2014年09月04日

NO145.楽しかった思い出

多機能型施設の中津では、この夏休み様々なイベントと昼食をご用意しておりました。この夏の締めくくりとして「そうめん流し」を敢行致しました。
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長い竹は、お友達のおじい様がご用意して下さいました。
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この夏休みで、幼稚園から小学生まで皆仲良しになりました。
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凄い食欲です。皆たのしそうでしょう。
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順番を守り、周りに配慮し、大きい子が小さな子の世話をし、譲り合いながら楽しく食事が出来る。この夏高い社会性を獲得する事が出来たと感じております。

これが本当のソウシャルスキルの獲得なのです。社会適応の序章なのです。体験が生み出すもの、認められる事の大切さ、自信の積み重ねと、一緒に喜んでくれる仲間。そしてそっと手を添える優しさと配慮が子ども達の力を育むのです。
子ども達の2学期の活躍が楽しみです。

ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 05:00| 25.ソウシャルスキル (S.S.T) | 更新情報をチェックする

2014年07月19日

NO122.S.S.Tを始める前に…

S.S.T ソウシャルスキルトレーニングをして欲しい…というご要望を時折頂きます。

S.S.T に関しての私共の見解は、既出にもございますのでそちらをお読み頂ければと思います。

抜粋致しますと
S.S.Tは、本来は学習が成立し、定着させるための強化と消去作業を適時行う必要性が不可欠であり、対象者も強化消去を受けなければならず、その中身を熟知し、正しい指導体制をとらない限り、単なるイベントとして終わる可能性が非常に高いものであると考えております。

上記のように、学習つまり、言語把握、意味理解が出来る状態でなければならないというのが大前提です。事前準備が大切なのです。要件を満たして指導するべきなのです。指導には順番が大切です。流があるのです。療育の階段を一段一段上る事が結果的に解決の鍵となります。ステップアップは様々な力を獲得してからするべきで、力なくしては階段から転げ落ちてしまいます。

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何故、静かにしなければならないか?
何故、動いてはいけないのか?
言語理解が伴わない場合、
「何故、どうして、why」の連続なのです。

ワンちゃんの「躾・しつけ」と同じように考えている方も時折おられ悲しい気持ちになってしまいます。百歩譲って、ワンちゃんの躾と同様に考えたとして、私も犬をかっておりましたが、理解させるにはどれほど時間がかかるでしょう?同じわんこの兄弟でも、出来ない子はいつまでも理解しません。察する事が出来ないからです。怒られて、促されてようやくで、条件が変わると、あっちでシー、こっちでシー、ソファーにウンチなのです。

ワンちゃんは私達の言葉がわからないから時間がかかるのです。その子が気付けば良いのですが、気づくまで、トイレと認識するまでにはどうしても個体差が生じます。

言語認識の乏しいお友達がどこまで理解できるのか甚だ疑問なのです。

失礼な言い回しになりますが、如何に手がかからないように躾けるか、面倒がかからないようにするのかが本質的な問題ではないと考えます。そのような意図を持って指導した場合、意味理解ができておりませんので、場面がかわっただけで硬直したりパニックになったりします。指導者が変わったり、保護者(支援者)がいなくなったら、態度急変も少なくありません。

叱られるのが怖くていう事をきているのであれば、怖い人がいないと制御できません。

青のバスは大丈夫でも、白のバスだと違う行動を起こす事も少なくありません。

トイレのドアの開け方が違ったり、トイレの形が違っても困ってしまいます。

人間と動物の本質的な違いは言語能力の違いです。夢のようなお話ですが、もしも、猫がしゃべったら、アニメのニャンコ先生と同じで、容姿が異なっても、種族が違っても、人間と同等の扱いをしてしまう事となります。だって話せるのですから…目玉おやじも、ねずみ男も言葉が操れるので擬人化できるのです。

もしも私の家のタローに理屈がわかっていれば、場面が変わっても失敗をしたりしません。猫のアーちゃんが言葉がわかれば、帰りが遅くても私のベットをトイレにしません。

S.S.T ソウシャルスキルトレーニングをする前に、言語訓練をしてください。その時間をしっかりと言語指導にあてて下さい。

言語がわからなければ、善悪判断が出来ません。何故しかられているのかもわかりません。様子を伺うだけ(顔色を見るだけ)となります。怖い存在がいなくなると態度が急変してしまいますが、理由や意味がわかっていると、良い子であろうとする限り、頑張って約束を守ってくれる事となります。

