2016年10月17日

NO.362 叱った事がない!?(加筆・修正)

NO.362 成長出来ますか?

保護者心得【自閉】LD【多動】


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療育相談をさせて頂く中で、半年から1年に1組「私は子どもを絶対に叱りたくないし、叱った事もないので、他人に叱られるのも、厳しい指導も困る」と言われる保護者の方がおられます。

その考え方もわからないではないのですが、お子様の状態が思わしくなく、お子様に対しての接し方が余りに、現実離れしすぎ、理想は唱えられていても、周囲にも迷惑をかけてしまったり、出来うることを投げ出してしまっており、そのような対応をされている場合、実際は問題山積の状態となっておられるのが実情です。

優しく促す事で指示が通り、問題がクリアーされるのであればそれが一番であり、とても理想的な支援方法だと思います。

COMPASSでも、人間関係の樹立が整い善悪判断も出来るようになり適切なモチベーションを持つことが出来るようになった段階で、ある程度意味を解し指示を理解する能力が備わってから、困難な課題に対して、叱る事なく達成できるよう、実践支援を試みておりますが、この取り組みは、現段階では残念ながら全ての子ども達に適合できる支援方法ではないかも?と考えており、適正な成長効果を得るには、上記の前提条件が必須ではないかと類推しております。

別に叱るののも、厳しい指導をするのも好きではありません。
優しく促す事で指示が通るのであれば、それで十分と考えます。
しかし、理想と現実は乖離しており優しい対応だけでは解決できない事案がある事をご理解頂きたいと思います。

優しい指導は大切ですが、時と場合により接し方を変えなければ、新しい力を育む事が出来ないという事もご理解頂きたいと思います。

例えば、
問題があると、直ぐに投げ出してしまう。
困難に遭遇すると手当たり次第に、物を投げる。
人に暴言を吐いたり、他害行動がある。
問題を内包しており、自傷行動がある。
突然奇声をあげたり、人に詰め寄ったり等、相手を驚かせる。
人の物を勝手にとったり、触ったりする。
誰かれ構わず、抱き着いたり、触ったりする。etc


上記の問題が、優しく「やめてね…」とか、「頑張ろう…」だけで解決すれば、それが一番良いのは私もわかっていますが、そうでない場合どうするのかが問題です。

何をしても良い、全てが許される環境だと、困難や課題を乗り切る力を育む事が出来ず、成長が止まってしまうという事も事実です。

時には激を飛ばす事も必要ですし、褒めたり、お子様の様子を観察しながら、応援したり、出来るまで待ってみたり、暖かく抱きしめたり、冷たく突き放したり、緩急つけながらの支援が大切であると考えており、その中で、悪い事は悪いと理解させたり、がっかりして見せたり、驚いたり、悲しんだりの繰り返しの中で、子ども達の心の中に、「出来た」という気持ちと、「大丈夫」という安心感、「忍耐強く取り組む力」や「流されない心」を育む事で困難を乗り切る力を養う事が出来ると考えております。

何が良くて、何が悪いのか、こうすると褒められて、こうだと悲しんだり、叱られる。事の善悪を理解させ、出来る事を増やしながら、行動抑制が出来るように支援し続ける事が大切であると考えます。

言語の問題のあるお友達に、言葉の指導をするのは、可哀そうと言われる方がおられますが、一生コミュニケーションが取れない状態の方がもっと辛く悲しい人生を送る事になるのは自明の理です。柔軟な時期に、少しでも言葉を獲得できるよう、辛くても頑張らせる事が大切であると考え私達は支援し続けております。

「可哀そう」というスタンスと、「叱らない・厳しさは必要ない」という考えは、将来に対してとても無責任であり、そのような状態のまま成長されると、手におえない問題を発生させると確信しております。

