2015年06月06日

NO255.待つ事こそ療育の原点

NO255.出来るまで待ち続ける事こそ最初の1歩

保護者心得  【言語】  【ダウン症】  【自閉】  LD  【多動】  【注意欠陥】


多くの療育支援者も、保護者の方々の大部分は、私から見るととてもせっかちです。殆どの方は、待つ事が苦手です。私と時間の尺度が違うのかもしれません。直ぐに諦めてしまわれます。

諦めるのが早いのです。

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諦めが早すぎです。何事も急ぎ過ぎていると感じます。生き急いでいるのか、生まれてからずっと、競争社会にさらされてきたせいか、現代の世の中はスピード重視すぎるのです。

即席で達成する事が好きで、世の中は、短期間で成功した者を賞賛する傾向が異様に強くなりました。慌て過ぎなのです。急ぎすぎなのです。時間をコントロールする事を忘れてしまったようです。

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発達障がいの問題を抱えるお友達やそのご家族にとって、身に付けなければならないのは、不屈の精神と、時間をコントロールする術なのです。

子ども達は特別な存在で、スペシャルな存在なのです。スペシャルなのですから、対応も特別に考えなければならないのです。

記憶に置き換えてお話しますと、通例5回で覚えられる事案を2〜3回で覚える事ができるお友達を秀才とすれば、1回で覚える事が出来るお友達は天才と言われる存在です。

7回、8回とかかるお友達は、覚えが悪いと思われます。発達障がいにも様々なタイプがあり、ジーニアスIQを持つようなお友達は、1回でも克服できますが、逆に20回やっても、50回やっても100回やっても出来ないお友達もいるのが現実です。

でもまだ諦めては駄目なのです。
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多くの方がこの辺りで諦めてしまわれます。私どもからすれば、まだまだ諦めが早いのです。もっと時間が必要なのです。もっと時間と手間をかければ獲得する物があるのです。

4歳で出来る事が5歳になっても出来ない…6歳になっても出来ない…日々の生活にも追われます。他に出来ない事も目につきます。そして多くの方が諦めてしまうのです。ここで諦めてしまうからその後の成長が獲得出来なくなるのです。

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私達は現在の療育手法にたどり着くまで四半世紀を費やしているのです。5歳のお友達が30歳になれるほどの時間を掛けているのです。

ダウンロード教材の開発に3年半、その前の企画策定に1年半、入力する教材の開発に20年 合計24年です。一足飛びに出来た物ではないのです。

私達は根本的に諦めが悪いのかもしれません。

成長するまで支援し続ける

「出来るまで頑張る。」
「出来るまでやり続ける。」
「出来るまで辞めない」

今まで2・3語程度しか話せなかったお友達がCOMPASSに来るようになって突然40語話したりするのは、ひつこいのです。諦めないのです。繰り返すのです。応援し続けるのです。

10回で駄目なら100回、1000回、1万回、手を変え品を変え支援し続けるのです。
そうして様々な成長を獲得しているのです。ちょこっとしただけで獲得できるのであれば、私達を尋ねる事はなかったと思います。ご家庭での指導だけで十分だったはずなのです。

1回の指導で数語話せる人もいらっしゃいますが、ポジショニングや、環境になれるまでに数か月かかるお友達もおられます。人間関係を樹立しなければ、事を進める事が出来ないお友達もいらっしゃいます。

あるダウン症のお友達は、初回でアイウエオが言えるようになった事例もありますが、年齢や、お友達の成長度合いにより、初語の発動までに数カ月かかる場合もあります。

同い年のお友達でA君は同じ期間支援を受けて、数百の言葉が獲得できても、B君は100以下であったり、C君は10音しか獲出来ずにおられるケースもあります。

それぞれ出来不出来が違うのです。生まれ月も違いますし、兄弟の関係等ご家庭の環境も異なります。お友達が生きている時間の流れが違うとご理解頂きたいと思います。

同じ1時間もA君にとっては、私達と同じ1時間でも、B君は1日に相当する場合もありますし、C君にとっては数カ月分に相当する場合もあるのです。指導当初は、特に時間の流れが違うのです。

