2014年08月27日

NO141.観察する大切さ

子どもの成長は静かにコツコツと薄紙が折り重なるように変化します。いつのまにか進歩するのです。成果報告では華々しい感じが致しますが、実際は非常に地味な活動の繰り返しが多くの成果を獲得する原動力となります。


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全ての成長は、オリンピックの輪のようにそれぞれが影響しあいながら、大きな成長に結びつきます。その成長の速度は、子ども達の資質によって左右されるので、劇的な変化も伺えれば、微細な変化でしか確認できないといった違いがあります。

お子様をしっかりと観察して下さい。

何が出来て、何が出来ないのか、どのような時に出来て、どのような精神状態や、環境の場合出来たり、出来なかったりするのか。どんな言葉が話せて、どんな言葉の意味を知っているのか。人に対してどのような接し方をしているのか。人によってどのような態度を示すのか。運動はできるのか。細かな作業はどの程度できるのか。どれほどの集中時間をもっているのか。どんな嗜好があるのか。どんな音が苦手なのか。どのような状態でパニックになるのか。

細かく細かく見て下さい。細かく見る事によってお子様の事をよく理解して下さい。

お子様の事をよく理解できれば、その対処の方法も、成長への過程も見えて来ます。それは驚くほど見えてきます。
高跳びを例えにお話をさせて頂きます。身長120センチ、股下が50センチであれば、少なくとも、10センチのバーは飛び越える事が可能です。またぐだけなら50センチ近くは可能です。跳ぶという動きを理解できれば、もっと高く跳ぶことができます。

バーが怖ければ、ゴムにすれば怖くありません。跳んだ時の怪我が怖ければ、クッションを沢山おいてあげれば安心です。ちょっと補助があれば、跳べるのであれば、補助の程度にもよりますが、跳べるという事を容認し、バーの高さを少しずつ上げる事により、出来るだけ高く跳ぶ事につなげていきます。

多くの場合は、学齢的に70センチが跳べるからと70センチを目標にしてしまいます。そしてチャレンジに失敗して出来ない、出来ないと悩んでしまいます。

出来る高さ、10センチでも20センチでも最低のラインを模索できても、三段跳びに、70センチに近づけようとするとまた失敗してしまいます。いきなり高くするのではなく徐々に徐々に通例の何倍も時間を掛けて指導すれば、2ヶ月後、3カ月後、あるいは半年、1年後には70センチに到達する事が出来るようになります。

70センチ跳べると、跳んだと認識しますが、30センチだと跳んだと思わない方もいらっしゃいます。ベクトルを下げてみる事が大切で、その中に成長を伺えることが出来るのです。

ついつい出来ない事にばかり目が行きますが、出来る事に視点を合わせると可能性が見えて来ます。

よくこの子は理解が出来なくて…と言っている横で、仮面ライダーの変身ポーズをしていたり、この子は話せないといっている横で、「あ〜、あ」といっていたり、変身ポーズができるのであれば、真似が出来るという事です。「あ」の母音がでるのであれば、他の母音も出せる可能性があるのです。

言語理解が出来ないといって「妖怪ウオッチ」の主題歌を歌えるのであれば、リズムに合わせれば、言葉を覚える事が出来るのです。

観察して下さい。観察こそ、正しい支援に繋がります。

お子様の行動が他のどの行為に結びつくか考えて下さい。一杯出来る事が出てきます。
変化が見抜ければ、次の対応、次の支援策が生まれます。

出来ないとばかり嘆くのはやめてしっかりと変化を観察して下さい。


ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 02:30| 45.指導雑感 | 更新情報をチェックする
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