2014年08月07日

NO135.仮の姿(本質を見極める)改

「この子は、△△の先生から〇〇と診断され、知能が半年(多くは1年から1年半)遅れているという事で…こちらの話す意味はわかるようなんですけど、自分の気持ちを伝えられなくて他の子を〇〇(奇声をあげる・泣き叫ぶ・攻撃)したりして、園でも…」というようなお話を良くお伺いします。

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多くの場合、お電話での初段のお話でも、「親としてどうしてよいかわからない。」というお話を沢山お伺いしております。

真摯にお子様の事に取り組まれているケースも多く、特にお母様が悩んでおられるケースが目立ちます。

私が悪かったのでは…
私の育て方が悪かったのでは…
〇〇させたのが悪かったのでは…
と、ご心配されておられ、その結果お子様の態度に非常に寛容になっていらっしゃり、何でもしてあげるというような傾向が目立ちます。

何かの訓練をするとか、何かの療育支援をするとかという時は、厳しい対応される事もあるのですが、その他の生活面では基本的に甘々の砂糖のような甘い対応をされているケースがほとんどです。(しかし多くの場合、指摘さしあげると〇〇をしています…等あまりお認めになりません。)※その殆どは厳しく対応しているつもりでいらっしゃいます。

駄々を捏ねればいう事をきいてくれる人になっています。泣けばいう事をきいてくれるので、本人の好き嫌いが最優先され、本来出来る事も出来なくなってしまいます。

意思を通す最も簡単な方法を獲得したお友達は、兎に角泣いて解決を図ります。言う事をきくまで泣き続ける子もいます。周りが動揺すれば動揺するほど、よけいに泣きます。泣かなければ、奇声をあげ続けるか、騒ぎ続けるのです。※でも無視すれば、あっさり泣くのを止めます。こちらが動揺しなくても同じです。※無駄だと把握すると二度と泣きません。二度と騒ぎません。※奇声に奇声で応えると驚いて止めるケースも多々あります。

ある程度話せるのに、言葉遣いも注意されないと「はい」も言えず、多くの場合は、「ん」程度で全て許されているのが現状です。単語で意思疎通を済ませ、目線で要求をだし、嫌な時は泣いて意思を通しに来ます。※「はいでしょう。」と少し高圧的に指示するだけでも「はい」と言えるのです。※大人に対して必要な敬語で話す事だって夢ではありません。

誰しも、泣かれたり、騒がれるのは嫌ですが、駄目な事は駄目と理解させる事が大切なのですが、可愛そうで、不憫で、周りに迷惑をかけるので、お子様のいう事をきいてしまっている事案が山のようにあるのです。厳しく躾けているようでも、子ども達の術中にはまっているのです。

ともするとまるで召使のようで、立場が完全に逆転した状態で相談に来られます。保護者に対しても、大人に対しても畏怖の心も育っておらず、成長の機会を奪われてしまっているのです。

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発達障がいは保護者の責任ではありません。しかし、甘い対応は子どもの心を腐らせます。するべき事、守るべき約束をきちんと果たす事が出来るように教育する事が何より大切なのです。

健常児でも、甘やかせて育てれば、曲がった大人になってしまいます。そんな実例は身近で沢山見ていると思います。何からの障がいがあるから甘やかしても良いという発想は大きな間違いです。

可愛そう、不憫に思っても、甘やかしてはいけません。

何らかの障がいがあるからこそ、それを克服するために努力しなければならないのではありませんか?

「可愛そうだから、負担はかけたくない」等と言うのは、子どもの将来を見ていない、偽善的優しさであると言明します。愚行です。真の愚行でしかありません。問題があるからこそ、その問題を払拭できる力を身に付けなければならないはずです。

やさしくする事と、甘やかす事は違うのです。

幾らやさしくして頂いても構いませんが、やさしくする事と、甘やかす事は違うのです。この点に大きな誤解があります。いくらでもやさしくして下さい。出来るまで待つことも優しさです。何度も挑戦させる事も優しさです。優しさの本質を間違えないで下さい。優しさは甘やかす事ではないのです。

健常なお友達でも、欲しいとすぐに与え、何でも買ってもらえる子は、物に対して大切にしたり、頂いて感謝をする気持ちが育まれるでしょうか?

※我慢が出来ない、待つことが出来ない、結果じっとしていられない。※じっとしていられないから、正しい姿勢を保つことが出来ない。足や体が動き、教室から抜け出てしまう。

※何でも独り占めしてしまい、人に物を分け与えられない。※周りに配慮出来ないから協調性をもって行動する事が出来ない。※協調性をもって行動出来ないから、お友達の輪に入れない。

※思うようにいかないと、泣くか、他害行動に移行する。※物を大切にしないので、人も大切に扱わない。※自分の意思優先なので、交流が取れない。

上記は甘やかした事から派生する結果だと思われませんか?