言語習得ができてこそ、価値判断も出来るのです。善悪や損得も理解できるのです。私達の支援は砂上の楼閣であってはならないのです。

半世紀も生きていると、人間の良い面、悪い面が見えて参ります。私達の多くは、横文字が大好きです。聞きなれない、耳障りのよい外来語は大好きです。S.S.T ソウシャルスキルトレーニングというと何やら凄そうな感じを抱くようですが、今から80年前に考えらえた手法です。決して最新ではないのです。

絵カードや、写真を多用しての指導風景も良く見ます。頑張っておられると思うのですが、意味理解が乏しいと、場面がかわるとパニックを起こします。帰り道が違ってもパニックを起こします。同伴者が変わってもパニックを起こし、手順が違ってもパニックを起こします。

これで果たして良いのでしょうか?本質的な意味理解出来ていれば良いと思います。

博多駅も、小倉駅も、東京駅も大阪駅も、名も知らぬ小さな駅も同じであると理解出来れば取り組んでも良いと思います。

新幹線も、在来線も、バスもモノレールも同じルールであると理解出来るお友達であればS.S.T ソウシャルスキルトレーニングの効果も得られると思いますが、そのような子はほとんどが、言語理解を示す子ども達です。

何故強引に、言語理解が未熟な子ども達にS.S.T をさせようとするのか、基礎のない地面に柱を立ててもいずれ倒れます。深く深く柱を埋め込む努力をするよりも、まず言語獲得に力を入れるべきではないでしょうか?

しないより良いと思いますが、効果が期待できる状況を作ってから取り組むべき問題ではないかと考えております。気付けない限り、永遠と繰り返します。状態が変化したときでも対応しうる力を養うためには言語理解が必要不可欠でなのです。

先週も某大学の先生が施設見学にお出でになられました。支援に精通された専門家でいらっしゃり、様々な療育施設や、本格的なセンターを訪れておられますが、私共のような施設は初めてみたとのお褒めの言葉を頂きました。静かなのです。ウロウロしないのです。楽しいそうなのです。

勿論S.S.T ソウシャルスキルトレーニングを行っているわけではありませんが、言語習得が進み、意味理解、善悪判断が出来るので、何をするべきか、今どうしなければならないのか、どう取り組む事が良い事であるのかを理解し、判断しているからこそ、騒ぐことなく、暴れる事なく、課題に取り組む事が出来ているのです。

バスに乗っても、電車に乗っても迷惑を掛けないのです。嬉しい事があっても、嫌な事ああっても奇声をあげる事がないのです。奇声をあげる事がどういう事が理解できているからです。意味をしっているから、できるのです。指示されれば、どの先生の指示にも従って素直に行動できるのです。

S.S.T ソウシャルスキルトレーニングのカードや写真や絵の取組みも様々にご苦労されて勘案されたご指導だと思います。その努力を無駄にしない支援こそ言語理解であるとご理解下さい。意味の理解がともなえば、指導効果も倍増させることが不可能ではないとご認識頂ければ幸いです。


ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 01:35| 25.ソウシャルスキル (S.S.T) | 更新情報をチェックする

2014年01月12日

NO25.社会性を育むには その1

NO25.社会性を育むには その1

社会性を育むとはどういう事であるとお考えでしょうか?私が思うに、社会性の本質とは、一言でいえば、人に迷惑をかけないとう事に他なりません。

私が考える、人に迷惑をかける行為とは以下の16の事例になります。
1〇大声を出す。(パニックを起こす&泣き叫ぶ&無用に笑う)
2〇奇声をあげる。(意思疎通ができない)
3〇虚言を呈する。(妄想を吐く&幻聴を幻覚を見る)
4〇勝手にしゃべる。(人の話をさえぎる&)
5〇静かにできない。(空気を読めない&マイペース)
6〇キョロキョロする。(落ち着きがない&極度な貧乏ゆすり)
7〇ウロウロする。(動き回る&歩き周る)
8〇指示を守らない。(離席する&教室から出る)
9〇飛び出す。(衝動行動をとる&突然動く)
10●排尿排便が自分でできない。(不衛生・清潔という意識がない)
11●唾をはく(指をなめる&鼻をほじる)
12●何でも口に入れる(何でも臭う&何でも舐める&何でも食べる)
13●暴れる(物を壊す&傷つける&投げる&噛む)
14●他傷行為がある(暴力をふるう&暴言をはく)
15●自傷行為がある(体を噛む&壁等にぶつける)
16△排便排尿の感覚がなく、自分で処理できず、臭気が漏れる。