ある自閉症のお友達は、個別支援がスタートする前協調性を獲得して頂くために、半年に渡って一斉指導を受けて頂きました。この時期はご両親にとっては我慢の時間であったと思います。

子ども達の成長を獲得するには、いきなり柱を立てるわけにはいかないのです。基礎工事が大切です。基礎工事をするには、土地に整備が必要です。傾斜地に家を建てる事はできません。

土地をならし、平坦地にします。沼地であれば、土壌改良しなければなりません。土地を固め、基礎工事をしてからようやく柱を立てるのです。土地がしっかりしていればしている程立派な柱を建てる事が出来るのです。

三匹の子豚のお家ではありませんが、手早く作ると脆いのです。危ういのです。煉瓦の家が強いのです。煉瓦の家も崖っぷちや、沼地に作ると倒れてしまいます。療育支援の初段は、土壌改良と同じなのです。

何杯も何杯も砂を入れる必要があるのです。椅子に着座し、立腰姿勢を保ち、学ぶ姿勢を獲得し、指導者の指示を守る事が出来るようになって本格的に始まるのです。

多くの子ども達は幼くても多くの場面で傷ついています。挫折を味わい、思う事を口にできず、素直に従う事が出来ないという場面も沢山あります。

褒められ、達成感を味わい、安心して身を任せる状態に至るには人それぞれ必要な時間があるのです。

一見枯れたように見えた植物も、諦めずに世話をし続ける事で、春芽吹く事が可能なのです。枯れたように見えても、その内部で胎動している力があるのです。

現在、COMPASSの支援人数も150名を超えようとしており、その中には我慢できない保護者の方達もおられます。

他のお友達の劇的な成長ばかりが目につき、うちの子はもう無理なのだと諦めて、支援を中断されてしまうケースです。物事には順番があるのです。成長を促すにはそれぞれ準備期間が違うのです。

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子ども達の可能性が芽吹くまでお待ち下さい。

長い長いトンネルの先に、

本当の未来が在るのです。

ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 01:46| 7.諦めない心 | 更新情報をチェックする

2015年02月25日

NO222.楽観的な支援は将来に問題を残すのは何故か

NO222.安易な手法へ心理バイアスがかかる恐怖

保護者心得  【言語】  【ダウン症】【自閉】LD【多動】【注意欠陥】


人間の成長には残念ながら、悲しい事に、限界があります。子ども達の能力を正しく見極めるのはとても難しく、誰しも成長すればある程度の能力獲得出来るのではと信じていたいので、安易な考え方に心が傾き、こともあろうに幼児期や学童期に指導するのは間違いであるというような妄言を提唱し、多くの方に心理バイアスをかけてしまいます。


心理バイアスとは、論理的な思考を妨げ合理的な判断が行えなくなる偏見です。

平素私達は、心の奥底に疑問を抱えながらも、自身の力を信じているため、理屈にあわぬ、非合理的な考え方を盲信し、療育支援の論拠として意味不明な言い訳を根拠して、支援する事に対して、障壁を築きあげるというような虚言を信じこもうとする心理バイアスです。そうです偏見です。


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「信じれば才能を開花出来る。」というのは確かに支援者として正しい心持なのですが、あくまでも心がけの域を出るものでは無く、実際に願うだけでは目的を達成するのは困難です。


幼児でもわかりますが、願うだけでは希望はかなえられません。


私は今まで30年余りの教育支援の中で嫌と言うほど、上記の妄言を信じた為に引き起こされた、惨状を見て参りました。


「やれば出来る。まだ本気を出していないだけ


社会と交わるのをやめ、自室にひきこもった子ども達がやがてどうなるかご存知でしょうか…


獲得すべき社会性を持たぬまま成長し、青年になり、成人し、大人になり、それでも部屋から出られない…社会の仕組み、生きていく方法を知らぬので自立する事ができない。彼らは夢の中で生きており、自分の姿に目を閉ざしてしまいます。ゲームに溺れる毎日…


