレットで大きな音が鳴り響き、訓練のスタートです。
お友達は今まで座っていた机の下に素早く潜り、身を縮めて1〜2分揺れが収まるのを待ちます。
先生は手早く防災ずきんやヘルメットを用意して全員の装着を確認です。
先生の合図で皆で玄関から素早く外へ。
事業所のすぐ近くにある公園が一次避難場所です。

IMG_20210315_145929.jpg
お友達は皆先生の指示通りにマスクを外さず行動し、大きな声を出す様子もありませんでした。
訓練前にお約束していた「走らない」「押さない」「先生と必ず手を繋ぐ」「道路を渡るときに安全かどうか確認する」なども全て守れていたそうです。
点呼で全員の無事を確認し、事業所へ戻りました。

IMG_20210315_145947.jpg
こうして無事に終わった地震想定の避難訓練ですが、やってみて初めてわかる気づきもたくさんあったようです。
例えば玄関付近で人間雪崩の状態にならないように、速やかに外に出ることを第一優先として、靴をまとめて持っていけるものが必要だと感じたことや、持ち出し袋の内容の充実を図りたいと思ったことなど活発に意見が出されました。

IMG_20210315_150122.jpg

南海地震は過去1,000年余り過去の地震活動の記録が残されている世界的にも例をみない地震データのあるものなのだそうです。

最近では平成7年1月17日午前5時46分頃、M7.2の地震が起き、高松でも震度4の阪神大震災の発生が記憶に新しいところです。
この地震では、高松ではビルの窓ガラスなどの一部に損傷があった程度でした。
周期的に起きる確率が高いとされている南海トラフ地震。

IMG_20210315_150156.jpg

この被害想定によれば、南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。
また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来も想定されています。

IMG_20210315_150326.jpg

耐震構造の確認や、非常時の避難のみならず、保護者様にどう連絡するか、一時避難先と避難所への移動はどの程度の状況で行うべきか・・・
考えることはたくさんあります。

IMG_20210315_150219.jpg

その日が来ないことを願いながらも、万一の最悪を想定し、最善の対策を目指して、命を守る行動を迅速に的確に行えるよう、今後も訓練を継続していきます。

所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2157-5
連絡先:087-899-6328

(施設名をクリックして頂くと施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月26日

No.1326 COMPASS高松 君と過ごした6年分の・・・

No.1326 COMPASS高松 君と過ごした6年分の・・・

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松のお友達は6年間の歩みを終え、今月卒業となりました。
利用開始当時のお友達は時間の感覚が曖昧でした。

CIMG0125.jpg


時間や予定の変更に対応することが難しいため、臨機応変に対応できるように成長を促し、時間の感覚を身につけ、社会で必要になる生活面での自立を目指すことが目標とされました。
通い始めた頃は中学生になったばかり。
お友達はとても恥ずかしがり屋で、挨拶の声もか細く、うつむきがちだったそうです。

1615943561836.jpg

やがて、学校が終わってから毎週数回COMPASSへ通うことがお友達の日常となっていきました。
まず、買い物を想定してお金のやりとりの練習をします。
最初はお金の選択と支払いやお釣りの計算を自力で計算してみますが、苦手意識がブレーキとなり、度々パニックになる様子を見せていました。
できないと思うと、ひどく落胆する様子を見せるお友達です。

1615943565904.jpg

そこでCOMPASSでは、計算力ではなく自立した生活が目的であることに立ち帰ります。
数量の把握が苦手なお友達は、時間やお金に対しても数字がつくものにちょっとアレルギーな感じです。
そこで計算力の向上は無理強いをせず、電卓を使って正しい記号や数字を入力することに切り替えました。

CIMG1386.jpg

時計、お金はなかなか理解が難しく、数の増減はお友達を混乱させるものだったようです。
楽しく取り組めるようにと5段とびの数え方を習得したり、実際に学校からもらってきたプリントを活用して実践的な学びを行います。

IMG_20210302_162143 (1).jpg

それらのプリントは、遠足や実習について、予定時間や費用が記載されていたものでした。
手触りを確かめながら手のひらに経験を載せるというような感じでしょうか?
実際に体験する予定が遅くなったら? 何時間かかる? 費用が全部でいくら? といった、イメージしやすい例題は、お友達にほっこり笑顔を誘います

IMG_20210304_155521.jpg

お友達と過ごす6度の四季の間には、たくさんの人々との触れ合いがありました。
たくさんの学びの場と、楽しいイベントがありました。
春、COMPASSが初めてという小さなお友達が入ってくると、優しく話しかけてコミュニケーションを取る姿に、年長者としての意識の成長がみられます

CIMG1167.jpg

楽しく学ぶこと、きちんと身につくように導くことを目指したCOMPASSの日々は、繰り返し繰り返し、何度も何度も「できた!」「できたね!」と言葉を交わしながら喜びの体験が積み重ねられ、優しく流れていきました

CIMG0825.jpg

今では時計を正確に読めて、時間の感覚を掴んだお友達は1日の流れを把握しながら生活を送れるようになったお友達。
また学校であったことを話したり、年下のお友達を気遣う成長を見せ、下を向いて恥ずかしそうに挨拶をしていた頃を思い出せない程、、イベントにも積極的に参加したり、お世話をしたり、お手伝いしてくれたりと楽しい思い出がたくさん増えました

名称未設定 1.jpg

卒業にあたり保護者様からもCOMPASSへ感謝のお手紙をいただきました。
「この6年間、中学から高校まで1つ1つステップアップし、人との関わりや年下のお友達への関わりなど、家では経験できない大きな宝を手にしました。スタッフのみなさまありがとうございました。」


1615943546647.jpg

卒業するお友達、実は、お友達がCOMPASS高松での卒業生第一号です。
最後の利用日に、お友達は「寂しい・・・」と大号泣でした。
ご家庭では先生たちから寄せられた寄せ書きをずっと見てくれているのだそうです。

1614299357638.jpg

穏やかで優しいお友達と別れるのは先生も耐えがたく、とても寂しい思いで胸がいっぱいです。
ですが、光り輝く新しい世界に旅立つ力を得たお友達を優しく迎えようと未来の扉が開かれています。
名残惜しい気持ちはそっと胸にしまい、先生たちは去りゆくお友達の背中を誇らしく最後までしっかりと見届けたのでした。

所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2155番地18 フィット伏石 T 号棟
連絡先:087-864-5823

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月25日

No.1325 COMPASS高知.Jr もうすぐ1年生の君と

No.1325 COMPASS高知.Jr もうすぐ1年生の君と

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知.Jrの昨年夏から通い始めたお友達は、もうすぐ新1年生になります。

177094.jpg

保護者様は、不意に飛び出したり突発的な行動が見られるお友達を心配しておられたそうです。
また、座れることや学ぶ姿勢の就学準備はもちろん、言葉によるコミュニケーション能力の向上を願っておられました。
年長さんのお友達、園で昼食を済ませた後にCOMPASSにやってきます。
お腹がいっぱいで程よくリラックスした気持ちいい感じなのはいいのですが、さあこれから活動という場面でも「疲れたぁ。」「眠たい。」と言いがちです。
177093.jpg

もちろん集中して頑張るぞ!という状態からはかなりかけ離れた様子でした。
数時間で保護者様のお迎えとなるのですが、保護者様の姿を見つけると「やったー!!」とばかりにテンションマックスで走りまわり、おどけて部屋の隅に隠れたりと、落ち着かず、きちんと帰る支度を促しても切り替えが難しかったそうです。

IMG_2379.jpg

9ヶ月後には就学という大切な時期でしたが、当時のお友達はひらがなやカタカナは全く読めない状態でした。
そこで興味関心を持ち、積極性を養ってもらおうと個別活動の「絵カード」「ひらがなのなぞり書き」「絵本」、集団活動の「あいうえお表唱和」「静かタイム」などが選択されました。

IMG_2376.jpg

文字は読めないお友達でしたが、絵本の「ミッケ」が大好きだったため、座って絵本を読み聞かせことから導入することにしたそうです。
そこから少しずつ興味の枠を広げるように「絵カード」で言葉を覚えたり、「絵本」の中から興味を持った言葉を一緒に見つけ「ひらがな」への興味を促します。

IMG_2380.jpg

クレヨンや色鉛筆を握ってみて、真っ白い神に描かれる色々な形。
色板を組み合わせ、色々な形で広がる興味へと誘いますが、描くとなると三角形がどうやら苦手な様子です。
お友達の紙にはちょっと変わった形の「三角形」。
また色板を使いながら、三角の形を色々使ってロケットなどを作りながら三角形というものを意識していくようにと導きました。

IMG_20210308_111840 (002).jpg

とはいえ週1の利用であったことや、平日は「眠たい」ことが妨げになり、なかなか学習が進みません。
トランプやドミノなど、ゲーム性のある教材で眠気が覚めるように工夫をしてみますが、すぐに改善は見られませんでした。
そこで保護者様にもご協力をいただき、文字が大きく、文字数の少ない0〜2歳児向けの絵本をご家庭でも読んでもらい、文字や言葉への興味を育てていきました。

IMG_2382.jpg

やがて半年が過ぎた年が明ける頃、少しずつ成長のキラッとした輝きを垣間見るようになります。
もうすぐ1年生になるという自覚が芽生えてきたことも手伝ってか、眠さに負けていた来所時の様子にも変化が見られ、

image3.jpg

読めるひらがなやカタカナが増え、ひらがなカードの中から自分の名前をとり並べることができるようになってきました。
語彙の増加に伴って、自分の気持ちを素直に言葉で伝えようとする様子を見せるようになりました。
COMPASSにも慣れ、登所時、降所時の切り替えがスムーズになり、終日笑顔で過ごすことができるようになりました。
最近のお気に入りは、1年生になるからと買ってもらった真新しい筆箱。
礼儀正しい挨拶の練習も身を入れて頑張り、ひらがなをなぞる練習にも力が入ってきたようです。

image0.jpg

ご家庭でのご協力もあり、保護者様も周囲から落ち着いたとよく言われると、嬉しそうに話されていたのだとか。
突発的な行動が少なくなり、安心して一緒に買い物も行けるようになったと喜ばれていたそうです。

IMG_2378.jpg

もうひと月も残っていませんが、入学までの間、就学に向けラストスパートです。
言葉遣いやマナーなどを習得し、ひらがなをなぞったり、書いてみて、文字に親しみ、読み書きができるようになるように。
増えてくる人との関わりも楽しめるように、相手の気持ちを考えて行動したり、協力して達成する喜びを感じてもらえるようにと願い、ピカピカの1年生を目指して関わりを続けます。