成長するには、厳しい試練を乗り越えなければならないのです。楽しい事ばかりではない事を私達は長い経験の中で知っていると思います。

繰り返しますが、優しさは大切ですが、優しいだけでは成長は得られないのです。

辛い問題を乗り越えた時に、初めて味わう心の満足感や達成感が得られるのではと考えます。

1事例ですが、雨が降ったら、知らない人に「傘かして…」と詰め寄るお友達がおりました。小さい時は良かったのですが、体も成長し、髭もはえ、身長の170センチを超えてたある日、母親とスーパーに買い物に出たときに、急に雨が降り出して、知らない女の人に「傘かして…」と詰め寄り強引に傘を引っ張り女の人が悲鳴を上げられ大騒ぎになったたという事件がありました。

私が指導に入り、人の物を勝手に触っては駄目なこと、知らない人に言うのは迷惑だという事を諭し、緩急つけて、ちょっと魔法をかけただけで、二度と言わなくなったという事があります。

それまで、誰もそれが迷惑な事であると教えていなかったのです。人が嫌がる事だと理解していなかったのです。厳しめに指導しましたが、その後は雨が降ってもご両親も安心して一緒に出掛ける事が出来るようになられています。

どっちがいいでしょうか?

お友達はもっと成長します。男の子から男性へと成長します。その時突然あたなの前に「傘かして…」と立ちふさがったらどうしますか?刑事事件になる可能性だってあるのです。

叱るのは、厳しい指導は可哀そう、トラウマになる・PTSDになるから…などと言われる方もいらっしゃいますが、刑事告訴されて収監されるのと、厳しくとも駄目な事は駄目だと教え、その後の安心を得る事のどちらを選ばれるでしょうか?

傘かして…に近いもので、多いのが、「携帯貸して…」です。私は、「嫌だ」とはっきり教えるようにしています。ちょっと魔法をかけると二度と言わなくなるのです。ぶったり、叩いたりするわけではありませんが、言わなくていいようにしたり、言う事が恥ずかしい事であると理解させれば、言わなくなるのです。
問題を先送りにして、失敗されている事例を山のように知っています。

火がくすぶっている時であれば、消す事は簡単なのですが、燃え広がればなす術がないというのが現実です。

問題はその場で対処するのが一番で、必要があれば、厳しい対処もお子様の為に必要であるとご理解頂きたいと思います。

問題を多く抱えているお友達に対して、優しく促すだけで全てが解決したという事例は私が知る限りございません。そんな事例があるのであれば教えて頂きたいと思います。

そのような考えは全て夢幻であり、お花畑のお話で、お子様の為に、心を鬼にして戦わなければ将来の安寧はない事をご理解頂ければ、さらに将来の道が拓かれると断言致します。

最後に、「叱るのは…厳しい指導は…」と言われる方の、様子を見ていると、お子様には優しいのかも??しれませんが、同伴の家族への対応や、私達に対しては強引で、少々攻撃的で、お考えを私達に押し付けようと脅したりすかしたりと交渉を行われます。

何とも不思議なものです。
療育相談で一つお願いしたい事がございます。
私達は、少しでもお子様の問題を解決に導き、ご家族を笑顔に出来ればと思って取り組んでいるのであって、相談者の高尚なお考えを拝聴する時間をさく事は本意ではございません。

私共をお訪ねになるのではなく、どこかの学会で、素晴らしいご意見を発表される事をお勧め致します。

寒い冬があるから、春の息吹を楽しみ、夏の暑さがあるから、秋の心地よさがわかるのです。

忘れないで下さい。厳しいさがあるから、優しさを知るのです。
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2015年12月29日

NO305.悲しいお別れ…

NO305.旅立ち…
保護者心得
平成27年12月末日、COMPASSのある施設から中学生のお友達の特別な施設への送致が決定し、1人旅立つこととなりました。

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彼と出会ったのはまだ小学校に通っていた頃で、詳しくはお伝え出来ませんが、問題行動がある中、学校、児童相談所等、関係行政機関を含め連携しながら、支援を続けておりました。