そして年老いた母が、食事だけさし入れ、何年も顔すら見せる事のない生活を送る大きな子ども達を私は沢山知っています。


そんな大きな子ども達に面談すると、「社会が悪い」「職場が悪い」「学校が悪い」と他者への責任転換が始まります。


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こんな事になったのは、「親が悪い」「小学校の2年生の時の〇〇先生が」と話はじめ、結果的に、行きつく先は、「まだ自分の本気を出していないから、やれば出来る。」と言う結論に繋がります。


じゃあやろうという事になると、彼らが、自室で妄想していた空想や虚構の中の自分の本当の力を思い知らされる事となり、現実を知った所から初めて、立ち直りが始まります。


これらの経験は、発達障がいの子ども達だけではありませんでしたが、多くの場合、心因的な問題を抱えていたり、それを許容する環境があったり、社会から隔絶された環境の中で思考された場合の事例で、この記事を読まれている方々にとって全く他人事ではありません。


言語獲得が出来ていないだけだから関係ないとお考えですか?更に大変な結果にこそなれ決して安らぎは得られません…


ギャップが凄すぎて…


上記の子ども達が現実社会に引き戻され、現実に直面した時どうなるとお考えでしょうか。

自分の力を知り、理想と現実の差を実感し、己の力を知り、理想との差をどうやって埋めればよいのか途方に暮れるのです。


大きな子ども達は、現実を理解した時から進歩がみられるようになりますが、社会適合がすすめば進むほど、もっと早く会いたかった、強引にでも早く現実を知らせて欲しかったという話をよく聞いてきました。


そんな大きな子ども達の、年老いた保護者の願いは、本人の自立であり、社会適応です。


社会に飛び出す事が出来た時から葛藤もあり、苦しみ、その子の成長過程では、紆余曲折がありますが、生きていく為の成長ですので、全てが大切な経験であると考えます。


現実から目をそらず、とんでもない妄言


発達障がいの支援に携わる者の中でも心理バイアスのせいで、妄言虚言をさも正論のように提唱する人たちがいます。


何故そんな事を言い出すのか私には理解出来ませんが、荒唐無稽な妄言を提唱する支援者おられます。


幼児期、学童期の軽度発達障がいのお友達に対して、「子ども達に言葉を教える必要はない。」子供を信じて「あるがままに受け入れましょう。」「学習は家族関係を壊してしまうのでストレスのない生活を心がけましょう。」というような事を提唱されます。


これを信じた支援関係者が、また適切な支援を実施せず、子ども達の成長の機会を奪い、遊びだけに注力し、大切な事を何も習得せずに年齢だけあがってしまうという悲劇が起こります。


非論理的な提唱であり、何もしないままで、その後どうなるのか素人でもわかるような事なのですが、残念ながら、人に流されやすく、権威者が唱えると、間違っていると知りつつもそれらの妄想を信じてしまい学ぶ機会を与えずにおられる方々が全国に沢山いらっしゃいます。


どうぞ一方的な意見に耳を貸さないで下さい。医師であっても大学の先生だって間違えます。事実を存じ上げない場合もあります。


悪質な場合では、指導経験も少ないのに、僅かな事例だけをピックアップし、さもそれが正しい事であるというような事であると提唱されているケースもあるそうです。


意味がない支援であると知っているのに、薄々感づいているのに知らないふりをするのは責任放棄ではないでしょうか。


沢山の方が虚言に耳を傾け、誰も何もしていないからそれでいいというわけではないのです。横断歩道皆で渡れば怖くないとお考えかもしれませんが、出来うる努力を怠ると後に悲惨な事になります。


そのような虚言にその後の結果に対しての責任を持たれません。提唱している支援方法で、どんな結果が出ているか教えてくれません。見せてくれません。成長した後の姿を隠してしまいます。


