2015年05月20日

NO246.言葉遣いの大切さ…

NO246.親のマネする子ども達…

保護者心得  【言語】  【ダウン症】

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子ども達を支援していくには、保護者のご理解や、ご協力が大切です。特に言語に問題を抱えている場合、平素ご家庭で使っている言葉遣いが大きな影響を及ぼすものであるとご理解頂きたいと思います。

子ども達の療育支援に対して、熱心になればなるほど、その点を保護者にもお願いする事があります。

お母さんが、ご自身の事を「私が…」というのはOKです。「うちが…」「あたしが…」というのはまだ軽い方で、地域により現在でも、「わーが…」「おれが…」と言われる事もあり、お子様の為を思って、ご注意すると、残念な事にクレームに発展するが今まで何度かありました。

母親の事を「お母さん」というのであればOKですが、「ママ」は私的には80点です。酷い場合、「〇〇ちゃん…」と言ったりしています。言語理解が乏しいお友達に使い分けが出来ると思いますか?

まず出来ません。

どこでも覚えた言葉で話します。どうかすると一生覚えた呼び方で話します。

お母さんが100点で、使い分け出来るだけの能力が備われば、外向きには「はは」と呼ばせます。「母が〇〇してくれました。」で 損をすると思われますか?否一生困らないのです。本来は、どこででも通用する言い方を身に付けなければならないのです。

丁寧語や、尊敬語もそうで、子ども達にとっては非常に難易度の高い言葉です。

ALT(外国人英語指導員)の人達の日本語指導のボランティアをした事があるのですが、多くの場合初めて日本に来られる先生はカタコトの日本語しか話せません。

発語が終わった段階から、単語そして、単文と理解を進めていきますが、その段階では日本語はぶつ切りで、丁寧語や尊敬語、謙譲語を理解するまでには、それなりの学識や経験があっても習得に時間を要します。

言語が不得意なお友達に対して、それらの違いを理解させるのはかなりの負担です。
それは使い分けが出来ないからなのです。

@水。
Aお水。
B水が飲みたい。
C水を下さい。
Dお水を下さい。
Eお水を頂けませんか。

@から6段階あると考えておりますが、@が最低ラインです。そして私達が目指さなければならないのはDです。使い分けが出来るようになってEは覚えます。AからCは極力教えません。知らなければ使えないのです。

教えなければ使わないのです。知らなければ使えません。

園や学校で覚えてしまい、そこに行きついても補正がずっと簡単です。習慣は簡単に変えられないのです。逆に習慣になれば克服に時間がかかるのです。

覚えるべき言葉を限定して指導を実践します。前回のNO.244でも記載しましたが、1点に集中すれば格段に覚えやすくなるのです。これこそ集中の原則です。

子ども達に支援をする私達も丁寧語を意識した指導を行います。〇〇チャンと呼ばず、〇〇さんと呼んでいるのもその一環です。呼び捨てなどありえません。

子ども達にも「〇〇しましょう。」とやさしく話しかけているのは、正しい言葉遣いを習得させるためなのです。駄目と言われれば、駄目と言います。馬鹿と言えば、よそで馬鹿と言います。

やさしく話かければ、やさしく話せるようになります。激しい口調で声掛けしていれば、人にも激しい口調で語ります。全て保護者や周りの環境から影響を受けてしまいます。

関西から来ていた小さなお友達が、「アホちゃうか…」と言うのもつい笑ってしまいます。広島から来た男の子が4歳で「わしが…」というのも環境のせいです。

小さいから誰しも笑ってすましますが、大人になって同じ事を言っていると、周りからどう思われるでしょうか?

丁寧語を身に付けていれば、将来成長した段階で決して困る事はありません。

成人して「〇〇頂戴…」と言わせますか?