所在地:〒780-0925
    高知県高知市西町86-1
連絡先:088-855-9338
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月24日

No.1324 COMPASS下関 「見てみて!」と笑顔で披露を

No.1324 COMPASS下関 「見てみて!」と笑顔で披露を

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS下関に来所されたとき、保護者様のご希望は「就学までに集団生活が送れるようになってほしい。」というものでした。
また発語はあるものの、まだ不完全な言葉によるコミュニケーションを伸ばして欲しいこと、そしてトイレに行きたいという意思を伝えられるようになってほしいと願っておられました。

個別支援計画では、まずお友達がCOMPASSという新しい環境に慣れて笑顔で過ごせるように目指すことから始めます。
そして言語力を形成を目指し発語を増やすことを目指していくことにしました。

30867.jpg

例に漏れず、長くは椅子に座れまなかったお友達ですが、初めての場所、初めての人にも物おじしない明るいお友達を皆すぐ大好きになったそうです。
自発的な意思表示はなかったのですが、トイレ自体は嫌がらず、お友達と一緒にトイレに行き、順番にトイレを済ませられていました。
手触りなど、感覚的に心地よいこと、面白く感じることがお気に入りで、手作りおもちゃのひもを触ったり、毛糸の感触を楽しんだりと感触が楽しいようでした。

558.jpg

初めての課題の点描は、先生がどうするかよく見ていて、楽しそうに真似をして点を打っていたのだとか。
余暇の時間には、周りのお友達がすることを珍しそうに眺めたりして過ごしていました。
そんなお友達の様子から「静かタイム」「ラジオ体操」「あいうえお唱和」「絵本 」「月例プリント」「絵カード」「絵合わせカード」「プットイン」「ルーピング」「ひも通し」などが選択されました。

557.jpg

こうしてスタートしたお友達のCOMPASSですが、周りが気になり離席が多く、その度に椅子に座ることを嫌がらないよう声をかけ続けます。
絵を選んでシールを貼って答える課題では、プリントではなく、自分の手やほっぺたに貼ってしまいます。
その都度、先生は手を添えて絵に興味が向くよう何度も声をかけます。
余暇の時間に遊ぼうと他のお友達に近寄っていっても、言いたいことが言えず伝わりません。
そんなときはお友達の気持ちを受け止め、ゆっくり発声の練習に導き、伝え方を教えていきました。

560.jpg

利用開始から半年後くらい経つと、着座して机に向かう時間は少しずつ伸びていきました。
その頃からは名前などのひらがなをなぞることができるようになり、「し」や「お」などはなぞらず上手に書けるようになっていきます。
繰り返し何度も行った発声練習の成果が少しずつ現れ、はっきり発音できる単語が増えていきました。
全員で一斉に行う静かタイムや、あいうえお唱和でも、最後まで離席なく椅子に座れるようにもなってきました。
559.jpg

最近では、少しずつ滑舌よくお話できるようになり、会話も聞き取りやすくなってきました。
利用当初に比べ離席もなく、落ち着いて取り組む姿勢も見られるようになりました。
保護者様も「会話も聞き取りやすくなって、数も10まで正確に数えれるようになって、びっくり!」と嬉しい感想をいただいたそうです。
COMPASSがお休みの日にも、ご家庭で自分の名前を保護者様に「書いて!」とねだり、楽しんで何度もなぞっているのだとか。
また、通っている園やお家でもラジオ体操やあいうえお唱和を披露したり、先生やご家庭にひらがなを書いて見せているのだそうです。

30868.jpg

COMPASSにもすっかり慣れ、笑顔で同年代のお友達と楽しく紙ずもうをしたり、一緒に関わって遊ぼうとする姿も見られ、上手に線が引けるとお友達にも「見てみて!!」と嬉しそうに見せたりと、微笑ましい姿を見かけるようになりました。
今、お友達は人との会話の楽しさ、ひらがなや数字の面白さがわかってきて、まさに伸び盛りを迎えています。
これからはさらに語彙力を伸ばし、発語の力を伸ばす訓練を続け、周りのお友達との関わりの中で、社会性や、善悪の判断を身につけられるように導いていきます。

所在地:〒751-0849
    山口県下関市綾羅木本町2丁目2−1
連絡先:083-227-4328
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月23日

No.1323 COMPASS中讃センター ご家庭とともに

No.1323 COMPASS中讃センター ご家庭とともに

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

火曜日のCOMPASSです。
センターに通う年長のお友達は、もうすぐ小学生になります。

保護者様はお友達が話せないので、少しでも話せるようになってほしいと願っておられました。
また手先の訓練を望まれ、次いで鉛筆の用途を理解し、書くことを覚えてほしいとも語られていたそうです。

1615434612608.jpg


お別支援計画には「活動を通じて、学習や遊びへの興味・関心を広げる、できることを増やすこと。」「発声練習に取り組み、話せる言葉を増やすこと。」「学習に意欲を持ち、落ち着いて取り組み、指示を受け入れて行動できるようになること。」という3つの柱が設定されました。

1615434614685.jpg

初回の利用時、保護者様とCOMPASSの玄関先で別れてひとりぼっちで心細かったお友達。
保護者様の姿を求めて大泣き状態で、どんな誘い掛けにも気持ちが切り替えられずしばらく泣き止みませんでした。
心を開く様子を見せず、癇癪もひどく、落ち着いて過ごすことが当時の目標になったそうです。

1615434624450.jpg

COMPASSの送迎が始まると大声で抵抗し、車から降りるのもそれは大変だったそうです。
先生や周りのお友達と馴染む気配は一向になく、危険だからと繋ごうとする手も振り払ってしまいます。
お友達は、COMPASSの何もかもが嫌でした。
COMPASSに着いても、すぐにお友達が唯一居場所と決めた部屋の隅っこでほとんど毎日過ごし、意思疎通には程遠い状態でした。
1615434630345.jpg

隅っこにいるお友達に優しく声をかけ療育に誘うのですが、嫌がり、逃げたり泣いたり、癇癪を起こします。
当時お友達の唯一の心の支えはお気に入りのブランケット。
何とか個室に入ってもブランケットが手放せず、どこかイライラ、そわそわして落ち着きがありませんでした。
1615434616333.jpg

それでも優しく見守るCOMPASSの日々は流れていき、ひと月ほど経った頃少し変化が現れました。
隅っこから個室への移動への抵抗が少しだけ緩くなってきたようで、お友達と向き合い、コミュニケーションを試みます。
やがてお友達は、方時も離さなかったブランケットを鞄にしまったままでも過ごすことができるようになっていきました。
1615452616929.jpg

次第に着座して課題に取り組む姿を見せるようになってきたお友達のタイミングを計りながら、口・舌の体操、ひらがな50音表や絵カードを用いて発語を促していきました。
言葉は伴いませんでしたが、活動の開始と終了の挨拶の仕草も繰り返し試みました。

1615452614733.jpg

お友達は全身で拒否すると、大人が諦めて許されると思っていたのかもしれません。
個室で取り組む療育も好みの課題だけは明るい表情で取り組みますが、嫌なものは全身で抵抗します。
カード類は手で押しのけるほど嫌がり、言葉にならない声で「嫌だ」と訴え、先生を叩いてでも要求を通そうとして、怒ったり、パニックになったり、癇癪を起こしたり…。

1615452607342.jpg

先生は全身の抵抗を受けながらも「大丈夫、できるよ、できるよ。頑張って。」と励ましながら優しく寄り添い、しかし一歩も引き下がらない態度で課題を続けるように促し続けました。
お友達は優しい先生に少しずつ心を開いていったようですが、だからこそ聞き入れてもらえるはずだとの思い込みが長い間抵抗として残っていました。

1615434612608.jpg

利用開始から1年半が経ち、季節は冬になった頃、お友達に少しずつ成長のカケラが見られるようになってきました。
粘り強い関わりが硬く閉じたお友達の扉を押し開け、たくさんの課題を1つ1つこなしていく過程で得られた「できた!」という経験、頑張ればできるという確信、それがお友達の自信に繋がり、苦手な課題でも最後まで頑張る様子を見せるようになってきました。

1615434624450.jpg

全く一言も聞くことがなかった言葉ですが、数々のトレーニングを経て、少し不明瞭さは残すものの「こんにちは。」「ありがとうございました。」など挨拶が返せるようになってきました。
あれほど嫌いだったカード類ですが、今では不明瞭ながらも母音だけでも復唱しようとする姿を見せています。
よく目が合うようになり、言葉や指示への理解が増え行動に起こすことができるようになりました。

1615434630345.jpg

COMPASSに着いても落ち着いて指定された机で課題に取り組み、周りのお友達との触れ合いや関わる姿が見られるようになっていきました。
お友達も例に漏れず離席が多かったのですが、現在は着席している時間が飛躍的に伸びてきました。
感覚で選択していた好みではなく、手にとって、確かめて、試してみる様子を見せるようになり、色々なものに興味を示すようになりました。

1615434616333.jpg

手先・指先強化には手作りの教具を取り入れ、何度も繰り返すうちにボタンのつけ外しが上手にできるようになりました。
お箸の訓練もまた、嫌がっていた物のひとつですが、励ましながら繰り返し取り組みました。
ご家庭でもお友達の好きなおやつや食事の際に、1つだけでもお箸でつまむようにしてみましょうとご提案し、協力していただきました。
やがてご家庭でも、落ち着いて座ってお箸に挑戦できるようになっていったそうです。
そして今では、まだ補助箸ではありますが使えるようになりました。

1017764.jpg

また言葉で伝えようとしたり、挨拶を口にしたり「開けて。」とお願いして見せるなど、保護者様は成長をとても喜ばれています。
来所時にご機嫌が悪くても、短時間で落ち着き、切り替えられるようになりました。
当初は人に触れられることを嫌がっていたお友達ですが、そんな姿も影を潜めています。

1615434612608.jpg

少し寂しくなりますが、3月いっぱいでセンターを卒業するお友達。
それまでにできるだけ早く小学校に馴染めるように、基本学習だけでなく、学校生活に向けての準備を進めています。
また、センターでは小学生になって移行する事業所向けに、これまでのお友達と頑張ってきたたくさんの思い出や活動をまとめています。
新しい場所にスムーズに移行できるよう引き継ぎをしっかり行い、お友達が不安にならないよう、落ち着いて取り組めるように努めていきます。

所在地:〒763-0082
    香川県丸亀市土器町東4丁目780
連絡先:0877-24-5328

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月22日

No.1322 COMPASS中津 言葉の道しるべを

No.1322 COMPASS中津 言葉の道しるべを

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津の小学校2年生のお友達は、昨年の11月から通い始めてまだ半年足らず。
保護者様は「言葉が出るように... 、オムツが外れ、トイレで排泄が出来るように...。」と成長を願っておられます。