全てがダークゾーンか残念な結果です。


実際に教えて頂いても、ガッカリするような結果ばかりです。嘆き悲しまれているメールを毎日山のように頂いています。

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真面目にコツコツと実績を積み上げられている先生方もおられますが、そのような先生方は、決して何もするなとはおっしゃりません。全て実践的な実証結果です。


何も教えないのですから、成長出来ないのは当たり前なのですが、放置すれば、惨憺たる未来が待っているだけなのです。


自傷、他害があるお友達を放置してしまい、傷害事件や殺人事件を起こしてしまう。


ついカッとなって刺してしまったり、殴ってしまい、刑に服した事例の経験もあります。


何が悪いのか理解出来ていないまま成長し、何度も同じ過ちを繰り返し、やがて長い懲役となり、社会生活より塀の中の生活の方が長くなったり…


心に問題のあるお友達や、多動傾向の強いお友達を放置し、社会に適合出来ず、自室に引きこもるようになり、次第に心を病んで、うつ病になったり、幻覚、幻聴に悩まされ、統合失調症と診断され、薬漬けになって、最悪のケースでは自殺したり…


こんな悲惨な結果を私達が望んいるわけではありません。目をつぶるのをやめ、耳を塞ぐのをやめ、疑問を持ち、お子様の為に立ち上がり、お子様の未来を獲得して下さい。


全て簡単な理屈です。


言葉が話せないのに、放置してどうするのでしょう。言語獲得が出来ないままですと、言われた意味も理解できず、何故怒られているのか、何故悪いのかすら判断できなくなってしまいます。

大きくなったら言葉がしゃべれるようになるのでしょうか?英語を習得するのに成人してからよりも、小さい時の方が良いのはご存じの通りだとおもうのですが、発達障がいがあると別なのでしょう?全く理屈に合わないのです。


言語習得がまだで、意志疎通も出来ないままで、同じ悩みを抱えるお友達と遊んでいるだけで、何が獲得できるのでしょう。


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積み木をして言葉が覚えられるのでしょうか?

パズルをはめて言葉が覚えられるのでしょうか?

ブロックで発語が促せますか?

積み木もパズルもブロックも大切です。

でもどうして直接的支援をしないのでしょう。

直接支援が何より必要なのです。

心理バイアスを解いて下さい。



ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 19:58| 7.諦めない心 | 更新情報をチェックする

2014年07月28日

NO128.可能性を見出す

お子様の成長の可能性に気付いて下さい。

どうしても出来ない事ばかりに目がいきますが、本来着目すべきは、獲得している能力を見出す事です。何が出来るようになっているのか知るべきです。どのような反応をし、何を獲得しているか知る事で、その後の成長を予見する事が可能なのです。


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お子様の様子をしっかりと観察すると次第に見えて来ます。しっかりと落ち着いて見つめれば、よ〜く見えてくるのです。気付きを得る事が出来るのです。

男の子で戦隊物のヒーローの物真似をしているお友達がいれば、真似出来る力がある事を理解できます。手順を整理して覚える事も出来るのです。善悪判断能力を獲得している可能性もあります。かっこいいと判断出来る力があるのです。そして覚える能力があるという事です。覚えられるのです。少しづつでも、今の段階は、興味のある事だけに限定されていても学ぶ事に、楽しさや、興味を持つ事が出来ればそれは、力に変える事が出来るのです。

CMのマネも同じです。歌を歌ったり、踊ったり出来るお友達は更にその能力が高いと考える事ができます。覚えられるのです。理解する能力があるという事です。

携帯電話やスマートホン、タブレット等を操る事が出来る子ども達も秘めたる力があると推測できます。手順を理解できるのです。複雑な手順です。その手順を覚えられるのであれば、言葉だって覚える事が出来るのです。

言葉が話せなくても、顔色を見ながら行動できるのであれば、やはり記憶力もあり、推察・推理する力にも優れていると考える事が出来ます。言葉が話せるより逆に予見する力は大きいと考える事が出来るのです。