〇〇くれ〜等と言って、世の中まかりとおると思われますか?損をするのはお子様なのです。ご苦労されるのはご本人とその時の保護責任者です。

私も地方出身ですので、それなりに方言が身についていましたが、意識して標準語を話す様にしています。修行が足りませんので、興奮するとポロッと出てしまうのですが、悪い言葉に限って子ども達はすぐに覚えてしまい、反省ばかりしています。

すぐに直せと言っているわけではありません。私も完璧ではありません。でも意識して話す事が大切なのです。

お子様にとって保護者は大切なモデルなのです。ご兄弟も含めご家族が使われている言葉はお子様にとってとても重要な要素なのです。

意識して正しい言葉遣いを実践されて下さい。そうする事で必ず将来お子様にとってプラスになる日が訪れます。

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どこでも覚えた言葉で話します。どうかすると一生覚えた呼び方で話します。
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2015年02月14日

NO213.力のコントロール…

NO213.力の加減がわからない…
お友達の中でも自閉傾向が強いお友達は、どんな時に、どの程度の力が必要なのか力の加減が理解できておりません。

早くから親から分離されて育った子猫は、甘噛みの程度がわかりません。通例子猫は、親猫と暮らすなかで、しっぽ遊び等をしながらハントの力を育むのですが、お母さんのしっぽをガブっと嚙みつくと、親猫も子猫にガブッと嚙みついてやりすぎである事と伝えます。
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また、兄弟猫どうしで、じゃれ合うなかで、どこまでの力を入れると怪我をしたり、痛かったりするかを体験的に経験する事で甘噛みを覚えて行く事となります。

早くから親と引き離された子猫は、甘噛みをしりませんので、遊んでいる時も本気で飼い主の手に嚙みついたりしてしまいます。そこで「痛〜い」と驚いたり、びっくりした様子を何度も見せている間に徐々に力の加減を体験的に理解するようになるため、小さい間は、力加減がわからず子猫を飼っている人は手足が傷だらけになっていたりします。
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成長した猫が嚙みついたり、爪を立てたりする事は殆どありません。体験から学習し力の加減を理解していくからだと考えます。

お友達に力の加減を教える場合の魔法の言葉は、「そ〜っと」です。

そっと置いてごらん。

そっと触ってみて。

そっと行動する事で、徐々に力加減を理解できるようになります。嬉しい事や嫌な事があった時、ドンドンと足を踏み鳴らしたり、机をガタガタゆすったり様々な行動がみられますが、その都度「そ〜っと」と声掛けをする事で力を抑制する事が出来るようになります。

通例、プロレスごっこや、遊びの体験の中で、力の加減を覚えていくのですが、そのような経験が欠落しているお友達が、何かで怒りを覚え、他のお友達を力まかせに引き倒したり、殴りつけて大怪我に発展したりというような事例もご経験の事だと思います。

そして「そ〜っと」行動する事で、状況を判断したり、大切な物を大切に扱う事も出来るようになります。

よくご家庭で使用する食器等を、割れても大丈夫なプラスチックの容器を使われる事もあるようですが、COMPASSでは「これは大事な物。」「落とすと割れるよ。」「投げると怪我をするよ。」「そっと置いてみて。」と繰り返し指導する事によりプラスチックの容器でなくても使用する事が出来るようになった事例も沢山ございます。

お友達によっては、何度も失敗する事もあろうかと思いますが、諦めず「そ〜っと」使う事が出来るように促して頂ければと存じます。
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そ〜っとさわって、そ〜っとおいて、必ず通じる言葉です。
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2015年02月13日

NO212.指示の仕方…

NO212.わかりやすい言葉で…
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お友達の姿勢が悪いとき、「ちゃんとして…」と言ったり、お部屋や机の上が散らかっているときに、「ちゃんと片づけて…」「さっさと、片づけて…」といわれていませんか?

