2014年09月13日

NO148.上手なお願い

上手はお願い、つまりうまい自己主張の事を心理学用語では、アサーションといいます。なにやらヨガ系の怪しい言葉のような印象を与えるのであまり私はつかいませんが、意図と反する行動を制御し、自分の意思を上手に伝える方法であるとご理解頂ければよろしいかと思います。(心理学の先生方からも最近メールを頂きますが、感覚的な説明ですのでご容赦下さい。)

上手なお願いを実現するためには、対話力を支援を行う保護者、療育関係者は身に付けなければならないと考えます。巷にある啓蒙書等も参考にして頂いてよろしいかと思います。

私のお勧めはJohn Ilichの交渉力がお勧めです。かなり古い本で、絶版になっているようですが、アマゾン等で時々見かけるので、中古を購入されると宜しいかと思います。

今回は特に子ども達と対峙しての交渉力ですので、交渉する前の整えておくべき事をもう少し掘り下げたいと思います。

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主張(お願い)には、2つの要素に分別されます。それは、相手を傷つけてしまうお願いと、傷付けないお願いです。この2つの要素を2分するのは、それぞれのお願いを伝えるのか、伝えないのかという違いがあり縦横4つにセグメントされます。


A相手を傷つけ&お願いを伝える場合…これは攻撃的な発言となります。

B相手を傷つけ&お願いしない場合…とても恐ろしい心理状態で、復讐的な領域となります。

C相手を傷つけず&お願いしない場合…無視、無関心ときつい仕打ちとなります。

一番良いのは、
D相手を傷つけず&お願いを伝える場合であり、この方法をマスターして頂くと子ども達に対しての支援がとてもスムーズになります。

事例をもって説明しましょう。
奥様「貴方お帰りの時、スーパーによってお肉を買ってきて下さい。」
主人「嫌だよめんどくさい…」
Aだと
奥様「わかったわ、じゃあ今日のカレーは野菜カレーね。」とか「子どもの世話に、洗濯と家事をなめてるんじゃない…」とか非常に攻撃的な主張が展開されて険悪な雰囲気になってしまいます。
BやCだと夕食何が出てくるかわかりませんね…ご飯に梅干しだけのような事態だってありえますし、帰宅しても奥様はお子様と実家に帰っていたり、お友達と食事にでてしまったりという復讐をうけます。
最も良い方法のDだとこんな感じのやりとりとなります。
奥様「そうねえ、めんどくさいわね。」とか「ご近所の手前恥ずかしいわね。」と一旦主人の要求を受け入れてしまうのです。心理学的には受容といいますが、主人の要求を呑みこんでしまうのです。

そしてお願いを仮定法で話します。ここでいう仮定法とは、「〇〇して下さいませんか…」と切り返します。私の家内はこれの達人です。上手く自分の主張を通してしまいます。この事例ですと。
「お肉を買ってきて下さったら、貴方の好きな〇〇もつくれるのだけど…お願いできないかしら。」
こんな風にいわれて断る事はまずありません。

必殺の「~して下さいませんか」攻撃なのです。相手を傷つけず嫌な思いもさせずコントロールする方法なのです。

「こうしてくれると嬉しいんですけど。」
「〇〇して頂いたらとっても助かるんのだけど、どうかしら。」こんなやり取りが要求を全て飲ませる事となるのです。

子ども達だって「〇〇したら駄目」と言われるより、「〇〇してくれたら嬉しいな」と言えば対応はがらりとかわります。

そして最後の一押しは「じゃあ、一緒にしようか」です。
明日から連休です。ご家庭で過ごす時間もとても長いと思います。是非お子様に試してみて下さい。
くれぐれもお父様に欲しいカバンをねだる等の悪用はお止め下さい。

ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 19:41| 54.心理学的考察 | 更新情報をチェックする
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