言葉が出なくても、好き嫌いが明確であれば、自分の嗜好がはっきりとしている証拠です。好き嫌いがあるという事は判断する力があると言えるのです。

今まで泣いていたお友達が、お母さんの顔をみて泣き止むのは、庇護者であると認識出来ている証拠です。わかっているのです。理解しているのです。何もわからないわけではないのです。

かわいい、怖いがわかるという事は、違いが判るという事です。理解力がなければ、違いはわかりません。本能的な反応と、経験の中で獲得した物は違うのです。後者は能力の存在を示す事なのです。

積み木をつむ、ブロックを並べる、理解がある証拠なのです。

理解ができるのであれば、その可能性があれば、生きていく力を養う事が出来るのです。
時間をかければ、進歩が得られる可能性があるのです。どれほどの期間がかかるのか、手間がかかるのかは未知数です。やり続けなければ答えは得られませんが、支援し続ける限り、成長する可能性がそこにあるのです。

多くの場合、私達は様々な事案において短時間に成果を求めてしまいます。短期間に効果が得られなければ直ぐに諦めてしまわれます。諦めが早いのです。1回2回の挑戦で諦められてしまいます。これ以上できませんというまで努力されないのです。

努力し続けるという事が最後の砦なのです。

成長や進歩を長さで考えて頂くとわかりやすいかもしれません。1回の指導で1センチも10センチも伸びるのであれば成長の様子はわかりやすかと思いますが、実際の支援では、1回1ミリかも、または0.1ミリかもしれません。0.1ミリでもやり続ければ1ミリに、1センチになるのです。そしてその積み重ねの中で突然の化学変化が起きて劇的な進歩が突如得られるのです。

0.1ミリの成長は見えませんが、1ミリになるまで確認出来ないかもしれません。そこまで成長するまでは、只々お子様の成長を信じて待つのです。

勿論成果が得られる最善の手法をとらねば意味がありませんが…

どうしてよいかわからない方は093-475-0449までご連絡下さい。何が必要かどうすべきかアドバイスさせて頂きます。


ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 13:00| 7.諦めない心 | 更新情報をチェックする

2014年07月26日

NO127.親が信じないで誰が信じるのか!

毎月沢山の保護者の方々が療育相談に来所されております。私共にたどり着くまで、療育について真摯に勉強されておられ、様々な施設を見学されたり、療育支援を経験される間に、次第にお子様の将来を悲観し、傷付いて来られる保護者の方も実に多くいらっしゃいます。

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多くの場合、他の専門機関で支援を受けても、改善がなかなかみられないか、或いは、1ヶ月に1回の支援で、これから後の療育後の成長に関して問いかけをされ「これ以上改善の見込みがない…」というような、成長を完全否定するような保護者にとっては、死刑宣告にも近い事を告げられ、途方にくれてコンパスに来られるケースが後を絶ちません。

殆どの方は、それでも何とかしたいという強い意志をお持ちですが、余りにも傷つき過ぎて、壊れそうな心のバランスを維持しようと、いつのまにか心理的自己防衛に走られ、何とかなればという期待と、これ以上は傷付きたくないという気持ちのはざまで、苦しんでおられる保護者の方々がお越しになられます。

何とかしてでも成長を促そうという気概を失われ、「もう成長しないだろう…」「今以上の進歩は望めない…」「私達には何も出来ない…」と言われる一方で、「誰かどうにかして…」という二重拘束にも似た心理状態で、「どうせもう、無駄ですから…」と支援をする前から諦めた事を口にされ、私共のアドバイスにあまり耳を傾けられません。

そして「この子は、特別なので…」と良くならない理由を山のように語られます。成長出来ないと断定された発言が多く、出来る事も出来なくなってしまうという悪循環に陥られます。

諦めておられるので、適切な家庭での支援を怠られるので、成長するための支援も不十分となり、成長のチャンスを逃してしまわれたり、本来の予定よりも大幅に進歩成長がみられるまでに時間を要します。諦めてしまっては、何も良い事がありません。せっかくのチャンスを台無しにする可能性があるとご理解下さい。