私共の支援では我儘は通じません。
待つべき時は、きちんと待ってもらいます。正しい座り方を指導しますので、自ずと正しい姿勢も身に付きます。お返事も挨拶も事細かに指導し、発語出来る場合は、言えるまで優しく待ちます。全てを停止させてでも、言えるまで待つ姿勢を示す事で、きちんと返事も出来るようになります。

物の管理も自分でしてもらい、整理整頓にも毎回時間をかけて指導すると、無くさないように大切に扱うようになります。机に出しっぱなしにしていたり、放置されている物は「先生がもらいます〜」と指導しているので、出しっぱなしもありません。学齢を問わずそれぞれのロッカーできちんと管理出来るように指導しており、結果的に物を大切にするようになります。

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物を大切に出来るようになり、整理整頓ができるようになれば、清潔な環境を維持できるように支援すれば、服の乱れや、頭髪の乱れにも気を配り、汚れた手をあらい、嫌いなお風呂にもきちんとはいるようになります。衛生管理の問題も克服できていれば、臭い等の問題もなくなり、心も穏やかになれば、自然とお友達同士の交流も生まれます。

年長者は、年下の配慮をし、下の者はその様子を見て、さらにその下の世話をやきます。躾は連鎖していきます。社会性を育む事もできますし、人間性を高める事にもつながります。対応次第で、問題は大幅に軽減できるのです。その中から長所を引き出せば、短所を克服し、問題を払拭する事が出来るようになるのです。

前者とは夢のような違いと思われませんか?対応次第でこれほどまでに変化するのです。

不思議な物ですが、入園の際に、「この子は知能指数が非常に高いのですが…」と預けると、普通の子どもであっても、そのような扱い方をするので、1年も経つと良い子の見本のような成長を遂げる事があります。代用的な言い方をすれば、この子の父親は〇〇大学の〇〇の教授で…等の先入観は、知らず知らずの間に、対応を変え、声掛けを変え期待値が上がる分、成長を促進させる働きがあると以前から様々な論文で報告されています。

逆に「この子は〇〇症なので…」と保護者がひどく庇護すると、〇〇症だからしかたないかという対応をとり、本来出来る機会を損なう事に繋がるケースも少なくないと考えます。

早生まれや、体格の小さな可愛い男子がよく、女の子がお世話係になって、王様状態になっているケースもあり、親の対応、園の対応、子ども同士の対応が全て重なると、本質的に出来る機会を失ってしまうという事にもつながっているケースも見受けられます。

赤ちゃんは楽!

自分で頑張るより、甘えた赤ちゃんの方が楽だからです。良い子としてふるまうのは大変ですが、馬鹿な真似をしている方がずっとらくで、出来る事もしなくて良い環境を選んでしまうのです。

怪我をして、靴下を履かせてくれたり、ネクタイを締めてくれたりすると出来るようになってきても、バレルまで暫く甘えたいと思ってしまいます。風邪をひいて、夕飯の支度をご主人が甲斐甲斐しくしてくれて、ついもう1日甘えちゃおうと思うのは誰しもある事で、大人だって楽なのが好きなのです。
本当は出来るのに、本当は大丈夫なのに、出来ない真似をしているお友達も少なくありません。そんな子は相手の出方で態度が一変します。時間をかければ、ほとんどの子が態度を改める事が出来るのです。みんな国宝級の役者なのです。

子どもを役者にしてはいけません。馬鹿な真似をさせてはならないのです。親として、やさしくするのは構いませんが、どうぞ変な所で甘やかすのはおやめになって下さい。

お子様に求めて下さい。求め続ければ、応援し続ければ、得られる物は大きくその行為は決して負担ではなく、人生において最も大切な経験に代わるのです。なせば成る、なさねば…という気持ちでお子様に接して下さい。多くの場合必ず良い結果が得られるのです。

先週今週のご面談では今回のような事例が多数おられ、幸いな事に保護者の方々も、私の話に素直に耳を傾けて下さいました。そしてちょっと魔法をかけると、あら不思議、ウロウロしそうなお友達でも、1時間以上も椅子に座ってきちんと待つが出来ました。私の前では、賢い良い子でいたいという魔法をかけただけなのですが…

きっかけで、全ては激変します。人生を変える事も可能です。成長を促す原動力は保護者の対応次第なのです。お子様の仮の姿に惑わされないで下さい。どうぞお子様の本質を見極め、しっかりとご支援頂きたいと思います。

でもどうして良いかわからない方は093-475-0449までご連絡下さい。

ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 20:43| 35.接し方の大切さ | 更新情報をチェックする
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