CIMG1820.jpg

個別支援計画には「個別で発語を促し、集団活動を通してコミュニケーション能力を高めること。身辺自立の確立を図ること。」を目指すことが記載され、お友達とのあゆみが始まりました。

CIMG1817.jpg

まずは手や指で触って操作するストロー通し、木製型はめ、シール貼りなど感覚を優先した作業課題で達成感を目指します。
また、書くための準備ともなり、かつ描く音や感触で楽しめるクレヨンの練習を取り入れます。
そして、ひらがなのうたや動物カードなどを活用して発声、発語に繋げていこうというものです。

KIMG1214.jpg

小学生として学校生活を送っていたお友達ですが、発語がほとんどなく、自分の意思は指差しで伝えていました。
また、着座が出来ず、離席が多く、殆ど指示が通りません。
集中を欠き、目の前に出された課題に取り組めないお友達、すぐに離席。
その都度「戻って座ろう?ね?」と優しく声をかける着座の促しが繰り返して行われました。

KIMG1207.jpg

トイレ習慣には衛生的、体感的な心地よさを理解し、納得し、そうありたいと自分が望むことと、習慣化が大切です。
トイレでの排泄を習慣化すべく、来所後すぐにトイレに誘導、1時間過ぎると再びトイレ誘導を行い、それを繰り返します。
CIMG1823.jpg

お友達は都度その促しに応じて、排尿感がなくても便座に座るまでを繰り返しました。
その試みは現在も続き、最近はCOMPASSに着くと「まずトイレに行く。」というルーティンがお友達の当たり前の日常になってきたようです。

IMG_0492.jpg

課題の「ひらがなのうた」を先生が音読するのですが、言語療育の場面で話しかけるとき、先生はゆっくりとやや声高に話します。
この「リズム」と「抑揚」が発達の過程にあるお友達には受けとめやすく、処理しやすい情報となります。
適切な環境下で言語的刺激を十分に受けることが大切だと言われている言葉の獲得。
十分な刺激に到達するまで、この学びは繰り返されます。

KIMG1204.jpg

やがて、年が明ける頃。
それまで一向に従う様子が見らなかったお友達ですが、先生が出す指示に対して変化が見られるようになりました。
先生が準備をしている間「少し座って待っててね。」などの指示にこっくりうなづき、大人しく待てるように。
着座時間も少しずつですが長くなっています。

KIMG1224.jpg

まだスタートしたばかりのお友達。
楽しいおしゃべりができるように願い、また生活のさまざまなことが少しずつできることを目指して、春から夏にかけては次のステップへ、言葉の道しるべを目指して進めるよう、寄り添う関わりを続けていきます。

所在地:〒879-0123
    大分県中津市大字田尻1164-1
連絡先:0979-64-7108

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 00:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月19日

No.1321 COMPASSしまんと 多彩な表現を目指して

No.1321 COMPASSしまんと 多彩な表現を目指して

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

金曜日のCOMPASSです。
就学前からCOMPASSに通い始め、現在2年生のお友達。
始まりは4年9ヶ月ほど前の初夏でした。

IMG_20210312_163047のコピー.jpg

保護者様によれば、お友達は気に入らないことがあると癇癪を起こしてしまうのが気がかりだとのこと。
お友達の得意な部分を伸ばしてあげたいと希望され、また、大きくなるにつれて人は他の人との関わりがとても大切なものになることから、人との関わりが上手になってほしいと願っておられました。

IMG_20210312_162509.jpg

当時のお友達は年少さん、慣れない着座が最初の課題でした。
まだ幼いお友達が進んで着座姿勢で楽しく課題ができるように、興味を持つ課題を最初に持ってきたりと数々工夫を凝らします。
初歩の学習課題として「ひらがな」の読み書きに挑戦するのですが、読めない文字が多く、書くことも鉛筆が正しく持てず、筆圧も弱かったと言います。

IMG_20210312_162927.jpg

おしゃべりはできるものの、当時まだつたない表現しか持たず、気持ちを言葉にすることが難しく、嫌なことがあっても感情を伝えられませんでした。
コミュニケーションのための会話の学びは、人との関わりの中で経験を通して学ぶことが何より成長に繋がります。
カード類を使った語彙の獲得と並行して、集団の活動への参加を促し、楽しくコミュニケーションを取ることに挑戦する日々が始まります。

IMG_20210312_163047.jpg

1年半ほど経った頃でしょうか…、次第にお友達の様子に変化が見られるようになってきたと言います。
COMPASSにも慣れて、ほとんどのことは難なくこなせるようになり着座して学習もできるようになりました。
目の前の課題を頑張ろうと、一旦取り掛かったら最後まで集中を見せるようになり、学習は進みました。

IMG_20210312_163006.jpg

ですが、同時に集中するとやめることができず、次のことに切り替えができない様子が見られるようになったそうです。
当初はやるべき課題の量を調整して対応するのですが、本当は、お友達自身が見極めて切り替えができるようになっていかなければなりません。

IMG_20210312_163059.jpg

お友達の新たな課題は、見通しを持って行動すること、事前に自分が納得した予定を立て行動することを目指すことになりました。
今ではホワイトボードや時計を使い、見通しを持って時間を意識して動けるようになってきたのだそうです。

IMG_20210312_162331.jpg

現在小学生2年生になったお友達は、たくさんの語彙の学びが成長を促し、不安定な気持ちを「モヤモヤするなぁ。」と言ってみたり、「今日は疲れているんだ。」等、自分の状態や気持ちを伝える表現が上手になってきました。

IMG_20210312_162951.jpg


ひらがなの読みかきも完璧で、ひらがな、カタカナ、漢字を使い分けて日記を書くこともできるようになっています。

会話の上達でストレスなく人と関わりを持てるようになってきたお友達は、聞きたいことや気になることがあると、それを共通の話題にして周りのお友達に話しかける姿が見られるようにもなりました。

IMG_20210312_161642.jpg

保護者様も「通い始めた当初は静かに座っていられるだろうかと心配していましたが、先生方が根気強く声掛けをしてくれたり、課題の量を調節したりと臨機応変に対応してくれたおかげで、楽しく通えています!」と嬉しいお話を伺うことができました。

IMG_20210312_162715.jpg


学習や遊び等の体験を積み重ねて、興味を持って取り組めるようになることを目指し、現在取り組みの真っ最中。
誰かと話すこと、分かり合えることの先にある連帯感や満足をもっと感じてもらいたいと願い、これからも様々な場面の中でお友達の想いを自身の多彩な表現で伝えられるように導いていきます。

所在地:〒787-0013
    高知県四万十市右山天神町4-31
連絡先:0880-34-8328
(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月18日

No.1320 COMPASS中津Sweet そして飛躍のとき

No.1320 COMPASS中津Sweet そして飛躍のとき

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

木曜日のCOMPASSです。
一昨年の初夏から通い始めたお友達、今、小学校3年生です。
その頃のお友達の様子を保護者様はとても気にかけておられました。
その気がかりとは、お友達がうまく人と関われないということでした。

IMG_9355.jpg

比較的おしゃべりだというお友達ですが、一旦おしゃべりを始めると、それがどんな場面でも、周りがどう感じていても、自分が納得するまで止まりません。
一切相手の話を聞こうとせず、思い通りにならないとすぐに涙を見せ、言われたことを行動に移せないのだそうです。

そこで「時間、場所、場面を考えて落ち着いて行動できるようにすること。」「相手の話を聞き、自分の気持ちを素直に伝えることができるようにすること。」を目指した個別支援計画が設定されました。

IMG_9352.jpg

当初は着座をしても姿勢を保つことができず、姿勢が崩れていたのだそうです。
静かに集中して課題を進めることが難しく、何でも気になることがあると状況を考えずおしゃべりが始まります。
特に、手先を使う細かい作業が苦手なようで、途端に放り出してしまいます。
何度も促し、対話で気づいてもらおうとするのですが、気持ちをうまく伝えれず、ついに大泣きしてしまいます。

IMG_9348.jpg

そんなお友達のために最初に工夫したことは「ボードを使って予定を一緒に確認すること。」でした。
細かいことが苦手なので、繰り返しで成果を得やすい指先の練習として「靴紐結び」をチョイス。
そして、周囲のお友達や先生を交えて関わり、集団活動へ参加できる道筋を考えました。

IMG_9349.jpg

「今やるべきこと」を理解し、それを「最後まで頑張る」ことは達成感に繋がります。
でもお友達の場合は、すぐにおしゃべりを初めて気が逸れるため、おしゃべりが始まるたびに声をかけてストップ。
「お話をしてもいいのだけれど、手を上げて発言してね。」と伝えます。
素直に一旦課題に戻りますが、おしゃべりがまた始まり、またストップをかけ注意を促し・・・そんな繰り返しが日常だったそうです。

IMG_9350.jpg

皆と一緒に何かを行うことより、自分の感情を優先せずにはいられないお友達。
集団活動では、皆で取り組む目的や得られる喜びも台無しになってしまわないよう、常に先生が付き添い、立ち戻る促しを続けました。
それでも頑張って目的を達成できたとき、手放しで先生たちは褒めちぎり、お友達の頑張りを承認します。

IMG_9353.jpg

やがてCOMPASSに通い始めて半年あまりが過ぎ、新年を迎えた頃からお友達の様子に変化が現れてきました。

おしゃべりが始まっても「今は何の時間でしょう?」と伝えると、ハッと気づいておしゃべりを止められるようになり、聞いてほしいことがあると、手を挙げて発言するようになりました。
泣くことも減り、言葉で思いを伝えられるようになりました。

IMG_9354.jpg

苦手な手先の作業でもチャレンジする姿勢がみられるようになり、靴紐が結べたときは、両手を上げて声を出して喜ぶ姿を見せたと言います。
先生も拍手で喜び、お友達とハイタッチで感激です。
自分だけの世界から、次第に周りのことへも関心が向けられるようになり、集団活動では「〇〇くんの番ですよ。」と教えてあげる姿を見かけることもあったのだとか。

IMG_9351.jpg

着座時間も圧倒的な伸びを見せ、落ち着いて集中できるようになった今こそ、お友達の飛躍のとき。
これからは将来の進学、社会へ繋げて行けるように身の回りのことや生活能力の向上を目指し、ただ過ごすだけではなく、計画性を持った時間の過ごし方を自分の力で考え、実行する力を伸ばしていけるよう幅広い成長を目指して取り組みを続けていきます。