お友達にとっては「ちゃんと」とか、「さっさ」という言葉の意味がわからずに、行動停止してしまうケースが多々あります。

「ちゃんと」ってどういう意味なのか、何をどうすればよいのかわからないのです。子ども達にもわかりやすい指示が大切です。
「おもちゃを、箱に戻して下さい。」のように、具体的な指示が大切です。抽象的な表現を極力避ける事が大切で、多くの教育現場でもそれらの取組みをされておられます。

わかりやすい指示とは、
〇出来るだけ短い言葉で指示をだす。
〇わかりやすい単語を用いる。
〇誰に言っているかわかるように話す。
これを念頭においた指示をされるのがよろしいかと思います。

それぐらいわかるだろうという勝手な思い込みは通じません。推測や類推する事が苦手なお友達もじつに多いのです。

短い指示からの、簡単な仕事を達成させる事により、指示の難度をあげる事もできますが、最初から難度の高い指示だと最初から諦めてしまいます。

言葉と、行動の意味一致も怪しいときは、最初はやって見せながら、その言葉を言うという事も大切です。1つ1つ確認をとりながら進めて下さい。





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2015年01月28日

NO199.やってはいけない事…自閉傾向から3

禁止事項

お友達の言動がちぐはぐな為、ご家族や支援者がついやってしまう禁止事項があります。

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何もわかっていなと思って、その子についてネガな話をする事です。

悪意を持って話している事、悪口等も全部わかってしまいます。声音、ニュアンスからでも意思が伝わりそして子ども達の心を深く深く傷つけてしまいます。難しい言葉を使っていても、良い事を言われているか、悪い事を言われているか等すぐにわかってしまいます。

大変ですね〜なんて言われるのは本当に最悪です。

そして、大変なそぶりをするのも傷付きます。大変ですね〜とい言われても跳ね返すくらいの気概を保護者の皆様にも持って頂きたいと思います。

勘違いされるのもストレスです。

奇行、奇声をワザとしていると思われたり、好きでやっていると勘違いされるのも強いストレスとなります。

全部わかってしまうのです。
それが全〜部ストレスとなります。
百害あって一利無しです。

水は低きに流れます。

私達は教育支援のボランティアとして30年前に始まりましたが、当時一番ご相談が多かったのが家庭内暴力です。ヤンキー全盛の時代です。現代のDVとは違って、子ども達が家の中で暴れたりしていた時代です。

そんな子ども達と向き合う中でわかったのが、極悪といわれているような子ど心に触れる事ができると、わかるのですが、どの子も芯はいい子なのです。そしてどんな子も良くなりたいのです。いい子になりたいのです。

でもちょっとした躓きから周りに馬鹿にされたり、悪いというレッテルを貼られたりして、言葉遣いが悪くなり、態度が悪くなり、髪型が変わり、服装が変わり、仲間が変わり、遊び方が変わり、そして生き方が変わり、そしてヤンキーになったり、その筋の人になったり、最初からヤンキーになりたかったわけではないのです。徐々に変わってしまったのです。

COMPASSに通うお友達も一緒です。悪い、邪魔、理解出来ない、駄目な子と認識をしてしまうと、良くなる努力をしなくなります。悪い子でいる事に流されます。言葉も覚えません。守れる約束も守らなくなります。

ルールを無視してしまいます。
良くなる努力を放棄してしまうのです。

言語が遅くても、言動が一致していなくても上記の事はしてはならないのです。
全部子ども達は知っています。
全部気付いてしまうのです。

ちょとした配慮で問題を排除する事が可能です。
少しの気配りでストレスを軽減させる事ができるのです。
ストレスは成長の足を止め、進歩を阻害してしまいます。

腫れ物に触るような事ではありませんが、愛情をもってそして配慮下さい。

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2015年01月27日

NO198.気持ちの読み取り…自閉傾向から2

観察と代弁

状況と、お友達の態度、言動がアンバランスな怒られているのに、ニヤニヤ笑ってしまうような挙動が見受けられるお友達に対してどう促すか勘案してみたいと思います。

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多くの場合、注意を受けたり、しかられている際、お友達は弁明したり、うまく謝る事ができません。まず、態度で示したり、気持ちを伝えたりすることが困難であるという事をしっかりと理解しなければいけません。

