2015年03月04日

NO223.確信を持つ事の大切さ&階段理論

NO223.熱意の違いが、結果に反映される

保護者心得  【言語】  【ダウン症】  【自閉】  LD  【多動】  【注意欠陥】


子ども達の療育支援に携わる中で、保護者の方々のお子様に対しての期待値の違いを実感してしまう瞬間があります。

COMPASSに通所されるようになると、療育支援の積み重ねにより、それぞれ具体的な進歩と成長を遂げるようになられます。

どなたも喜ばれるのですが、成長を実感され、ご家族でお慶びになられてから、保護者の心構えでご様子が二極化してしまいます。

もっと成長させたいと、「ご自身が主導的にご家庭でも療育支援を試みる方」と、成長は嬉しいけれど、「非主体的で、療育はお任せの方」に大別されてしまうのです。

私は非主体的ではないと思われる方が大多数であると思いますが、知らず知らずのうちに、成長に制限をつけておられたり、安心しすぎて、先を見通す事を忘れてしまうという傾向に心が傾いてしまわれるのです。

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「無理なく…」は危険なキーワード
学ぶ事は楽しい事であって欲しいと思いますが、残念ながら多くの場合、「楽しい」前に習得するための辛さや苦しみが伴います。

力として獲得してしまえば、楽しい事は山のようにあるのですが、獲得する為の道は決して平坦ではありません。辛いのです、苦しいのです、大変なのです。

自転車を例にとってお話しましょう。
補助輪付きであれば、こける事がありませんから安心して自転車に乗る事ができます。乗っている間に、ペダルを漕ぐこと、ハンドル操作等を覚える事が出来るのですが、補助輪をはずすときに、バランス感覚に差異が生じ、スッと乗れるお友達と、そうでないお友達に分かれてしまいます。

スッと乗れることが理想なのですが、そうでない場合は、乗れるようになるまでが一種の苦行のようになってしまいます。何度も何度も躓きます。こけて怪我をする事もあります。安定が得られませんのでとても不安です。

人によっては、何日も乗るまでに時間を要する事が必要なのですが、乗れるようになると一機に視界が変わります。それまでの苦労が嘘のように消失し、楽しさが湧き上がります。多くの場合、発達障がいの問題を抱えるお友達は、スッと前に進みません。よろけ、躓き、こけて怪我をしたりします。

ここで「無理をさせるのは可愛そう」となると成長がストップしてしまうのです。

限界を越えようとする時には、背中を押す力が必要なのです。

課題を乗り越える時には、多くの場合辛さや苦しみが並走する事となります。それを乗り越えた時にご褒美が初めて待っているのです。

乗り越えようともがき、苦しんでいる時に…
問題と対峙している時、何よりも応援する事が大切で、背中を押してあげるのが保護者や支援者の大切な役目であると考えます。

乗り越えようとしている時、「無理しなくていいよ。」と対応するのか、「大丈夫あなたなら出来る。」と応援するのでは格段の開きが生じます。

成長とは、限界に対しての挑戦なのです。多くの場合限界を超えるには力が必要なのです。無理であると断定した時、成長が止まります。時間が解決してくれるような場合も中にはありますが、発達障がいのお友達の場合、身体運動に関しての課題でない限り、時間が解決してくれる事はありません。

努力以外に克服する方法はないとご理解下さい。

到達設定目標を下げる事と、無理と諦める事は違うのです。
階段を2階まで駆け上がる場合で考えましょう。

2階まで12段階段があるとしましょう。※段数は事例です。それを一足飛びに5段跳びで行ける力がある人は3歩で2階に到達できます。これを健常なお友達の平均的な力とお考え下さい。

問題はこの12段をどうやって克服するかなのです。

5段跳びは出来なくても、3段跳びであれば出来るお友達であれば、4歩で2階です。2段跳びであれば、6歩です。歩数を日数と考えれば、2日で克服できる物でも、時間をかけて、6日で克服しているのと同じです。

もっと力が無い場合h、1歩づつでも大変な場合はどうなのでしょうか?無理をさせたくないから諦めるのでしょうか?時間が経過しても階段は登れません。1ヶ月たっても、1年たっても諦めてしまえば現状維持あるいは、滑落して落ちてしまっているかもしれません。

有している力がもっと脆弱な場合、1段づつ頑張れば12日かかりますが、諦めず努力すれば12日後には到達できるのです。これは到達目標を下げただけで、諦めたわけでなないのです。

これがCOMPASSの階段理論です。
COMPASSでは、12段ある階段を更に、細かく細かく細分化したプログラムで言語、数量、知覚の課題に取り組んでいるのですが、12段を24段に、24段を36段に、36段を48段にと、子ども達が登るべきステップを細かく細かく刻んでいるので取り組めば取り組んだだけ2階に近づく事が出来るようになっているのです。

細かく到達目標を設定しているので、階段を登るというより、坂道をコロコロと押しあがっていくような進度設定にしているから時間をかければ、書けるほど成長を獲得する事が出来ているのです。

コロコロと押しあがるのにも力は必要で、楽しい事ばかりではありません。必ず負荷がかかってしまいます。泣きそうになる事だってあるでしょうし、止めたくなる事だって起こります。でも歩みを止めずに前に進み続けるといつの間にか2階、3階、5階と上の階にまで到達し、高みから周りを見る事が出来るようになるのです。

もうちょっと頑張ろう。
〇ちゃんなら大丈夫。

無理をさせずに…等と考えず、もうちょっとの努力を引き出す事を目指して下さい。

出来ない事を叱りながらさせるのではないのです。
応援し続けるのです。
出来ないのであれば、出来る所に戻って指導すれば良いのです。
難しければ、簡単に取り組めるようにすれば良いのです。

どうぞ、主体的に行動して下さい。最も優れた支援者は保護者なのですから…
ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 01:27| 35.接し方の大切さ | 更新情報をチェックする
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