早い段階で将来の目標も持てるようになり、他の学齢のお友達の見本として学習にも意欲的に取り組めるようになり、暴言や衝動行動もおさまり、この調子で順調に成長出来るのではと職員と一緒に見守っておりました。

COMPASSでは大変素直で、我儘もなく、暴言等の問題行動も一切なくなり、中学へと無事進学出来たのですが、交友関係等が変化する中で、衝動的な問題行動がCOMPASS以外の場所で目立つようになりました。

ゲームセンターに立ち寄るようになったり、家を飛び出してみたり、公園や駅等、夜探しまわる事も何度かあり、安全確保の為に、長期間ご家族が帰宅するまでの時間を私共でお預かりしておりました。

勿論時間外の支援です。夜8時、9時過ぎの時も多く、逆に職員の体調をを心配するまでになっておりました。

周りに見守られ、心配される中であっても、問題はおさまらず、苦渋の選択として今回送致が決定する事となってしまいました。

1月からは、施設内で学習する事となり、規則正しい、規律を重んじた生活の中で、将来社会人として自立した行動がとれるよう教育頂く事となりました。

何とかなれば、良くなればと願いながら、時には厳しく、そして日々愛されている事を伝えながらの懸命の支援活動を行っておりましたが、残念ながら願いは叶わず私達の手を離れる事となってしまいました。

とても素直な少年なのです。
小さなお友達に慕われるやさしい少年なのですが、
一歩外にでると別な一面がでてしまっているのです。

多くの場合の問題行動に起因するのは、それまでの体験ではないかと言われています。

抑止が可能なキーパーソンが不在となった時、衝動的な気持ちを自分自信でコントロールする事が出来ない為に問題行動がおこります。

過去の体験からフラッシュバックした動機を抑えられなかったりするのです。

私達が出来うる精一杯の愛情をかけて、支援を行いながら、気持ちのコントロールを身に付けさせられればと取り組んで参りましたが、実に残念でなりません。

本人は、「施設で頑張って立派な大人になって帰ってきます。」とけな気な事を言うのですが、「待ってるよ。」としか言えず、唇をかみしめました。

愛情をもって子どもと接する…
とても大切な事なのですが、愛しているから愛されていると感じているわけではないのです。大切に思っていても、大切にされていると本人が感じられない事があるのです。

恐らく私達の事を今一番信頼してくれていたのだとおもっております。

私達が愛している、大切に思っていると本人が自覚しているからこそ、「立派になって帰ってきて先生を食事に連れて行きます。」と言ってくれるのだと思います。

愛してくれているお母さんの為、お父さんの為に頑張る…その気持ちを得られているかが行動抑制の起因に繋がるのではないかと感じます。

してはならない事をしたとき、麻薬と同じようなホルモンが脳内を駆け巡ると言われています。でも家族に迷惑がかかるから、愛する人を傷つけてしまうから、期待を裏切りたくないからという根源的な気持ちが自制心を呼び起こすのではないかと思います。

正しい価値観を知り、正しい自分であろうとする事を放棄した時、悪い誘いに、暗い入り口に立ってしまうのではないかと思います。

このブログをご覧の保護者の方々はどなたも皆、子ども達に精一杯の愛情をかけておられると思います。

その気持ちをしっかりと伝えて下さい。感じさせて下さい。それが頑張る気持ち、我慢する気持ち、やり抜く気持ちに転化されると信じて下さい。

前出のお友達は、卒業するまで、面談も限られており寂しさひとしおですが、今は、逞しく成長して欲しいと願うばかりです。

再開を楽しみに、来年もいっそう子ども達の支援に取り組みたいと思います。
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2015年12月28日

NO304.トイレには行けるけど…

NO304.お尻が拭けないお友達は…
保護者心得
知的にも、技術的にも何ら問題がないのに、トイレに行ってもお尻を拭けないお友達がおられます。
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ウンチの手順を考察してみましょう。