伝える術がなかったり、通例想定している反応が異なっているという事をよく理解頂かなくてはなりません。

療育相談の中で一番多いのが、
「私の育て方が悪かったのでしょうか…」というものですが、決して躾の問題等ではないのです。保護者の責任では一切ありません。とくに何らかの問題で怒られたりしているとき、ヘラヘラ・ニコニコしてしまうのも躾の問題ではなく、表現方法が違うためなのです。

子ども達の言動には全く悪意はないのです。ついニコニコしてしまうのは、わざとしているわけではありません。多くの場合は、それまでの体験から状況打開するための行動です。

それまでの経験で謝る事も言い訳する事もできず、通例では泣きだしたり、わめいたり、奇声を発したりする中で、唯一の解決策として得た解決策として得られた方法が、怒りの表現ではなく、ニコニコするという逆の対処行動をとる事により解決策を見出した結果であるとご理解頂きたいと思います。

このような意表をついた行動は、それぞれお友達の生育過程により様々なバリエーションとなって顕在化する事となります。多くの場合その行為によって周りの言動が中断してしまったり、空気が一変したりというような結果が得られる言動に終始する事となります。

では私達はどう対処するべきなのでしょうか?

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私達は心優しい魔法使いにならなくてはなりません。

@愛情を示す事です。
まなざし、声音(こわね)やさし愛情を持って声掛けし、接する事が大切です。本質的にお友達に対しての愛情がなければ伝わりません。子どもは敏感です。私達の心を感じ取る事が出来るのです。療育支援をする場合相性の良い指導者でなければ快方に向かいません。人選もとても大切です。

A気持ちを代弁してあげるのです。
どう感じているか気持ちを読み取る努力をする事。
「〇〇って思ってるよね…」「〇〇したいんだよね。」しっかりと観察していけば自ずと答えが見えて来ます。「本当は悪いって思ってるよね。」正しい方向に導ける言葉で言動を促して下さい。決して悪意を示す言葉は使わない事も大切です。正しい言葉、きれいな言葉で促す事を忘れないで下さい。

B魔法の言葉は「ご一緒に」
謝りたくても、謝れない、ごめんなさいという勇気がなかったり、恥ずかしかったり私達が思う以上に子ども達の心の中は複雑なのです。背中をそっと押す魔法の言葉は「ご一緒に…」です。

C正しい言葉で復唱・模倣させる。
上手く発語出来ない場合を除いて、どうしたら良いか例示したうえで復唱させましょう。
「私はかしこいから、〇〇出来ます。」のように、正しい言い方を模倣させて下さい。

繰り返し、繰り返し諦めずこの4対応を行えば、正しい言動に導く事が出来るのです。
毎日休むことなく取り組んで下さい。

貴方も心優しい魔法使いになって下さい。


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2015年01月26日

NO197.見紛う(みまがう)言動…自閉傾向から

思いと、言動の違い

誰であっても、何か困難な事にぶつかると男女問わず
「このくそババ〜」と言ってしまうお友達…
「そんな事は言いません…」と言われると絶妙のタイミングで
「笑い事じゃないのよ。」と屈託のない笑顔
お友達の状態をよく知らないと、思わずイラっとしてしまうほどで、健常に見えるためその言動に周囲も困惑してしまいます。

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でもこれは園や、テレビ等で覚えたお友達の得意で好きなフレーズなのです。悪意はないのです。つい思わず困った時等に口走ってしまうのです、困難な事にぶつかった時、困った時、制止された時、叱られた時、注意された時…