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そんな保護者の方に、
親が子どもを信じなくて誰が信じるのですか!
とお話しております。
周りが駄目だといっても、諦めないで下さい。耳をかさないで下さい。何があってもお子様を守れるのは保護者だけです。親が諦めたら終わりです。何とかするぞと、あがいて下さい。信じて、繰り返し繰り返し指導し続けた時結果が出るのです。私に騙されて下さい。とお話し申し上げております。

人は基本的に、無駄な事はしたくないのです。無益な作業が怖いのです。いつの間にか他力本願になってしまわれます。この病院で…この薬で…このサプリで…この施設で…全部人任せで、成果が出ないのは、医師のせいで…薬せいで…サプリが効かないから…あの施設は何もしてくれない…と全部誰かのせい…
もう誰かのせいにするのはやめにしましょう!

自分自身で何とかしようとする気概が大切です。
お子様の未知なる力を信じる事で、未来の扉が開くのです。
これは絵空事ではないのです。

私達コンパスで、定期的、継続的な支援が出来れば、ご家庭の支援が乏しくても、進歩や成長を得て、「うちの子も成長出来るんだ!」と理解出来た段階で、ようやく私達のアドバイスに従って、一生懸命に、ご家庭での療育指導が始まる事となります。

成長を認識出来ると考えをお替えになり好転するのですが、月1回や隔週1回では、ご家庭での指導がなければ、非常に困難な事となります。通所されて、せっかく積み上げた物も、時間が風化させて次回来られた時はまた最初からやり直しとなってしまうのです。

でも、ご家庭で適切な支援さえあれば、成長を獲得出来るのです。
子どもの力を信じるか否かで、未来が変わるのです。
他力では駄目なのです。
自分で何とかするぞという気概が大切なのです。

現在コンパス本部では、現在20余名の小学校就学前のお友達のご支援をさせて頂いておりますが、恐らく来春には少なくとも9割近くの子供達が、保護者の方々の希望通り普通学級へ進学出来るのではと確信致しております。決して大げさな表現ではございません。生活年齢も精神年齢も文句なく伸びているのです。多動の子ども達が静かに取り組んでいるのです。言語を獲得しているのです。でもこれは保護者の支援あっての事です。親の愛情があっての事です。

お子様の力を信じてあげて下さい。
信じて、行動して下さい。
自ら率先して指導して下さい。

可能性を見出して下さい。


ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 00:14| 7.諦めない心 | 更新情報をチェックする

2006年12月07日

NO7.諦めない心

諦めない心

言葉が話せない。しゃべらない。しゃべれない。奇声をあげる。衝動行動をとる。パニックを起こす。お友達と話せない。視線が合わない。自傷・他傷行為がある。意志の疎通が出来ない。果たしてこれらの問題を見守っていて改善できるのでしょうか?経過観察で何か変わるのでしょうか?放置しておいても何も変わりません。

好き勝手に遊ばせる事が良い事でしょうか?施設の中では許されても社会に出れば許されない事が沢山あります。今後の事を考えると、子ども達の成長を真剣に考えていて果たしてそれで良いのでしょうか?私達はそのまま放置され、その子の将来を考えると、本当にどうなるのか心配で心配で、眠れぬ日々を山のように過ごして参りました。

私達も療育指導に携わった当初は、何をしても結果が得られず、悩み苦しみ、強い挫折と虚無感に苛まれ、どうしてよいかわからなくなる事も沢山ございました。ただ一点の違いは、諦めなかった事が現在の療育手法に繋がる唯一の道でした。諦めずに挑戦するしか方法がなかったからともいえると思います。

何度挫折しかかったかわかりません。少しでも成長する事を信じて、神様がいる事を信じて、非難されても、罵倒されても、何とかしようと、課題を分析し、子ども達の様子を観察し、達成できるレベルを模索してきた結果にほかなりません。悩み考えてきた結果です。

前出にもありますが、永年の経験で申し上げられる事は、幼い内は柔らかい粘土と一緒なのです。一生懸命に接すれば形を変える事が可能です。意志の疎通が出来ないまま、体が大きくなり保護者よりも強くなった時どこまで制御できるか?固くなった鉄は専門家ですら柔らかくする事は困難を極めますが、幼い内は少しの努力と諦めない心で様々な変化と成長を得る事が可能なのです。