気持ちよくウンチが終わりました。

て、今度はお尻を拭かねばなりません。

でもここで、トイレットペーパーを巻き取り、上体をそらし、お尻をあげ、
自分でお尻を拭くのが面倒なのです。

トイレの水を流すのさえ面倒がるお友達も実はおられます。
え〜とお思いの方もおられると思いますが、しない理由は面倒でしかも、安心して任せられる保護者にお願いする事が、何とも気持ちいいのです。

想像してみて下さい。
(冬バージョンでご説明します。)

排せつが終わりました。
狭苦しく、寒々しい(寒い)トイレから、暖かなリビングに脱出し、やさしくお母さんからお尻を拭き拭きしてくれるのです。

場合によっては、ベビーパウダーをはたいてもらい、やさしくパンツを履かせてもらい夢ごこち、王様気分、お姫様気分です。

別な事例に置き換えます。
11月末から私は、ぎっくり腰になってしまい、ヘルニアもぶり返し、しゃがむ事が困難となってしまいました。
腰を冷やすわけにはいきませんから、お風呂にもつかりますが、体をきちんとふく事も困難です。パンツも靴下も通例の何倍もの時間と激痛がはしります。こんな時いつもと違って家内が優しく接してくれるとまさに夢ごごちです。

体を拭いてもらい、靴下を履かせてもらい。(靴下を履かせてもらったのは新婚以来…)暫く痛いふりをしていようかと思うほど介助してもらいました。

残念ながら、療養期間中にも出張が重なると、いくら痛かろうが自分で脱着しなければなりません。必然的に動けるようになってしまい夢の新婚時代は終わりです。

お尻を自分で拭かない大半の理由はこのような心理作用が起因しています。

先日も、知人のお嬢さんの相談があったのですが、簡潔に「やさしいママではなくて、へんなおじさんが拭きにきたら直ぐ治るけど〜。」とお話したところ、実際に隣りのオジサンに相談し解決する事が出来たとの連絡が入りました。

「お母さんはもう、お尻ふくのは嫌だから、隣の〇〇オジサンにお願いた。」と伝え、トイレに入った時に、実際に〇〇オジサンに家に来てもらったところ、それからは自分でするようになったと笑いながら電話がありました。

それまでは、宥め、すかしてみても全然駄目で、拭かないならそのまま放置するような状態だったそうですが、ピタリと治まったとの事です。まだ、トイレの水は流してくれないそうですが、これもお客様が来たとき、ちょっと騒げば治まってしまいます。

知的にも、技術的にも問題がない場合は、この方法でほぼ解決出来るのです。

このようなタイプのお友達は、お願いしたり、人を動かす事が得意です。

その才能を別な事に転化出来れば、驚くような成長を遂げる事が出来ると考えます。

どうです、この晴れ晴れとしたお顔は…
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2015年03月04日

NO223.確信を持つ事の大切さ&階段理論

NO223.熱意の違いが、結果に反映される

保護者心得  【言語】  【ダウン症】  【自閉】  LD  【多動】  【注意欠陥】


子ども達の療育支援に携わる中で、保護者の方々のお子様に対しての期待値の違いを実感してしまう瞬間があります。

COMPASSに通所されるようになると、療育支援の積み重ねにより、それぞれ具体的な進歩と成長を遂げるようになられます。

どなたも喜ばれるのですが、成長を実感され、ご家族でお慶びになられてから、保護者の心構えでご様子が二極化してしまいます。

もっと成長させたいと、「ご自身が主導的にご家庭でも療育支援を試みる方」と、成長は嬉しいけれど、「非主体的で、療育はお任せの方」に大別されてしまうのです。

私は非主体的ではないと思われる方が大多数であると思いますが、知らず知らずのうちに、成長に制限をつけておられたり、安心しすぎて、先を見通す事を忘れてしまうという傾向に心が傾いてしまわれるのです。

