2015年02月25日

NO222.楽観的な支援は将来に問題を残すのは何故か

NO222.安易な手法へ心理バイアスがかかる恐怖

保護者心得  【言語】  【ダウン症】【自閉】LD【多動】【注意欠陥】


人間の成長には残念ながら、悲しい事に、限界があります。子ども達の能力を正しく見極めるのはとても難しく、誰しも成長すればある程度の能力獲得出来るのではと信じていたいので、安易な考え方に心が傾き、こともあろうに幼児期や学童期に指導するのは間違いであるというような妄言を提唱し、多くの方に心理バイアスをかけてしまいます。


心理バイアスとは、論理的な思考を妨げ合理的な判断が行えなくなる偏見です。

平素私達は、心の奥底に疑問を抱えながらも、自身の力を信じているため、理屈にあわぬ、非合理的な考え方を盲信し、療育支援の論拠として意味不明な言い訳を根拠して、支援する事に対して、障壁を築きあげるというような虚言を信じこもうとする心理バイアスです。そうです偏見です。


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「信じれば才能を開花出来る。」というのは確かに支援者として正しい心持なのですが、あくまでも心がけの域を出るものでは無く、実際に願うだけでは目的を達成するのは困難です。


幼児でもわかりますが、願うだけでは希望はかなえられません。


私は今まで30年余りの教育支援の中で嫌と言うほど、上記の妄言を信じた為に引き起こされた、惨状を見て参りました。


「やれば出来る。まだ本気を出していないだけ


社会と交わるのをやめ、自室にひきこもった子ども達がやがてどうなるかご存知でしょうか…


獲得すべき社会性を持たぬまま成長し、青年になり、成人し、大人になり、それでも部屋から出られない…社会の仕組み、生きていく方法を知らぬので自立する事ができない。彼らは夢の中で生きており、自分の姿に目を閉ざしてしまいます。ゲームに溺れる毎日…


そして年老いた母が、食事だけさし入れ、何年も顔すら見せる事のない生活を送る大きな子ども達を私は沢山知っています。


そんな大きな子ども達に面談すると、「社会が悪い」「職場が悪い」「学校が悪い」と他者への責任転換が始まります。


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こんな事になったのは、「親が悪い」「小学校の2年生の時の〇〇先生が」と話はじめ、結果的に、行きつく先は、「まだ自分の本気を出していないから、やれば出来る。」と言う結論に繋がります。


じゃあやろうという事になると、彼らが、自室で妄想していた空想や虚構の中の自分の本当の力を思い知らされる事となり、現実を知った所から初めて、立ち直りが始まります。


これらの経験は、発達障がいの子ども達だけではありませんでしたが、多くの場合、心因的な問題を抱えていたり、それを許容する環境があったり、社会から隔絶された環境の中で思考された場合の事例で、この記事を読まれている方々にとって全く他人事ではありません。


言語獲得が出来ていないだけだから関係ないとお考えですか?更に大変な結果にこそなれ決して安らぎは得られません…


ギャップが凄すぎて…


上記の子ども達が現実社会に引き戻され、現実に直面した時どうなるとお考えでしょうか。

自分の力を知り、理想と現実の差を実感し、己の力を知り、理想との差をどうやって埋めればよいのか途方に暮れるのです。


大きな子ども達は、現実を理解した時から進歩がみられるようになりますが、社会適合がすすめば進むほど、もっと早く会いたかった、強引にでも早く現実を知らせて欲しかったという話をよく聞いてきました。


そんな大きな子ども達の、年老いた保護者の願いは、本人の自立であり、社会適応です。


社会に飛び出す事が出来た時から葛藤もあり、苦しみ、その子の成長過程では、紆余曲折がありますが、生きていく為の成長ですので、全てが大切な経験であると考えます。


現実から目をそらず、とんでもない妄言


発達障がいの支援に携わる者の中でも心理バイアスのせいで、妄言虚言をさも正論のように提唱する人たちがいます。


何故そんな事を言い出すのか私には理解出来ませんが、荒唐無稽な妄言を提唱する支援者おられます。


幼児期、学童期の軽度発達障がいのお友達に対して、「子ども達に言葉を教える必要はない。」子供を信じて「あるがままに受け入れましょう。」「学習は家族関係を壊してしまうのでストレスのない生活を心がけましょう。」というような事を提唱されます。