本人が望んでいない仮面をつけてしまっただけなのです。
そしてその周囲の対応から「しまった〜」と思うのです。
本意ではないのです。

そしてそれがお友達のストレスに繋がります。
私達はその様子を観察しなければならないのです。

どんな時にどんな反応をするのか

嬉しいと電気のスイッチを切るお友達もいます。嬉しい気持ちになると切りたくなるのです。切る事に意味があるわけではなく、そうやって気持ちを表現しているだけなのです。

嬉しいと床をダンダンと踏み鳴らすお友達もいます。これも表現方法なのですが、気付くまでに時間がかかります。

床に寝そべってしまう…一般的には、駄々を捏ねている時の動作ですが、嬉しい時に床に寝そべりたいお友達もいらっしゃいます。

喜びがジャンプという行為に繋がるお友達もおられます。
嬉しいとクルクル回転するお友達も…

発動契機は何なのか、どんな言葉に反応しているのか見極めて下さい。

床をダンダンするお友達、ダンダン踏みしめられないと、キックする事もあります。反射に近い行動だと理解すれば良いかと思います。

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かわいい猫を思い出して下さい。我が家にも愛猫がおりますがしっぽでおしゃべりをしてくれます。嬉しかったり、気持ちよかったりするとしっぽをパターン・パターンとゆっくりやさしく振ってくれます。でも私が強引に引き寄せたり、ぎゅっとするとパタパタパタと合図をしてくれます。最後はグーと鳴きだしてしまいます。

猫と一緒にしないで…と叱られそうですが、一連の言動は一種の生体反射ではないかと考えています。我が家の愛猫は生まれて数時間後には私が世話をしていましたからこれは親猫から教わった行動原理ではないのです。
これは生まれ持っての本能からの行動反射か、遺伝子に組み入れられた動きではないかと考えられます。そして上記一連の言動は、その行動反射に繋がった先の言動がそれぞれ何らかの原因でお友達の反射結果として結びついてしまったのではないかと推測しております。

私達はその行動反射を本来繋がるべき言動に繋ぎなおす手助けを行う事で多くの問題を解決出来るのではと考えております。

床を踏みしめるお友達も、「私は良い子です。嬉しい時はうれしい〜って言えます。」とその都度優しく促す事を実践しているのですが、ドンドンしなくても感情表現できるようになってきています。

電源スイッチを切ってしまうお友達も、ちょっと魔法をかけると、気持ちを自制する事が出来るようになりました。
汚い言葉だって出なくなるのです。ハッピーワードと組み合わせれば相乗効果も得られ改善が望めるのです。

代償行動をスイッチング(切り替え)出来るように促すのです。行動抑制とスイッチングそしてフレーミングを駆使し、時間をかけて取り組めば望むべき姿を実現する事が出来るのです。

さあまずは、しっかりと観察から始めましょう。
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2015年01月25日

NO196.ハッピーワードを探す…

自閉傾向のお友達にみられる心の働きに関して

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ネガティブワード(後ろ向きな言葉がけ)に対峙する言葉として子ども達にとって最も大切な言葉がけ「ハッピーワード」があると考えます。

やる気をひき出す言葉
落ち着きを取り戻す言葉
行動を抑制する言葉
我慢という行為を導き出す言葉それが「ハッピーワード」です。

写真のお友達C君は先日2度目の療育支援を受けにこられました。お母様とお話をしながら、ネガティブワード、ハッピーワードをお伺いしようと思ったのですが、該当する言葉を探しておりましたが、首尾よく見つけ出す事もできず、フレーミングを行う為に、「ダメダメ君」と「天才君」の二択式で行動条件確定していく中で、C君のハッピーワード「天才君」を見つけました。

天才君はよそ見しません。先生をきちんと見る事ができます。
天才君は歌ったり、大声を出したり、勝手にしゃべったりせず、静かにする事ができます。
天才君は急に立ったり、走ったりせず、ゆっくり歩く事が出来ます…

こんな感じで行動を例示すると、あら不思議、ウロウロが止まり、お母さんと私の傍に来て静かに椅子に座る事ができました。ちょっとした時嬉しくて走りだしてしまったのですが、「天才君は走ったり…」というと、ピタッと止まって、ゆっくり歩いて一回りし、椅子に着座する事ができました。そうですC君にとって「天才…」がハッピーワードだったのです。