所在地:〒871-0016
    大分県中津市牛神町1-22-11
連絡先:0979-22-3078

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月17日

No.1319 COMPASS宿毛 地震想定の避難訓練

No.1319 COMPASS宿毛 地震想定の避難訓練

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS宿毛では、先月半ばに初めての避難訓練が行われました。
今回は「地震」を想定したもので、お友達も交えて避難ルートを実際に歩いてみます。
2011年3月11日の東日本大震災はまだ記憶に新しく、改めて津波の恐ろしさを考えずにはいられません。

1614132946565.jpg

この未曾有の災害に匹敵する「南海トラフ巨大地震」が100年周期で起きるとされており、次は遠くない未来だと言われています。
正確な地震の予測はできないと言われているものの、国は今後30年で70〜80%の確率で発生するという予測のもと対策を講じています。

1614132943321.jpg

COMPASS宿毛のある宿毛市では津波などについて次のようにコメントしています。
津波は30cmの深さで、避難行動が困難になります。
南海トラフ巨大地震が発生した場合、宿毛市では、早いところで10分〜20分程度で30cmの浸水する津波が到達すると予測されていますので、大きな揺れ や小さくても長い揺れを感じたら、津波警報などの情報を待たず、すぐに避難行動を開始してください。
また、宿毛市では10m以上の津波が予測されています。
(宿毛市ホームページより)

1614132945041.jpg

さて、今回の避難訓練は避難経路や手順の確認をすることが目的とされました。
参加したお友達は放課後等デイから2人。
まず、お友達と先生皆一緒に「おはしも」について学びます。

1614132936970.jpg

その後、避難場所に指定されている集会所を目指し、全員で歩き始めます。
コロナ禍での訓練なので、マスク着用はもちろん、三密を避け、お互いの距離を意識しながらの移動です。

1614132939552.jpg

実際に歩いてみると、実は道中の交通量が思った以上に多かったそうです。
そこで、あたりをよく観察し、危険な場所をマークしながら歩きます。
そんなに遠くない距離ですが、お友達の一人は体力がなく歩くのが苦手だったことがわかりました。
そこで、手を繋ぎ、サポートしながら目的地まで声をかけながら歩いたそうです。

1614132941557.jpg

一旦避難所の集会所で点呼を行い、来た道とは違う道を帰ります。
というのも事前にルートは確認していたのですが、より安全に移動できる道が発見できたので、帰りはそちらで移動してみました。

1614132933568.jpg

今回初めてづくしの避難訓練は、まさに総合的な準備のための情報収集の場となりました。
ハザードマップを確認し、避難経路の下調べを行い、飲用水や日用品の確認をするなどの取り組みを行いながら、1つ1つ、地震とは?津波とは?避難とは?を考える機会となりました。

1614132927653.jpg

南海トラフ地震の研究者、高知大学・岡村眞名誉教授によれば
「将来も来ないだろうではなく(巨大地震を)経験できない時間が長ければ長いほどすぐそこに迫っているということを、四国に住む私たちは考えておかなければならない。」
と警鐘を鳴らしています。

1614132920702.jpg

「その日」はいつ来るかわかりません。
避難持ち出し袋も、経験を通して得た感覚も意識の奥にしまい込む事なく対応できるよう願って止みません。
次回はもっと臨場感溢れる訓練を企画し、命を守るために、即時、迅速で的確な行動を取れるように継続していきます。


所在地:〒788-0000
    高知県宿毛市宿毛5380-1
連絡先:0880-63-1738

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月16日

No.1318 COMPASS本部教室 そろばんと会話と集中は

No.1318 COMPASS本部教室 そろばんと会話と集中は

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

火曜日のコンパスです。
COMPASS本部教室に通い始めて5年、春には小6年生になるお友達。
成長とともに出るようになった吃音のせいで小学校生活で落ち着いた行動が出来るか、お友達と仲良くできるかを心配されていたといいます。
また好きなことに熱中しすぎて厳しく注意をしないと次の行動への切り替えが出来ないことも気がかりだと話されていました。


6532897C-D7F9-49E6-AEF2-4A71F69881A3.jpg

お友達の個別支援計画の中心にまず置いたのは「文章の理解」でした。
計算は得意なのですが、文章の理解が未熟なために、算数の文章問題が理解できていない状況でした。
また、落ち着いて指示を聞き、理解して行動できるようになることも大切な計画とされました。
落ち着いてゆっくり会話することで吃音をなくしていこくとも、もちろん目指します。
また、お友達同士の交流で仲良く過ごすことも目標としました。

AADDDE8C-FBDF-462F-9742-32E36BC8BBA7.jpg

ニコニコと元気、屈託なく笑う明るいお友達。
一方で気持ちが高揚し切ってハイテンションになると、次の行動への切り替えが簡単ではありませんでした。
学習中の着席は出来るのですが、あまり興味のないことには集中が途切れがち。
保護者様が気にしておられた吃音は、普段のおしゃべりではあまり発現はみられず、皆の前に立っての発表や、質問への返事をするときに出てしまうようでした。
伝えなきゃ…との思いが強いときほど吃音が出てしまい、周りのお友達に思いが伝わらず、トラブルもあったそうです。

48B19B70-5990-4E3F-A18B-C5EE1651EAE7.jpg

ハイテンションになると切り替え不能になるため、まずは気持ちを落ち着かせるために静かタイムがお友達には有効だと判断されました。
他にも言葉が自然と出るように「音読」と「あいうえお表唱和」、読解力を身につけるため「教科書ワーク」、文章力を身につけるため「日記」を習慣化した学習に設定しました。
これらに、お友達の希望もあり「そろばん」の上達を通して集中力と計算力の向上を目指し、自信につなげていくことも加わります。
234289_s.jpg
写真はイメージです

吃音は、無理に矯正したり、指摘や言い直しさせることは、かえってマイナスになることもあります。
まずは数々の意思の籠っていない単語を発語し続け、次に音読などの文章へとステップアップすることに挑戦していきました。
文章の苦手意識があるお友達は、文章作りの際に「句読点」を正しく振ることができませんでした。
話し言葉として口に出す音の区切りと、文章の区切りには開きがあるので混乱しがちです。
文章にしたところ言葉の半端なところで「、」や「。」を書いてしまっていました。
毎日「日記」をつけながら、1つ1つ正しい句読点の場所を何度となく繰り返し続け、少しずつ打つ位置がわかるようになっていったお友達です。

C1E42871-75CF-454C-AFCC-E5C58A392F3D.jpg

気持ちの切り替えに時間がかかり、強く注意をしないと行動に移せないことが長い間続いていました。
初めのうちは先生が都度声掛けで促しを続けましたが、一向に好転の兆しが見えません。
そこで活動に入る前に事前に「何を、どこまでするのか?」など見通しが立つ計画をたて、切り替えの目処が立つように工夫していきました。

9DD05A1A-A498-46A1-9FCB-FAB8F87AE7D4.jpg

お友達にとって「そろばん」という選択は、集中力を伸ばすことにかなりの相乗効果となって現れ始めます。
学習は素直に従うのですが、そろばんについては早い時期からかなり意欲を見せるようになっていきました。
一緒にそろばんをスタートをしたCOMPASSの他のお友達が自分より早く昇級したとき、お友達は悔しがり、感情が極まって涙を流すような場面すら見せたといいます。
先生は、悔しがるお友達をそっと別室に呼び、気持ちが落ち着くまで長い時間話を聞いてあげたそうです。
その瞬間は辛くて、悔しくて、身の置き所がない程の気持ちでしょうが、それは頑張ったからこそ味わった素晴らしい気持ちの揺れです。
この経験はお友達の未来できっと良い肥やしとなるはずです。

4217073_s.jpg
写真はイメージです

その後もお友達はたくさんの検定に挑戦し続け、現在、暗算2級、珠算3級となりました。
目に見える「合格証書」という形はお友達の自信の裏付けともなり、一つ一つ間違えずに球を弾くことで必ず正答に繋がるように、どんな場面でも1つ1つなすべきことを進められるようになっていきました。
本もよく読むようになり、最近では歴史のが好みのようで、しっかり内容の理解もできているのだとか。
関心のないことへの集中は途切れがちでしたが、最近では、まずは目を通してみて難しい場合は質問するなど、決して投げ出さず、最後まで自分で考えるようになりました。

1890607_s.jpg
写真はイメージです

多彩な年齢層のお友達と関わることも刺激になったのか、人前での発表や、返事に対しての吃音もほとんど聞かれなくなりました。
どちらかと言えばお調子者だった通い初めのとは比較にならないほど成長を見せ、言葉遣いも年上には敬語を使えるようになり、年下のお友達のことを気遣って優しい声かけをするなど、自分から関わる頼もしい姿に感無量の先生たちです。

F8FD96DC-C87F-4AB3-87D1-4FB0FCC609A9.jpg


4月には6年生になるお友達。
翌年に迫った中学進学に向け、少しレベルの高い応酬話法ができるように対応範囲を広げ、今もなお長く続けているそろばんでは、暗算・珠算ともに次は1級の合格を目指し、殻を破って一つ外側の広い大きな世界への羽ばたきを支援していきます。

所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1-2-35
連絡先:093-475-0449 
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月15日

No.1317 COMPASS下関 楽しい学びを根気よく

No.1317 COMPASS下関 楽しい学びを根気よく

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS下関に小学6年生から通い始めたお友達、2月で2年が過ぎました。

IMG_20210205_153351 (1).jpg

保護者様はお友達の学習面を気にかけておられました。
当初、保護者様の願いは少しでも集中力が着くことと学習レベルの向上でした。

IMG_20210205_153405 (1).jpg

個別支援計画には「ひらがなの理解、読み書きの定着を目指すこと。」「計算力の向上を図ること。」が基本の軸とされ、また語彙の増加と理解、日記を通して表現力と気持ちを言葉で表せるよう目指します。

S__16048153.jpg

人懐こいお友達、初回利用時から落ち着いた様子を見せていて、指示には素直に従い、初めての静かタイムでも先生の声かけで正しい姿勢を保つ事ができていたそうです。

29994.jpg

お友達と取り組んだのは「月例プリントD6 」「ラジオ体操」「静かタイム」「カタカナプリント」「ひらがな練習」「日記」「本読み」「 国語のワーク」などなど・・・
語彙を増や、コミュニケーションの向上を目指し、音読と書字、日記をつけることを根気よく繰り返します。

IMG_20210122_153919.jpg

離席こそないものの、お友達の集中力は短時間で途切れてしまいがちでした。
そのため、お友達の様子を注意深く見守りながら集中が途切れた時にタイミングよく声かけを繰り返します。
その言葉はお友達なりの頑張りを否定された印象にならないよう、意欲を削がないよう工夫を忘れない声かけでした。