今までの教育支援の中で、意志の疎通ができず、暴れる事でしか気持ちを表現出来ない事例も山のように体験しどれ程自分達の力の無さを痛感した事でしょう。意志の疎通が出来ない環境でどれほどストレスを抱えてきたか、その子がどれほど悲しい思いをしてきたか、悩み、もがき苦しみ、想像を絶するような体験をしてきたと思うとつい涙がこぼれてしまいます。

心配している気持ちも、愛している気持ちも伝える事が出来ない悲しさは、本当に言葉では表現できません。

私達の療育の原点は諦めない取り組みです。少しでも改善の可能性があるのであれば諦めないで頂きたいのです。両腕が動かなくても、必死の努力で、家事も育児も頑張っている仲間がおります。両足を切断し、何とか残った指で手紙をしたためたくれた叔母がおりました。

目が見えなくても自立している友人もおります。身体に解決する事が出来ない重篤な問題がなく、改善の余地が少しでも、ほんの少しでもあれば、何とかしなければと、どうか諦めず改善を模索する取り組みを行って頂きたいと願うばかりです。

どうか諦めないで下さい。事例紹介でもありましたが、B1で、多くの療育支援者に諦められていても言語を獲得する事が出来るのです。僅かな期間でも正しい接し方をすれば変化を体験できるのです。本ホームページを見られて国内の様々な所からご相談のメールを頂いております。平時の指導もあり全てのご連絡に完璧なお返事する事も難しく、ご連絡も遅くなりがちとなっておりますが、来所が可能であれば、どうぞ躊躇せずお電話下さい。北九州市外でも、県外でも通所は可能です。お出でになれば全て納得頂けます。

また、何より高額な教材をお求めになるのもお止め下さい。高額教材等を使われてもお求めになる成果を見出す事は困難かと思います。お金に頼るのは止めましょう。保護者としてお子様と正面から向き合い、親としての責任を果たしましょう。

遠隔地からお越しの場合、特に私達はアドバイザーであり、本質的な療育支援者はご両親となります。これは一般的な医師と患者の関係に良く似ています。お子様の症例に併せて私達が適切な対処法をご教示しますので、それをご家庭で実践頂くのです。正しい生活リズム、正しい接し方、そして正しい療育支援を行えば求める進歩と成長が得られるのです。医師の指示通りに薬を飲まず、養生せず、禁止されている事を守らず命を落とすような事例が数多あると思いますが、逆に重篤な病状であっても、医師の指示に従い、正しい療養を行えば、余命わずかと言われても、天寿を全うできるという事は珍しくありません。

ご両親のやる気一つでお子様の未来は激変します。諦めない取り組み、お子様だけでの力ではどうしようもないのです。逆に保護者の心がけ一つでその特性は激変するのです。


私共の施設は
九州自動車道 小倉東インターから 車で5分
北九州都市高速 横代インターから 車で5分
JR日豊線 安部山公園駅から 徒歩4分
(新幹線でお出での場合は、小倉駅で日豊線に乗り換え約20分程度です。)
(小倉駅からタクシーを利用される場合は、2000円程度です。)
(小倉駅からバスでお出での場合は、10番台のバスで約30分早いと20分)
西鉄バス 上葛原バス停から 徒歩1分
福岡方面から高速バスで来られる場合は、三萩野で乗り換え10番台で15分程度
(三萩野からタクシーでも1200円前後です。)

必ずお電話にてご予約の上お越しください。療育指導中並びに、他の方の療育相談等で突然のご来訪にはご対応致しかねますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。
療育相談は093−475−0449 北田までお願い致します。
療育中、講演会等により不在の場合はこちらからご連絡致しますので、お名前、ご連絡先等受付スタッフにお伝え下さい。


ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 02:26| 7.諦めない心 | 更新情報をチェックする
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