それからガラリと態度が変わり、ニコニコと指示が通るようになりました。
「天才・おりこう・かしこい…」全部C君のハッピーワードでした。

お母様のお話では、その日は帰宅しても終日ニコニコと嬉しそうに大人しくしていたそうです。そして次の日もニコニコ嬉しくて、気分良い朝がむかえられたとのご連絡を頂きました。

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どの子も良い子でいたいのです。
良い子になりたいとも思っていますし、良い子であるとも思っています。

事例的特徴として、欲しい物が欲しいと言えない、そこに居たいのに、帰りたいと言ったり、好きなのに、嫌いと言ってしまう。どうしてそう言ってしまうのか本人にも制御出来ない場合が多々あります。

そして反対の事を言ってしまい、1人悲しい思いをしたり、「しまった〜」と思って更に自分を責めるのです。壁に頭をぶつけたりと自傷行為にでたり、他傷行為にまで発展したり、指をしゃぶったり。爪を噛んだり、嚙みきったり、手をかんだりしてコブになったりといったストレスに転化する場合もあります。

お利口でいたいのに、自分自信の力では行動抑制が出来ないのですが、それを補うのが魔法の言葉ハッピーワードです。

実は私にもハッピーワードがあります。私のハッピーワードは「優しい」です。〇〇してくれて何て優しいんでしょう…といつも家内の術中にはまっています。

人によってハッピーワードは違います。「女らしい…」「男らしい…」「かっこいい…」「可愛らしい…」「美人さん…」「お利口さん…」「逞しい…」等など実は私達も実生活で多用しているのです。ポピュラーなところでは「愛してる…」「大好き…」等きっと思い当たる節もあると思います。

魔法の言葉はそのハッピーワードにちょっとのブラスアルファーの呪文を付け加えるだけで魔法をかける事が出来るのです。

その呪文はあるべき正しい姿が思い描きやすく伝える事で子ども達の行動を抑制したり、制御したりする事が出来るのです。

さあお子様のハッピーワードを探してみて下さい。

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2007年12月07日

NO8.言葉の力

言葉の力

長い療育経験の中で、社会に適応するために、不可欠な要素は言語力の獲得であると強く確信致しております。言葉がわかれば、意志を表す事が出来ます。言葉がわかれば指示を理解する事もできます。言葉がわかれば、相手の気持ちを推察する事も可能となります。

全ての力は言葉の力を得る事です。身体の接触や、アイサインで話が通じるのは保護者とその子の事をよく理解している人に限られてしまいがちです。口蓋に大きな問題がなく、適切な聴力があり、言葉はしゃべれなくても、ご家族の物まねや、テレビのヒーローの物まねが出来れば、適切な指導を行う事で多くの場合適切な言語能力を獲得する事が可能であると確信しております。

習得するまでにかかる時間には個人差がどうしても生じますが、喃語やクーイングができたり、ワンワン等の擬音語や擬態語が話せれば時間はかかってもまず言語能力を獲得する事が可能であると考えられます。

前出で3語しか話せないと思われていたお友達があるきっかけをもって急激に話始める事と同様であるとお考え下さい。適切な取り組み方、接し方、課題の与え方によって多くの場合必ず成長と進歩が得られるとお考え下さい。

少しの単語でも理解出来れば意志の疎通も格段にスムーズになります。お子様の記憶に関しての定着力にもよりますが、事例によって、僅か2ヶ月程度で200を超える日常単語を獲得し、理解し、話し、読むようになる事も私達の施設においては、決して珍しい事ではございません。

言語が理解できると、何か嫌な事があっても、暴れたり、奇声をあげる事が激減します。

通所初段では嫌な事があったり、嫌いな音を聞いたりすると、大声で奇声をあげるお友達がおられましたが、僅か10回程度の療育指導で平仮名を克服し、100を超える単語を習得した結果果たしてどうなるとお考えでしょうか?既に療育中奇声を発する事すらありません、意味のない発語も見られなくなりました。

言語習得による意思の疎通はその子の態度行動そして顔つきまでも変化させる事が可能なのです。一緒に過ごしても互いに苦痛を感じる事がなくなるのです。これは厳然たる事実です。