上記16項目の内、私共の療育指導において1番から9番までは比較的進歩改善が容易であると認識しております。難しいのは●の10番台でありますが、△の16番を除き正しい価値観の獲得が出来れば16番以外は全て改善する可能性があると認識しております。

16番に関しては、神経学的な問題があり、一般的なトイレトレーニングでも解決は難しく、医療的な支援が重要で、専門の医師からご指導頂く必要性があり、私どもを含めて一般の療育施設では支援不可能ではないかと考えております。

社会性を育む為に、ソーシャルスキルトレーニング(以下S.S.Tとする)を提唱する先生方も多くおられますが、その多くは、本来のS.S.Tの一部を切り取った指導法であり、本質的な効果が得られにくい状態となっております。

S.S.Tがロバートリバーマン教授によって考案されたのは、1937年であり実に80年近くも前の事で、ボトムアップ、モデリング、ロールプレイ、ホームワーク、フィードバックという5つの過程を通して社会適応性を育もうとするものです。現在よくいわれているS.S.Tは、上記5領域の中で、ロールプレイのみを取り上げている指導が殆どで、指導そのものの本質を理解しておらず、本来の効果を得るには、非常に稚拙な支援でり、効果が得られる指導にはなっていないと言わざるをえません。

指導者にボトムアップとは何か、モデリングとは何ですか?と質問してみれば直ぐわかります。どの段階でフォードバックさせるのか、ホームワークはどのように考えるのかきちんとお応えできる方はほんの僅かだと思います。

S.S.Tは、本来は学習が成立し、定着させるための強化と消去作業を適時行う必要性が不可欠であり、対象者も強化消去を受けなければならず、その中身を熟知し、正しい指導体制をとらない限り、単なるイベントとして終わる可能性が非常に高いものであると考えております。

ロールプレイのみの指導は、しないよりましですが、非常に効果の低い、定着しがたいものであると私達は認識しております。しないよりはした方がよいのですが、単純な素人のS.S.Tは余りお勧め致しません。

ソーシャルスキルとは社会適応性の事であり、上記の○と●の15項目を出来る限り払拭する必要性があると考えます。従って見守りだけの療育支援では改善も進歩も定着も不可能であると断言致します。

社会適応性とはルールの理解です。上記16項目の殆どはルールが明確になり理解出来れば改善出来るものばかりです。ルールを理解するとは、行動の意味を知る事であり、それはすなわち「言語能力の育成が必要不可欠」であると断言致します。

意志が通じないから奇声をあげるのです。意志疎通が出来ないから思うように行かず泣き叫ぶのです。言語能力が欠如しているお友達に対して、ロールプレイは意味を成しません。

S.S.Tに取り組む前にするべき事があるのです。言語理解が出来ないから、ルールの意味がわからないから、問題行動を起こすのです。多くの場合この言語指導に手を付けず、言葉がしゃべれないまま、意思疎通が出来ないままにロールプレイを行おうとされますが、まったくのナンセンスです。条件反射的な行動はありえるかとも推測できますが、その行動の本質を理解してのものではありませんので、条件が少し違うと全く必要な行動規範がとれなくなってしまいます。

声を大にしてお伝えします。社会に適応するための第1段階は言語能力の習得です。言語以外に解決の方法はありません。一番面倒な事ですが、問題から目をそむけてはならないのです。

将来成長し、年齢を重ね、保護者の庇護がなくても生きていけるだけの力を養うためには言語習得しかないのです。幼児期よりしっかりと言語習得をさせ、社会性を養えば、十分自立して社会に適合する事ができるのです。学校に通い、就職し、家庭を持つ事が出来るのです。

ソーシャルスキルとフレーミングの効用に関しては、昨年も勉強会を行い、動画として閲覧出来るように準備致しております。現在閲覧制限をかけておりますが、月内には開示予定となっておりますので、今しばらくお待ち下さい。

お子様の指導に関してご相談がある方は093-475-0449までご連絡下さい。
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