S__16048139.jpg

諦めない学習への取り組みがお友達を笑顔で机に向かうまでには1年ほどかかりました。
先生とも笑顔を交わし、学校や家での様子をよく話してくれるようになりました。
学力の向上が随所で見られるようになり、まず20までの数が正確に数えられるようになりました。
足し算や引き算の計算力が上がり、文章問題や計算問題も、できるだけ自分で頑張ろうと挑戦する姿を見せています。

IMG_20210122_153932 (1).jpg

背中を丸めた姿勢になってしまうお友達。
声かけに応じてすぐに姿勢を戻し、綺麗な着座姿勢の維持ができるようになってきました。
漢字を正しく書く頑張りを見せ、自分の名前を進んで漢字で書けるようになりました。
どの課題も投げ出さず、時間はかかっても最後まで諦めない姿勢は大きな成長です。

IMG_20210122_153919 (1).jpg

わからない問題があっても、以前はわからないまま放置でした。
それが今では、自分から先生に聞いてくるようになり、最後まで自分で解こうとする姿を見せるようになり、その変化が先生たちの何よりの喜びだと言います。
さらに嬉しいことに、最近はこれまで以上に周りのお友達のことを優しく気にかけるようになり、情緒面でも成長が見られます。

IMG_20210205_153105 (1).jpg

中学2年生、そろそろお年頃のお友達。
COMPASSの余暇の時間にも「あの男の先生かっこいい!」など女子トークを楽しむ姿も見られるようになり、情緒面でも成長している様子を見せているのだとか。

IMG_20210122_154151.jpg

これからもお友達が自分のペースで思考するプロセスを大切できるよう日々の学習を習慣化し基礎学力の向上を目指す支援を行っていきます。
楽しい学びを根気よく続け、今日より明日、明日より明後日の眩しい笑顔が届くよう、明るい未来を目指します。

所在地:〒751-0849
    山口県下関市綾羅木本町2丁目2−1
連絡先:083-227-4328
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月12日

No.1315 COMPASS須崎 重い扉が開くように

No.1315 COMPASS須崎 重い扉が開くように

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS須崎のお友達は2年生。
通い始めて1年になろうとしています。

1613802111578.jpg

お友達は発語がなく、保護者様は娘とのおしゃべりができたら…と願っておられました。
また日常生活でできることを増やして身辺自立の力が育って欲しいとも希望されていたそうです。

1613802102169.jpg

個別支援計画に記載されたお友達の目標は「語彙の学びと獲得」「トイレ、身の回りの事が自分で出来ること」が設定されました。
桜の頃のお友達は、発声もなく、とてもおとなしい印象でした。
COMPASSには様々な年代のお友達がいたり、目を引くカラフルな教材や玩具、絵本などもたくさん置いてあります。
でもお友達はどれにも関心を示すことはなく、ただ部屋を歩いて回るだけだったそうです。

1613802107383.jpg

お友達の気持ちが図れず「何に興味があり、何だったら興味を持ってくれるのだろうか?」そう模索しながら日々取り組んだといいます。
適応能力を図り、また育てるために選択したのは、写真カード、絵本、カラーボンボン、ファスナー、ひも通しなどの課題。
トイレのトレーニングについては、決めた時間が来ると、その都度声掛けを行うように試みました。

IMG_20210215_154331.jpg

集中しているとは言えませんが、ともかく着座はすぐに慣れたお友達。
来る日も来る日も写真カードを見せては、お友達がまだ知らないものの名前を教えていきます。

最初の頃はただ目の前で示されるカードをただ眺めていたものが、次第に目で追う様になり、じっくり見る様にと変化していきました。
感情がわかりづらいお友達でしたが、次第に喜怒哀楽を声や態度で表せる事が出来るようになってきました。
やがて、ひまわりの頃には先生が伝えている言葉の意図を理解して指示に従った行動をする姿を見せる様になりました。
まだトイレも声をかけてから動き始めますが、素直に従うまでの行動が素早くなっていきました。

IMG_20210215_154613.jpg

発語にはまだ時間と経験の積み重ねが必要とされる様ですが、うなづいたり、答えようと気持ちや意志を込めた発声は、頻繁に聞かれる様になってきたそうです。
まだお友達のコミュニケーションは「言葉」を通しての会話ではなく、発声で表現するだけにとどまっていますが、その言葉はしっかり伝えようとする気持ちがこもったものだと伝わってきます。


IMG_20210215_154736.jpg

また桜の季節がやってきます。
これからもっとお友達の時間と経験が自信というテコとなり、世界に繋がる重い扉を少しずつ開ける様に、明るい未来を拓いていきたいと願います。
これからも温かく、毅然と、そして諦めない姿勢でぶれない関わりを続けていきます。

所在地:〒785-0036
    高知県須崎市緑町9-27 須崎保岡ビル2F
連絡先:0889-43-9328
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月11日

No.1316 COMPASS小倉北 火災想定の避難訓練

No.1316 COMPASS小倉北 火災想定の避難訓練

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS小倉北の今回の避難訓練は「火災」を想定したものです。
今回の参加は、児童も先生も各6名。
この日もまずは避難訓練についての説明から始まりました。

IMG_1486.jpg

避難する際に必要なことを表す「おはしも」の説明からスタートです。
今回は、お友達にわかりやすいように、絵カードを使います。
コロナ禍での訓練ですからいつも以上にお約束がいっぱい。
「マスクを外さない」「ルールを守る」「大きな声を出さない」「お友達としゃべらない」などしっかりお約束して臨みます。
IMG_1488.jpg

説明後は一旦解散し、いつもの様に課題に取り組んでいるお友達。
しばらくして、先生がコンセントからの出火を発見した!という設定で訓練は始まりました。
「火災です!火災です!」
すわ、警報が鳴り響き、それが訓練開始の合図となりました。

IMG_1490.jpg

先生たちはテキパキとめいめい振り分けられていた役割をこなします。
児童を誘導するもの、初期消火にあたるもの、119番通報をするもの・・・いつもより機敏で大きな声を交わしながら・・・。
お友達と共に今回は玄関の外まで避難し、点呼、無事を確認して訓練終了です。

IMG_1495.jpg

室内に戻ったお友達は、先生手作りの誘導リングを使って1列になって歩く練習が行われました。
避難に使われる輪がついたロープは、お散歩時の人数の把握、避難誘導など、屋外で安全に移動するために使われます。
リングを掴んで歩く「動」の練習の後には、みんな揃って着座して「防災についての絵本」の読み聞かせで振り返る「静」の課題です。

IMG_1504.jpg

避難訓練の1日が終わって、今度は先生の反省会。
事前に「おはしも」の説明をしていたのですが、荷物を取りに戻ろうとする児童がいたのです。
先生が側について止めたものの、荷物が気になって仕方がないお友達は、何度か戻ろうとし続けたのだとか。
その都度、「おはしも」の勉強を思い出させたり、何度か説明もしたのですが、理解が難しく、納得しなかったそうです。

IMG_1501.jpg

何もかも置いて命を最優先にすることが訓練では常識です。
しかし時間の余裕がある場合は、児童の特性によっては、持っていかせた方が安全かもしれないと意見が出たり、一度でも許すと万一の時も同じ行動をして危険を招いてしまわないかという危惧もあったりと、活発な意見が交わされました。

1517429_s.jpg

事前確認で防災リュックの中身が不足しており、必要な物を追加する必要性があると分かったこと、また、もしもご自宅で火事になった時の行動が全く分かっていない児童もいたので、防災意識を高める事も今回の成果の1つと言えると思います。
課題を次回の訓練までに改善することを目指し、これからも防災・避難に対する意識の向上を継続していきます。

所在地:〒802-0062
    北九州市小倉北区片野新町1丁目3-53 おかたビル1F
連絡先:093-931-8438
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 12:53| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

No.1314 COMPASS松茂 50音制覇を目指して

No.1314 COMPASS松茂 50音制覇を目指して

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS松茂に昨年の2学期から通い始めたお友達は1年生。
お友達には音韻処理の困難さがあるようで、文字を読むことに労力がかかっていました。
集中が続かず、また、切り替えも難しかったと言います。

WIN_20210220_11_17_29_Pro.jpg

個別支援計画には「ひらがなが読めるようになること。や」「数字に興味を持つこと。」そして「切り替え」「コミュニケーションスキル」の習得と上達も視野に入れた取り組みを行うことが設定されました。

WIN_20210220_11_13_58_Pro.jpg

当時、お友達はひらがな50音のうち、20音が読めない状態でした。
ひと文字、ひと文字を口に出すのですが、間違いを指摘されるのではないかと不安そうな表情を浮かべています。
お友達にとってはそのひと文字を読むことだけですっかり疲れてしまうようで離席してしまい「戻って座ってね。」と声をかけても座れず、怒ったような返事を返し、ひらがなに取り組もうとしません。

WIN_20210220_11_10_36_Pro.jpg

数字については、1〜10までの数は9.10が少し間違ってもすぐに気が付き、比較的すんなり直すこともできました。
しかしながら苦手意識が強く、学習に対する意欲が持てないようでした。

WIN_20210220_11_17_38_Pro.jpg

あいうえおの絵本・ひらがなのうた復唱などの文字の読みばかりでなく、みつばプリント・視線迷路・手先トレーニング(ビーズ通し)・口舌の体操・50音発声・なぞり書き・単語と意味の理解・数字・言葉で表現していく機会を作れるように、さまざまな課題が選択されました。

WIN_20210220_10_35_55_Proのコピー.jpg

まず、読めないわけではないことが大前提でした。
ただ、1つ1つの文字の形と音を一致させるのに時間がかかるので、焦って答えようとしてしまう傾向があるようでした。
お友達は間違いを指摘・訂正されると、自信を失くして学習に取り組めない傾向が見られました。
そこで先生はまずちゃんと読めたことには手放しで褒め、間違った時には「間違ってもいいんだよ。」と伝え、焦らせず、お友達の回答を待って一緒にできるまで今季強く取り組みます。

WIN_20210206_14_17_21_Pro.jpg

離席しようとするたびに「席を立ちたくなったら声をかけてね。」と伝えるようにも試みました。
繰り返し、繰り返し何度でも、時間をかけ、月日をかけて、ひらがなひと文字・ひと文字を触れて確かめるように大切に読み進めていきます。


WIN_20210206_14_18_16_Pro.jpg


学習だけでなく生活の動作や切り替えにも取り組んでいたのですが、トイレは間に合わず失敗することもあったそうです。
切り替えが難しく、帰る支度をするのに約40分ほどもかかってしまうこともあったのだとか。
最近は、メリハリのある行動に少しずつ慣れを見せ始めているそうです。