これを信じた支援関係者が、また適切な支援を実施せず、子ども達の成長の機会を奪い、遊びだけに注力し、大切な事を何も習得せずに年齢だけあがってしまうという悲劇が起こります。


非論理的な提唱であり、何もしないままで、その後どうなるのか素人でもわかるような事なのですが、残念ながら、人に流されやすく、権威者が唱えると、間違っていると知りつつもそれらの妄想を信じてしまい学ぶ機会を与えずにおられる方々が全国に沢山いらっしゃいます。


どうぞ一方的な意見に耳を貸さないで下さい。医師であっても大学の先生だって間違えます。事実を存じ上げない場合もあります。


悪質な場合では、指導経験も少ないのに、僅かな事例だけをピックアップし、さもそれが正しい事であるというような事であると提唱されているケースもあるそうです。


意味がない支援であると知っているのに、薄々感づいているのに知らないふりをするのは責任放棄ではないでしょうか。


沢山の方が虚言に耳を傾け、誰も何もしていないからそれでいいというわけではないのです。横断歩道皆で渡れば怖くないとお考えかもしれませんが、出来うる努力を怠ると後に悲惨な事になります。


そのような虚言にその後の結果に対しての責任を持たれません。提唱している支援方法で、どんな結果が出ているか教えてくれません。見せてくれません。成長した後の姿を隠してしまいます。


全てがダークゾーンか残念な結果です。


実際に教えて頂いても、ガッカリするような結果ばかりです。嘆き悲しまれているメールを毎日山のように頂いています。

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真面目にコツコツと実績を積み上げられている先生方もおられますが、そのような先生方は、決して何もするなとはおっしゃりません。全て実践的な実証結果です。


何も教えないのですから、成長出来ないのは当たり前なのですが、放置すれば、惨憺たる未来が待っているだけなのです。


自傷、他害があるお友達を放置してしまい、傷害事件や殺人事件を起こしてしまう。


ついカッとなって刺してしまったり、殴ってしまい、刑に服した事例の経験もあります。


何が悪いのか理解出来ていないまま成長し、何度も同じ過ちを繰り返し、やがて長い懲役となり、社会生活より塀の中の生活の方が長くなったり…


心に問題のあるお友達や、多動傾向の強いお友達を放置し、社会に適合出来ず、自室に引きこもるようになり、次第に心を病んで、うつ病になったり、幻覚、幻聴に悩まされ、統合失調症と診断され、薬漬けになって、最悪のケースでは自殺したり…


こんな悲惨な結果を私達が望んいるわけではありません。目をつぶるのをやめ、耳を塞ぐのをやめ、疑問を持ち、お子様の為に立ち上がり、お子様の未来を獲得して下さい。


全て簡単な理屈です。


言葉が話せないのに、放置してどうするのでしょう。言語獲得が出来ないままですと、言われた意味も理解できず、何故怒られているのか、何故悪いのかすら判断できなくなってしまいます。

大きくなったら言葉がしゃべれるようになるのでしょうか?英語を習得するのに成人してからよりも、小さい時の方が良いのはご存じの通りだとおもうのですが、発達障がいがあると別なのでしょう?全く理屈に合わないのです。


言語習得がまだで、意志疎通も出来ないままで、同じ悩みを抱えるお友達と遊んでいるだけで、何が獲得できるのでしょう。


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積み木をして言葉が覚えられるのでしょうか?

パズルをはめて言葉が覚えられるのでしょうか?

ブロックで発語が促せますか?

積み木もパズルもブロックも大切です。

でもどうして直接的支援をしないのでしょう。

直接支援が何より必要なのです。

心理バイアスを解いて下さい。



ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 19:58| 7.諦めない心 | 更新情報をチェックする
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