2014年06月11日

NO89.刺激を与えて…

刺激を与えて…

マッサージのカテゴリー名を変更し、広義な取組みの総称として「感覚統合」とさせて頂きました。感覚統合というと難解で、専門的なイメージがつきまといますので、平易な言葉をつかって、その概要を説明し、子ども達の支援に役立てて頂きたいと思います。
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身体刺激のすすめ
硬化から、マッサージの効用等をご説明致しましたが、脳科学的にも様々な刺激を与える事はとても重要で、子ども達の成長に際して大きな力となります。私達は、体じゅうの感覚器官から、刺激を受け取り、感覚神経を通じて、脊髄にその信号を伝え、それを大脳へ送り、大脳から発せられた命令を、脊髄を通して運動神経に伝え、筋肉が反応するという流で意識的な反応が起こります。これは、何かが飛んできて、思わず身をかがめるとう反射とは違います。反射は大脳を経由する行程がありません。

大脳が意識して起こった反応無意識の反応の二つが存在します。

感覚統合療法は、学習障がいは、自閉症等の発達障がいの療育治療理論として、発展してきたもので、子供の学習、行動、情緒あるいは、社会的発達を脳における感覚情報処理、つまり「身の回りにある様々な感覚情報から必要な情報を受け取り、脳の中で、情報をまとめてあげる事で環境に対して適切に反応するというプロセス」という視点で理解や援助を行うものと規定されております。

文字を書いたり、人の話を聞いたり、友達と遊んだりするときには、いろいろな感覚情報を脳が意識的に処理しています。追いかけっこをしたり、鬼ごっこをするときに、自分のスピードとお友達のスピードか距離等を感じる事が出来ないと追いかける事はできません。地面が盛り上がっていたり、逃げるお友達を目で追ったり、障害物を避けたり、飛び越えたり、その物を察知して、避けたり、乗り越えたりしなければならなくなります。これらの情報を上手に、意識せずに処理できて楽しく取り組む事ができるのですが、いくつかの情報が正確に処理しきれない場合、ぶつかったり、こけたり、とんでもない行動をとるなど他のお友達とズレが生じる事となります。

教科書を写す、写書等も、どこに書けばよいのか、なんて書いてあるのか、指先の感覚、手触り等もきちんと感じる事が必要で、感覚に歪みがあると、書き写すだけの作業がとても難解な仕事となりますので、黒板に板書された内容を写し取る事も非常に難しい事となってしまいます。

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感覚には、みなさんが通常理解しやすい
触覚 触った感じ
視覚 見る感覚
嗅覚 においを感じる事
聴覚 聞き取る事
固有感覚と言われる、身体の動きや手足の状態を感じる事
前庭感覚と言われる、体の傾きや、姿勢、早さ等を感じる事
等様々な感覚があり、それらをどのような手法で整理統合させるのかがお子様にとっての大きな課題となります。

私達コンパス発達支援センターでは、今までに出産時に起こった無呼吸等の問題や、分娩異常あるいは、発育やホルモンの問題から脳内の伝達がスムースに行われていないという状態のお友達に対して、様々な刺激を与える事によって繋ぎ合わせていくという考え方に基づき、感覚運動や、実際の身体刺激による療育支援を今まで取り組んで参りました。

感覚が抜け落ちている場合等、トイレにいくという感覚から教えなければならない事もありました。吹くという感覚がつかめないお友達もおられました。説明しても判らない所なのです、口腔内の感覚が無かったり、逆に、刺激が強すぎて年齢があがるまで水分しかとる事ができないといったお友達もおられました。

それらを払拭するのは、継続的な刺激と支援なのです。

マッサージ等もその一環で、適度な刺激を与える事で、脳内を活性化させております。現在口蓋訓練にも取り組んでおりますが、これも同様に脳血流を増加させている事も、MRIの検査で実証されており、刺激を与える事から、脳の神経細胞を繋ぎ合わせる援助が出来ると確信しております。

刺激の種類も様々ですので、次回はご家庭でも取組み易い刺激の与え方をお伝えさせて頂きます。気持ちの良い事から始めて頂くのが効果的です。

マッサージもご家庭でされた皆様から感謝のメールを沢山頂きました。知っていても実践されなければ何にもなりません。まずは、行動です。頑張って下さい。

ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 13:28| 46.感覚統合 | 更新情報をチェックする
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