WIN_20210206_14_17_08_Pro.jpg

新年を迎える頃から、少しずつお友達の様子に変化が見られ始めたと言います
今では書ける文字が6文字増え、離席がなくなり、算数ができるようになってきたためか、自信が見られるようになりました。
他の課題をしていても、いつ勉強するのかと先生に聞いてくることがあるほど意欲も見せるようになってきました。

WIN_20210206_14_09_02_Pro.jpg

もうすぐ2年生になるお友達、ひらがな50音制覇に向けて日々努力を続けています。
現在のところ年下のお友達とは仲良く遊べているのですが、年齢を問わず楽しく関われるように導いていきたいとも願っています。
これからもお友達の力を信じ、時間を味方にして、楽しい毎日になるように根気よく諦めない療育を続けていきます。

所在地:〒771-0219
    徳島県板野郡笹木野字八北開拓170-1-2
連絡先:088-699-0138
(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月10日

No.1313 COMPASS大野城 喃語・模倣・発語・会話へ

No.1313 COMPASS大野城 喃語・模倣・発語・会話へ

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS大野城に昨年の真夏から通うようになったお友達。
保護者様の一番の気がかりは発語がないことでした。
トイレや日常生活の基本も未完成でした。

5.jpg

発語を目指し、設定された個別支援計画は「単語を一つでも多く発語が出来る様になること。排泄の意思を伝えられるようになること。」を目標と定め、まずはCOMPASSでの環境に慣れてもらえるように関わっていきます。

4.jpg

お友達のCOMPASSのスタートは、座ること、先生と一緒に机上での活動を体験するところから始まります。

向き合って話しかけて反応を見ますが、やはり発語がありません。
目や仕草、口が形を作りそうになる様子から、何か言いたいのだとはわかるのですが、それは「んん・・・」というような音でしかなく、未だ言葉の形を成さないものでした

2.jpg

発語に向けてお友達と一緒に頑張る活動課題は、絵カードや、絵本の読み聞かせなどカラフルで目を引くものから、そして一番やさしい月齢プリント、50音唱和、舌のトレーニングなどです。
おそらくその殆どがお友達にとって初めての出来事だったのではと思います。

6.jpg

生活の基本動作の中でも、特にトイレは定着化するために習慣のパターン化を試みました。
毎日、活動と活動の合間の声かけでトイレでの排泄を促し、成功したら褒め、何度でも褒めて自信に繋がるように導きます。

7.jpg


舌や口の動きのトレーニングでは、模倣してくれるようにと先生はいつも大仰に口を動かしてみせます。
最初はキョトンとしていたお友達ですが、面白そうだと先生の真似をし始めます。
語彙の獲得や明瞭化のための音と口の模倣練習は繰り返し何度も行われていくうちに、次第にそこにしかない特別な空気感が生まれていくようでした。

8.jpg

冬に差し掛かる頃には、明らかな変化が見られるようになりました。
お友達が言いたいそのひとことを汲み取り、先生が口の動きを見せながら言葉にして伝え方を示します。
するとお友達は大きく目を開けてしっかり見て、その言葉を同じように口にしようと真似をして、なんとか言葉になり、伝わったときの喜びは、お友達も先生も心底嬉しい瞬間だったそうです。
お友達と先生は、何度も何度も共にそんな嬉しい時間をたくさん経験していくことになります。

9.jpg

新しい年になる頃には、完全な音での発語と言うには少し不明瞭さは残すものの、二語文が話せるようになってきました。
やりたいことや、先生からの声かけにも「んんん…」ではなく、ちゃんと言葉で答えようとする様子が見られるようになりました。
お友達をお迎えに行ってCOMPASSに向かう道程は、今ではとても楽しく賑やかになってきたと言います。
車窓から見える風景に「せんせい、おはな きれいだね!」「あのクレーンしゃ、おおきいね!」などとおしゃべりをするお友達、その成長ぶりに驚かされます。

1.jpg

保護者様も言葉のキャッチボールが出来る様になって来たととても喜んでおられるそうですが、一方「欲を言えば、もっともっと上手く話せるようになって欲しいです。」とステップアップした未来を思い描いておられるのだとか。

3.jpg

春からは保育園に通い始め、成長の糧となる色々な刺激を受けてくるであろうお友達。
トイレに行きたいと言えること、何かあったら助けを求められるようになることをまずは準備していき、さらに保護者様の願われているように言葉の成長を促し、コミュニケーションが円滑になるよう、今後もしっかり関わっていきます。

所在地:〒816-0982
    福岡県大野城市畑ヶ坂1-10-22
連絡先:092-586-7328
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月09日

No.1312 COMPASS武蔵新城 コミュニケーションを目指して

No.1312 COMPASS武蔵新城 コミュニケーションを目指して

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

火曜日のCOMPASSです。
お友達がCOMPASS武蔵新城に通い始めたのは年少さんの秋でした。
発語がなく、言葉の理解も難しいお友達。
テンションが高くなると、キャーキャーと奇声を発してしまいます。
手先・指先の発達が未熟で色々な作業が苦手な一方、触れて楽しむ感覚遊びは夢中になる程大好きなのだそうです。

S__51667062.jpg

個別支援計画では、発声練習、手遊び歌から発声の促しを行い、色々な道具や物の扱い方を覚え、「ください」などの動作の練習、自分と他の人の認識をはっきりさせることなどが盛り込まれました。

S__51667048.jpg

当初の頃のお友達は、着座が難しく、全く座れません。
そこで、知育椅子で着座姿勢を促すことにしました。
トイレを使うと、手洗いの水道でピチャピチャと水遊びで遊んでしまいます。

S__51667045.jpg

発語はなく「あー」「うー」等の発声はあるものの、意味のある発語は聞かれません。
先生と目を合わせることが難しいのですが、スキンシップや手遊び歌は好むようでした。
また何でも口に入れてしまうこともあり、常に見守りが必要でした。
一つのもので集中して遊ぶこともできず、触ったり散らかすだけに留まります。

S__51667048.jpg

向かい合って座っても、こちらに注目してもらうのも一苦労でした。
なんとか発声の練習をしようと、まずは母音の発声を模倣してもらおうと、繰り返し口の動きを見て真似るように促しが続きます。

S__11231246.jpg

言葉が獲得できるまでは非言語でのやりとりで伝えることのスタートになればと、自分の気持ちを伝えられるようにまず挑戦したのは「ください。」の動作です。
知育道具を並べても、全く使いかたがわからない様子のお友達。
そこで、繰り返し手を添えて機能訓練を行い、遊び方や動作を覚えて行くように試みました。

S__51667071.jpg

そんなお友達とのやりとりは、ほぼ1年ほど続いたといいます。
何度も何度もお友達は教材を口に入れたり、机の下に落としてしまいます。
そんな時は落としたら自分で拾うよう促し、落としたらもう使えないのだということを理解してもらえるよう導き続けます。
なかなか目が合わないので、手遊び歌や絵本等で興味を覚えて注目できるようにと工夫を凝らして関わります。
トイレに行くたびに反射的にハンドソープや水で遊んでしまうお友達ですが、ついにソープは必要な分以外を遠ざけることで遊ぶ時間の短縮を狙いました。

S__51667075.jpg

やがて1年経ち2度目の秋になる頃、少しずつお友達の様子に変化が見られるようになってきました。
お友達は知育椅子に大人しく座り、手遊び歌の仕草を真似るようになりました。
積み木を掴んだり、プットインやアウトも興味を持ってできるようになり、以前よりも長時間1つの道具で遊ぶことができるようになってきました。

S__51667077.jpg

指示の理解が進み、来所時に「靴を脱いでしまおうね。」「カバンを持って。」などの声かけで正しく動くことができるようになり、提示された課題に積極的に取り組む姿を見せるようになってきました。
言葉によるコミュニケーションにはまだ至っていませんが「ください。」の仕草が上手になり、向かい合わせの先生と次第に目が合うようにもなってきました。

S__51667066.jpg

余暇の時間にも、ご家庭でも座って一つのおもちゃで一定時間は遊べるようになってきたのだそうです。
目が合わなかったお友達ですが、先日、公園に行って保護者様の手を引いて歩いたり、保護者様が追いつくのを立ち止まって待てるようになってくれたことがとても嬉しかったと嬉しいご報告がありました。

S__51667068.jpg

嫌がっていたマスクもつけられるようになってきたお友達。
これからも言葉によるコミュニケーションを目指して、発声練習や手遊び歌による発声の促しを継続し「できた!」をたくさん経験して自信に繋げ、お友達自身でできることを増やしていきたいと思います。
その次に目指すものは、色々なことに興味を持ち、他のお友達とも楽しく関わっていけるよう、年長さんになるお友達をしっかりと支えていきます。

所在地:〒211-0044
    川崎市中原区新城3丁目17-9三島ビル2F
連絡先:044-948-8481
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月08日

No.1311 COMPASS.Jr ほっこりと春の花がほころぶように

No.1311 COMPASS.Jr ほっこりと春の花がほころぶように

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

月曜日のCOMPASSです。
北九州のCOMPASS.Jrの放課後等デイに通うお友達、この3月いっぱいで通い始めて2年になります。
お友達は思うようにいかないことにイライラを見せ、物を投げたりと当たってしまう行動があるのだそうです。
保護者様が願っておられたのは、身の回りのことや様々なことができるようになり、成長してほしいというものでした。

静か.jpg

当時、小学校4年生のお友達。
まずはCOMPASSの基本である着座姿勢での集中をマスターするためにも、個別支援計画では、まず「ひらがな」「カタカナ」の読み書きを設定します。
また、関わりの中で善・悪を判断できるように学び、集団生活の中で皆と仲良く1つのことができるようにと促していこうという狙いを定めました。
DSC05503.jpg

例に漏れず、お友達もやはり着座姿勢の維持は難しかったと言います。
学習中には離席が多く見られ、気に入らないと学習プリントを破ってみたり、事業所の電気をいきなり消すなど更に激しく抵抗することもあったそうです。
先生の説明を最後まで聞くこともせず、気ままにあらゆる抵抗を見せ、それはまるで試し行動のようだったと言います。

DSC05422.jpg

先生はお友達が離席するたびに、「戻って座りましょう。」と、繰り返し声をかけます。
戻ってもまたすぐに離席してしまいますが、また先生はお友達の近くに行き、戻るように促します。
離席しては声をかけ、また同じように繰り返し…という日々はかなりの間続きました。
部屋の電気を消された時は、お友達に「いきなり部屋の電気を消されたら、あなたはどう思うかな?」と問いかけ、周囲にどんな影響があるかを考えられるように促しました。
その場では反省している様子のお友達ですが、隙を見て同じことを繰り返します。
その度に同じように考えるように促し、どうしていけないのか?と諭し続けたといいます。