理解がすすめば、設定学習を施す事で行動規範を明確にし、そのような行動が出る事もご家庭であっても一切なくなってしまう事例が沢山あります。(パニックを起こさなければ普通に就学も可能です。勿論この段階では衝動行動等なくなり、きちんと立腰し、椅子に座って課題に取り組む事が出来るようになっています。)決して珍しい事ではないのです。

文字を書き、単語を知り、読めるようになると、本も読む事が出来るようになります。独自に開発した日記により格段に文書能力を向上させる事も既に実証されており、多くの保護者の皆様に驚きと賞讃を持って日々取り組んで頂いております。

意志疎通が出来ず、退園する事になったお友達も10月下旬からの僅かな期間の療育指導で、平仮名を習得し、3時間以上集中して課題に取り組み、11月末には初めて日記指導にも取り組む事ができました。

上記療育対象者は年少さんです。さて国内の同様の年代の子ども達のどれ程が日記等の取り組みが可能でしょうか?この段階で文字すらかけない子が沢山いるのが現実です。わずかな期間で、正しい書き順で既に表記する力を獲得しているのです。

そして何より最初の日記の取り組みで、自分の一日を振り返り、行動を反芻し、どのような事があったのか、思いだしそれを説明し、文章にする事ができたのです。そして私達の療育記録としてそれらの様子を全て録画しているのですが、自ら書いた日記の音読にも挑戦し、20テイクでほぼ95%以上を正確に読む事が出来たのです。

今も日記は課題として毎日の取り組みの中に組み入れており、同一学齢のお友達も負けじと果敢に日記の活動に取り組んでおりますが、国内のどれ程のお友達が繰り返し音読に挑戦する事が出来るでしょう。正しく表記する事が出来るのでしょう。

対象のお友達は、さらに自信を持ってさらなる高次への取り組みを望むようになりました。これこそが療育に携わる者の醍醐味であるともいえます。小学校就学までにまだ2年3ヶ月以上の時間の余裕がありますが、どれ程までに進歩成長するか楽しみでなりません。

あるご家庭での事例ですが、お父様はお子様の事に無関心を通しておられましたので、全てはお母様の双肩にかかっておりました。しかしお子様が言語を獲得し、自分の考えを話コミュニケーションとれるようになった時、初めてお父様から、「お皿洗い等の家事は僕が引き受けるから、少しでも子供の療育の時間を取って欲しい。」とお母様にお話しされそれ以後家庭での療育指導にご両親で取り組まれるようになられました。これは1つの事例ですが、さてそのお子様は今後どうなるでしょうか?

このような取り組みを継続されると、更に大きな成長を遂げる事が出来るのです。期待に応えてくれるのです。言語の力は計り知れない物なのです。上記のどの事例の子ども達も今後みなより大きな進歩と成長を遂げるに違いないと確信致しております。

言語の習得なくして何も解決は致しません。言葉の力を獲得すればその子の生活は大きく変化致します。子ども達が抱えている多くの問題は、言葉の習得で改善される事が実に多いのです。

意志の疎通が出来ないまま、何故悪いのかも伝えられないまま、叱られ、怒られる事で行動抑制された場合、多くの場合成長に従って問題が拡大してしまいます。意志疎通のない、怖い、厳しい、怒られる、叩かれるというような指導は、サーカスの猛獣使いと同じような関係となってしまうのです。

アメと鞭(ムチ)は初段のきっかけとしては良いかもしれませんが、毎日を共にする保護者とお子様が、調教師とライオンの関係になるのだけは避けなければなりません。ライオンが芸をすれば、肉を与え、指示した行動をとらせるために鞭打つのは確かに凄い事ですが、それはその力関係が永続的に続く場合のみ有効な関係であると私共は考えております。