DSC02064.jpg

お友達がCOMPASSに馴染み始めた頃、少しずつ積極的に課題に取り組む時間が長くなり、1年経った頃には、次第に突発的な行動が見られなくなっていきました。
やはりその頃から、枠の中に収まりきれない状態ではありますが、ひらがなそのものの書き取りも問題なく書けるようになり、数字の認知と増減についても1つずつの加算についてはマスターできています。

DSC06126.jpg

最近では笑顔も増え、生活の一連の基本動作もスマートになってきて、来所すると上着を自分でハンガーに掛け、声をかけると手洗い・うがいも抵抗なく行うようになりました。
集団活動にも仲良く参加できています。
まだ時折感情を剥き出しにして物を投げることもあるのですが、その都度繰り返しの声掛けでしっかり考えて反省を促し続けていると、少しずつ落ち着き、成長が見られるようになってきました。

DSC06131.jpg

4月には中学生になるお友達。
お友達に身についてきた楽しく学ぶ姿勢をそのまま伸ばし、学習面では1桁の数字の加算のマスター、簡単な文章の作成などへとステージを上げていきたいと思います。
2年過ごしたCOMPASSに、春には新しい下級生のお友達も加わってきます。
ほっこりと春の花がほころぶような笑顔で、COMPASSのお姉さんとして年下のお友達のお手本になれるよう、優しい上級生になってもらえるよう、これからも厳しくも温かい支援を継続していきます。

所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1丁目3−5
連絡先:093-472-3288
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月06日

No.1310 COMPASS唐津 火災想定の避難訓練

No.1310 COMPASS唐津 火災想定の避難訓練

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS唐津では、今年度最終の避難訓練が行われました。

IMG_20210220_140110_resized_20210220_034743744.jpg

冬場に多い火事を想定しての避難訓練です。
今回参加したのは、児童のお友達が2名、放課後等デイのお友達が3名です。

IMG_20210220_140848.jpg

まずは訓練前の学習から。
先生が紙芝居を準備、皆何が始まるんだろうと、ちよっとワクワクの表情です。
紙芝居の絵を通して、視覚的に火の怖さ、火事が起きたらどうなるのか、そしてどうするのかを学びます。

IMG_20210220_140812.jpg

そして、これから避難訓練を行うことを伝え、大切な「お・は・し・も」の約束をしました。
それから火事のとき、COMPASSを出てどこに避難するのか、どの道を通るのか経路を伝えました。

IMG_20210220_141020.jpg

コロナ禍での訓練なので、マスクを外さないこと、大声を出さないこと、避難場所まではしゃべらないこと、これらもまた大切な約束です。

IMG_20210220_141431.jpg


さて、訓練がスタートします。
スマホアプリの警報音がけたたましく鳴り響きます。
連絡担当の先生が119番通報です。

IMG_20210220_141522.jpg

とほぼ同時に全員で外に出て、避難場所へ向かいます。
お友達は適切な距離を保ち、はぐれないようにするために手作りのロープをつかんで歩きます。

IMG_20210220_141953_resized_20210220_034743895.jpg

避難場所は道路を隔てた場所ですが、横断歩道も渡ります。
慌てず、列を乱さず、安全に、静かに避難場所へいけるでしょうか?

IMG_20210220_141857_resized_20210220_034742986.jpg

どうやら無事に全員が目的地まで到着できました。
先生が一人一人の名前を呼んで点呼、全員の無事が確認できました。

IMG_20210220_141756_resized_20210220_034743284のコピー.jpg

それから来た道を教室に戻りますが、帰り道でも誰一人ふざけたりせず、静かに、安全に帰れました。
教室では、お友達皆と振り返りの時間を取り、感想を話し合いました。

IMG_20210220_141648_resized_20210220_034743600.jpg

今回はじっくりと絵本で学ぶ心構えの時間があったためか、思いの外子ども達が真面目に取り組んでくれたことが嬉しい驚きだったそうです。

IMG_20210220_142701_resized_20210220_034743124.jpg

「災害」
それは、予行練習も事前準備もない状態で、突然不意をついて起きるものです。

IMG_20210220_142143_resized_20210220_034742837.jpg

今回は参加した児童にもとても有意義な時間だったと思われ、概ね訓練としては大成功。
ですが、結果に満足することなく、更に迅速に、更に安全にと、命を守るための訓練を継続していきます。

所在地:〒847-0821
    佐賀県唐津市町田1丁目8-5前田ビル1階101
連絡先:0955-53-8638
(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月05日

No.1309 COMPASS高知 学んだことをこれからも

No.1309 COMPASS高知 学んだことをこれからも

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知に1年半通ってきたお友達も、もうすぐCOMPASSを卒業します。

当時高校2年生のお友達は、就労に向けたコミュニケーション力、対人関係や社会性を身につけることを目指していました。

1613619957169.jpg


ご家庭と話し合ってお友達の発達状況に応じた支援を行い、意識を高め、持っている力を伸ばすことが支援計画の基本とされ、ご家族様や関係機関とも情報共有しながら支援を行います。
就労に向けて必要な学習面で金銭管理やコミュニケーション力、また文章の構成、お金の計算、日常会話の練習を続けます。

1613620723230.jpg

利用当初から、お友達は笑顔で来所し、声かけで荷物の片付けなどすぐに動くことができていました。
ただ、指示がないと次の行動が判断できず、戸惑っているお友達。
誰かに「何をしたらいいですか?」と聞くことができず、全て受け身の状態でした。

1613620725484.jpg


就労を目指してお友達に選択した活動は「お金の計算 」「作文」「質問カードの応酬話法」などで、また買い物練習や接客のシミュレーションを通して、初めての人との会話にも慣れることに取り組みます。

Point Blur_20210218_123738.jpg

当初のお友達は、最初のうちは自分の気持ちを伝えることがなかなか出来ません。
大抵はオウム返しのような返答ばかり。
療育が終わると、何をしたらいいか分からず、ぼんやり過ごしてしまうため、いつも次の活動を提案する必要がありました。
ただお友達は順応力は高く、声かけにすぐに応じて行動できており、一週間もすれば決まった流れを覚えて行動できるようになってはいました。

Point Blur_20210218_123717.jpg


学習面では、答え方を学んだことは受け答えはできるように成長を見せてきており、真面目で、挨拶もきちんとでき、指示をしっかり聞いて行動することに全く問題は見られないということです。
皆の前で披露する「あいうえおのうた」の読み手としてもしっかり役割をこなせている頼もしいお友達です。

Point Blur_20210218_124100.jpg


一番の成長としては「手伝ってください。」などと、困ったときに助けを求められるようになったこと。
コミュニケーションに関しても、接客等のシミュレーションを通して継続した支援は、回数を重ねるごとに少しずつ成長を見せています。
以前に比べると、言葉も多く出るようになってきていて、自分が何をしたいのか、相手にどうしてほしいのかをできるだけ明確に伝えられるようになってきました。

Point Blur_20210218_123634.jpg

卒業後の進路は検討中のお友達ですが、今後もコミュニケーションの向上を継続して、COMPASSで学んだことを忘れずに練習を続けて欲しいと思います。
お友達の素晴らしい人生に幸あれと願い、今月、社会へ旅立つ姿を見送ります。

所在地:〒781-8104
    高知県高知市高須1丁目16-24
連絡先:088-802-5328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月04日

No.1308 COMPASS熊本東 未来に幸あれと・・・

No.1308 COMPASS熊本東 未来に幸あれと・・・

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東のお友達は通い始めてから4年半経ち、今春卒業します

IMG_2051.jpg

初めてCOMPASSに通い始めたのはお友達がまだ中学生の頃。
お友達はニコニコと人懐こい笑顔の持ち主で、あっという間に周りの人を魅了します。
ですが気分のアップダウンからなのか、気に入らないことがあると大声を出す傾向がありました。
身辺自立も完全ではなく、トイレでの手順が未完成で曖昧に終わってしまうことが多かったといいます。

IMG_2225.jpg

大きな声を出す傾向の理由の1つは聴力に問題があることでした。
そこため、会話や表情が上手くコミュニケーションに繋がらない、従って、苛立ちも手伝ってより大声になるというジレンマを抱えます。
そこで保護者様から準備して頂いた補聴器を付けるよう促すのですが、馴染めず断固拒否。
それでもと、来所するたびに繰り返し挑戦、また挑戦の日々が続きます。

IMG_2223.jpg

高校生になってからは社会に出ても困らないようにと、色々な場面を見据えてのソーシャルスキルトレーニングを行いました。
気になるお友達の発音矯正には、器具を使った口腔トレーニング、絵本音読練習、ゆっくり発音することで学習します。
IMG_2043.jpg

大きな声になってしまったときは、その都度声掛けをして小さな声で話してもちゃんと聴こえると安心してもらうように試みました。
声のボリュームを調整することやコミュニケーションの取り方は、同学年のお友達と一緒の口腔トレーニングや音読練習を何度も繰り返し、自分の声を知り、自分で調節出来るように促しを続けました。

IMG_2047.jpg

半年経った頃からCOMPASSでの活動時間には意識して調節した音量で話そうとする姿を見せはじめ、一進一退ではありますが、穏やかな会話に向かって努力を続けてきました。
更に今まで嫌がっていた補聴器を付けられるようになったことも大きな成果です。
最近のお友達は身辺自立にも大きな成長を見せ、日記や電卓を使った計算で識字や数字の認知も工場が見られるようになっていました。

4570170_s.jpg

もうすぐ高校の卒業式
名残惜しい気持ちになりますが、COMPASSも卒業です。
好きな「もの作り」をする作業所への就労先が決まり、ワクワクの気持ちでいっぱいのお友達は、ニコニコの笑顔を向けてくれます。
初めてきた頃のあの魅力的な笑顔はそのままに、体も、心も、能力にも大きな成長を見せたお友達に、今、心からのエールを送り、未来に幸あれと願います。

所在地:〒862-0970
    熊本市東区渡鹿8丁目922
連絡先:096-321-6788

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月03日

No.1307 COMPASS岡山ふれんず 桜並木を元気いっぱいに

No.1307 COMPASS岡山ふれんず 桜並木を元気いっぱいに

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

水曜日のCOMPASSです。
3年半前からふれんずに通ってきたお友達、ずいぶん成長を見せ、いよいよ春には小学生になります。
保護者様のご希望は「好きな事に集中して椅子に座ってできるようになって欲しい。」「身の回りの事が一人でできるようになって欲しい。」「トイレの自立。」「書く事の楽しさを知って欲しい。」など心からお友達の将来を想う思いでした。 

IMG_20210210_141310.jpg

概ね半年ごとに見直される個別支援計画の目標の最初は「正しい生活習慣動作ができるようになること。」や「自発的に排泄できるようになること。」「着座姿勢の確立と読めるひらがなを増やすこと」が設定されました。

IMG_20210210_141336.jpg

利用当初のお友達は、COMPASSに着いても保護者様と離れることが辛くて涙ぐんでいました。
声はよく出ていましたが、意味のない言葉が多く、話しかけた時も会話にならずオウム返しが多かったといいます。

名称未設定 1.jpg

促しに応じて着座するものの、すぐ周りが気になり出して、もう立腰姿勢が崩れ気になる方に向かってしまう状態でした。
当時年少さんのお友達は体力なく、活動が終わると先生に抱っこをせがみ、寝入ってしまいました。

IMG_20210210_140808.jpg

COMPASSでは、お友達の体力や気力が続かないので、簡単で短いカリキュラムをたくさん経験してもらうことにしました。
お友達が積み木を掴んだら褒め、口真似をすれば褒め、線を1本引けば褒め、スナップを外せては褒め・・・「できた!」という達成感を数多く経験し、学習は楽しいと感じてもらえるよう導きました。

IMG_20210210_140750.jpg

お友達が離席するたびに連れ戻し、落ち着きを見せるまで膝の上に乗せながら課題に取り組み、落ち着いてきたら向かい側の椅子にひとりで座れるように導きます。
少しでも長く座っていられたら、それはもう大層褒めちぎり、着座時間が長くなるように促しを続けます。
しばらくするとお友達はひとりで座れるようになり、着座時間に比例して集中を見せるようになりました。

2.jpg

お友達のために準備した学習課題やツールは、手指活動のためのストロー通し、洗濯バサミ、トング、スナップやボタンの付け外し。
一緒に楽しめるように手遊びや絵本の読み聞かせ、パズル、積み木、筆記具を持って描く練習に繋がるようにお絵かきから始め、あいうえお絵本のなぞりにとステップアップ。

IMG_20210210_143646.jpg

語彙と明瞭な発語を獲得するためにあいうえおの唱和、絵カーから始まり最終的にはなぞり書きからひらがなを書けるように目指していきました。
その年の暮れには少しずつひらがなが読めるようになり、「できた!」という達成感が育んだ自信は、積極的な姿勢へと繋がっていきました。

IMG_20210210_145119.jpg

あれから3年。
お友達は、COMPASSにきても涙を見せることはなくなり、学習への準備ができるようになってきています。
自発的なトイレでの排泄も達成し、外出先でも尿意を伝えることができるようになりました。
ひらがなの読みもほぼクリア、書くことについては鉛筆の持ち方も上達し、視写ではひらがなが書け、ひとりで数字を書けるようになっています。
何よりも数分で離席していた同じお友達と思えないほど、療育中の45分は綺麗に着座できるようになっています。

IMG_20210217_142350.jpg

就学するお友達、今月いっぱいでCOMPASSふれんずも卒業です。
これからは就学に向けて更に読み書きや数の認知をあげて、楽しい小学校生活が送れるようにと様々な活動でスキルアップを狙います。
春、桜並木を元気いっぱいに登校していくお友達を晴々しい気持ちで見送れるようにと心から願って・・・

所在地:〒700-0921
    岡山市北区東古松3丁目4番14号
連絡先:086-222-0178
(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月02日

No.1306 COMPASS武蔵新城DASH 最大限の可能性を

No.1306 COMPASS武蔵新城DASH 最大限の可能性を

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS武蔵新城DASHのお友達は、昨年の春から通ってきています。

S__114991123.jpg

年長さんのお友達、ルールが理解出来ず、発語もあまりなくコミュニケーションができないことで、お友達の輪に入れないと保護者様は心配しておられました。
ご家庭で教えていてもなかなか手先の使い方が上手くいっておらず、お箸の使い方、鉛筆の持ち方や書きかたの上達を願っていらっしゃいます。
COMPASSで気持ちを言葉にして、自分の思いを言葉で表現して、お友達と関われるようになって欲しいと願われていました。

S__114991116.jpg

COMPASSでは、保護者様の願いを組み込み、お友達の語彙を増やし会話に繋げること、また、ルールを覚え遊びに参加できるようになること、就学に向けて機能訓練や文字、数字のマスターを個別支援計画と定めました。

S__114991119.jpg

初回利用では、お母さんを追い入口で涙を浮かべ佇む姿を見せていたお友達。
自発的な言葉はなく、先生の問いかけには小さな声で返事したり、不明瞭な発声が見られました。
着座を促すのですが、集中が続かずキョロキョロしたり、何か困った事があっても話せず、先生からの声かけを待っていたといいます。

S__114991118.jpg

まずはコミュニケーションに向け、語彙を獲得するところから学習が始まりました。
絵カードを使い、発声と言葉を増やし会話に繋げていくように話しかけ、言葉を引出して行こうというものです。
すぐに結果を期待せず、自発的な言葉が出てくるまで待ち、会話に繋げますが、よくわからなくて口にできないこともあるようなので、「やって下さい。」「何をすればいいですか?」等、どのように話せば伝わるのかを教えます。

S__114991120.jpg

他にもCOMPASSのプリントの一番優しいAから初め、文字のなぞりでは一筆書きの「く」「し」「つ」「て」に挑戦するところからスタートし「できた!」を経験して学習が楽しいと感じられるように導きます。
手・指の巧緻性訓練としてはキャップの付け外し、ボタンやスナップの付け外しからスタートし、お箸の持ち方・つかみ方を練習します。
S__114991121.jpg

お友達との関わりを学ぶ上で大切なのはルールを守ること、距離感や相手への承認です。
たくさんの関わりの中でこそ学べる課題なので、先生はルールのある遊びを「お友達と一緒にやろう!」と誘ってみます。
ところが「やらない。」と、輪の中に入っていこうとしないお友達。
そこで、お友達が好む「ままごとあそび」を一緒にやって、他のお友達も誘い、言葉でのやり取りが出来るように促すなど、学びの機会をたくさん作ってみます。

S__114991124.jpg

やがてお友達はCOMPASSに慣れ、玄関先で泣泣かずに部屋に入れるようになってきました。
利用開始から8か月の冬になる頃には、着座姿勢も保てるようになり、集中できるようになったことで語彙が飛躍的に伸びました。
「できること」が増えてきて、COMPASSが楽しみになり、積極的に課題に取り組み姿勢を見せ、笑顔が増えました。
語彙が増え、発生も大きな声を出せるようになり、次第に先生やお友達と言葉でコミュニケーションを取ろうとする様子がみられてきました。
S__114991122のコピー.jpg

最近では積極的に先生やお友達にも話しかけるようになり、自分の気持ちを言葉で伝えることが増えてきました。
あの頃おずおず入れなかった様子は全くなく、入退室時には「こんにちは!」「さようなら!」と挨拶する声がとても明瞭で、元気に発声する姿が可愛らしく、嬉しい気持ちでいっぱいになるのだそうです。

S__114991125.jpg

ここで満足せず、お友達との関わりでは更に語彙を増やし、心から会話を楽しめるように促しを続けていきます。
周囲との関わりを通してルールのある遊びを楽しく、またコミュニケーションが円滑になるように導き、まだ未完の身辺自立を図り、お友達一人でできることを増やして、元気一杯の小学生になれるよう最大限の可能性を引き出す活動を提供していきます。

所在地:〒211-0044
    神奈川県川崎市中原区新城2丁目5番9号2階
連絡先:044-948-7328
(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.
posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする

2021年03月01日

No.1305 COMPASS枚方 学校が楽しくなるように

No.1305 COMPASS枚方 学校が楽しくなるように

 発達障害  ダウン症  ADHD  自閉症  LD 

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS枚方のお友達もまた4月から1年生になります。
初めてCOMPASSに通い始めたのは2年半前の5月でした。

IMG_20210218_153736_resized_20210218_054012492.jpg

枚方の先生達は、当時のお友達のことをとてもよく覚えていると言います。
お友達は、ほとんど発語がなく、うまく行かないときには怒り、癇癪を起こしたり、自分を引っ掻いたり…。
保護者様のご意向を汲み取った個別支援計画には、発語の促し、トイレの自立、ひらがなの読みなどが設定され、お友達との二人三脚の日々が始まりました。

IMG_20210218_152826_resized_20210218_054012960.jpg

まずは着座を促しますが、当時年中さんのお友達にとっては静かに座るなんて、ありえないことだったようです。
すぐに離席してしまい、集中できません。
先生はその度にお友達の近くに行き、お友達が戻るまで、毅然と、しかし穏やかな口調で戻るように諭します。
IMG_20210218_152527.jpg

離席したお友達は気になるおもちゃにまっしぐらで、それを他のお友達が使っていてもお構いなしで、それは当然トラブルの種に。
お友達同士の関わりも課題となり、貸し借りの都度先生が仲立ちに入り、学んでいくことにしました。
気に入らないことや思い通りにならないときお友達は癇癪を爆発させますが、治まるまで先生の語りかけが行われました。

IMG_20210218_153718_resized_20210218_054013153.jpg

日々の発語の指導は続きます。
絵カードで語彙の獲得を目指し、あいうえお絵本による発声練習を飽きるほど続け、絵本の読み聞かせでは言葉をお友達がしっくりくるまで何度も何度も繰り返し行われ続けました。
そして最初の年の季節が秋から冬に移るころ・・・お友達の発語の兆しが現れてきました。

IMG_20210218_153712_resized_20210218_054013383.jpg

その後も継続した支援は続き、最近では話し出すとたくさん言葉が出るようになり、二語分での会話までできるようになりました。
最近では就学に向けて、数の認知や識字の完成を目指して頑張っています。
保護者様からも家庭でもお困りごとは改善され、成長を感じるとうかがいました。

IMG_20210218_153757_resized_20210218_054011961.jpg

春になれば、お友達が向かうのは全く新しい世界。
小学校では時間管理された毎日、新しいお友達、新しい校舎、環境に身を置くことになるのです。
毎日通う学校が一番楽しい場所になってくれるよう、秘訣の1つである「勉強楽しい」と思えるよう基礎学習はマスターしておきたいもの。
これからは更に識字と数の認知の定着を図り、集団活動も楽しめるように関わりを学び、就学に向け、一緒に新しいステージに挑みます。

所在地:〒573-0007
    大阪府枚方市堂山1-44-10
連絡先:072-845-4428

(事業所名をクリックしていただくと、事業所案内ページへ。電話番号をクリックしていただくと電話がつながります。)

Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

posted by キー先生 at 10:00| COMPASSだより | 更新情報をチェックする
100.jpg