猛獣使いでは困るのです。いつか隙をみてかみつきます。保護者のお子様の力関係の均衡が壊れた時その効力は崩壊し消滅するのです。子供が成長し、力が強くなってある日保護者と突き飛ばしたりしたら歯止めが効かなくなります。高学年で家庭内暴力に陥る1つの要因でもあります。

怖いお母さんがいる時は、静かに大人しくしている子が、怖いお母さんが居なくなった瞬間に豹変するのともよく似ています。これは力によっての制御ですので、力がなくなると効果がなくなるのです。私達が目指すべきは理解させる事なのです。

良い事、悪い事を理解させるためには言語認識が不可欠です。ルールを明確にしてあげるのも1つのポイントで、症状によって指導ケースは異なりますが、言語的な認識が欠乏すると多くの場合その関係が途中で破たんしてしまいます。

言語認識を促す為には、言葉の意味を知らねばなりません。言葉の意味を知るためには音の構成を理解する必要性があります。音の構成を理解するためには清音等の平仮名の習得は不可欠です。 そして平仮名を習得するため、対象児童の素養に併せて、理解しやすい手法を勘案し提示し実践する事で、音の構成を理解し、単語を知り、こどばの意味を介しそしてお話しが出来るようになるのです。

意味理解ができるようになれば、価値観の育成が可能になります。どの子も良い子でありたいと願っていますので、叱られて、怒られてするのではなく、このように行動する事が正しいと思うように導かねばならないのです。本人がしたいと思う事が大切なのです。本人がしたいと思うのは思考がその根底になければ実現しないのです。

私達には、神様が与えて下さった考える力があります。考える為には言語の獲得が不可欠なのです。考える力が養われていないと、衝動的、生態的反応が目立ってしまうのです。

言語を理解すれば、ルールも理解する事ができます。子ども達を取り巻く状況の変化も理解する事ができます。相手の気持ちを理解する事ができるようになり、ひどい事もしなくなるのです。価値観の育成は言語能力の獲得なくしてあり得ません。

正しい価値観や判断力は言語能力の習得なくしてあり得ないのです。現行の療育指導の中で、この点を置き去りにしたり、放置したり、諦めてしまった為に成長するにしたがって大きなストレスに苛まれるという事例は後を絶ちません。

言語能力の習得に際しては、お子様の状態を十分加味して出来るだけ障壁を取り除き達成感を味わいながらじっくり熟成させる必要性があります。成功体験を繰り返し学ぶ楽しさ意思疎通の楽しさを体験出来れば必ず道が開けます。

指導には上記の内容を加味した上で綿密な指導計画と、適切な教材選定そしてなにより、お子様の状況にあわせた接し方が大切となります。どうぞ諦めないで私達にご相談下さい。

必ず解決の糸口を掴む事為のアドバイスが出来ると考えます。

言葉は全能です。徹底した言語指導を行なう事が多くの問題を解決に導くのです。お子様の将来を新たに描き直す事ができるのです。諦めず取り組めば必ず道が拓けます。進歩と成長はその先にあるのです。

悩むのはやめて、行動に移して下さい。

私共の施設は
九州自動車道 小倉東インターから 車で5分
北九州都市高速 横代インターから 車で5分
JR日豊線 安部山公園駅から 徒歩4分
(新幹線でお出での場合は、小倉駅で日豊線に乗り換え約20分程度です。)
(小倉駅からタクシーを利用される場合は、2000円程度です。)
(小倉駅からバスでお出での場合は、10番台のバスで約30分早いと20分)
西鉄バス 上葛原バス停から 徒歩1分
福岡方面から高速バスで来られる場合は、三萩野で乗り換え10番台で15分程度
(三萩野からタクシーでも1200円前後です。)
北九州空港から車で20分場合により送迎致します。

必ずお電話にてご予約の上お越しください。療育指導中並びに、他の方の療育相談等で突然のご来訪にはご対応致しかねますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。
療育相談は093−475−0449 北田までお願い致します。
療育中、講演会等により不在の場合はこちらからご連絡致しますので、お名前、ご連絡先等受付スタッフにお伝え下さい。


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