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「無理なく…」は危険なキーワード
学ぶ事は楽しい事であって欲しいと思いますが、残念ながら多くの場合、「楽しい」前に習得するための辛さや苦しみが伴います。

力として獲得してしまえば、楽しい事は山のようにあるのですが、獲得する為の道は決して平坦ではありません。辛いのです、苦しいのです、大変なのです。

自転車を例にとってお話しましょう。
補助輪付きであれば、こける事がありませんから安心して自転車に乗る事ができます。乗っている間に、ペダルを漕ぐこと、ハンドル操作等を覚える事が出来るのですが、補助輪をはずすときに、バランス感覚に差異が生じ、スッと乗れるお友達と、そうでないお友達に分かれてしまいます。

スッと乗れることが理想なのですが、そうでない場合は、乗れるようになるまでが一種の苦行のようになってしまいます。何度も何度も躓きます。こけて怪我をする事もあります。安定が得られませんのでとても不安です。

人によっては、何日も乗るまでに時間を要する事が必要なのですが、乗れるようになると一機に視界が変わります。それまでの苦労が嘘のように消失し、楽しさが湧き上がります。多くの場合、発達障がいの問題を抱えるお友達は、スッと前に進みません。よろけ、躓き、こけて怪我をしたりします。

ここで「無理をさせるのは可愛そう」となると成長がストップしてしまうのです。

限界を越えようとする時には、背中を押す力が必要なのです。

課題を乗り越える時には、多くの場合辛さや苦しみが並走する事となります。それを乗り越えた時にご褒美が初めて待っているのです。

乗り越えようともがき、苦しんでいる時に…
問題と対峙している時、何よりも応援する事が大切で、背中を押してあげるのが保護者や支援者の大切な役目であると考えます。

乗り越えようとしている時、「無理しなくていいよ。」と対応するのか、「大丈夫あなたなら出来る。」と応援するのでは格段の開きが生じます。

成長とは、限界に対しての挑戦なのです。多くの場合限界を超えるには力が必要なのです。無理であると断定した時、成長が止まります。時間が解決してくれるような場合も中にはありますが、発達障がいのお友達の場合、身体運動に関しての課題でない限り、時間が解決してくれる事はありません。

努力以外に克服する方法はないとご理解下さい。

到達設定目標を下げる事と、無理と諦める事は違うのです。
階段を2階まで駆け上がる場合で考えましょう。

2階まで12段階段があるとしましょう。※段数は事例です。それを一足飛びに5段跳びで行ける力がある人は3歩で2階に到達できます。これを健常なお友達の平均的な力とお考え下さい。

問題はこの12段をどうやって克服するかなのです。

5段跳びは出来なくても、3段跳びであれば出来るお友達であれば、4歩で2階です。2段跳びであれば、6歩です。歩数を日数と考えれば、2日で克服できる物でも、時間をかけて、6日で克服しているのと同じです。

もっと力が無い場合h、1歩づつでも大変な場合はどうなのでしょうか?無理をさせたくないから諦めるのでしょうか?時間が経過しても階段は登れません。1ヶ月たっても、1年たっても諦めてしまえば現状維持あるいは、滑落して落ちてしまっているかもしれません。

有している力がもっと脆弱な場合、1段づつ頑張れば12日かかりますが、諦めず努力すれば12日後には到達できるのです。これは到達目標を下げただけで、諦めたわけでなないのです。

これがCOMPASSの階段理論です。
COMPASSでは、12段ある階段を更に、細かく細かく細分化したプログラムで言語、数量、知覚の課題に取り組んでいるのですが、12段を24段に、24段を36段に、36段を48段にと、子ども達が登るべきステップを細かく細かく刻んでいるので取り組めば取り組んだだけ2階に近づく事が出来るようになっているのです。

細かく到達目標を設定しているので、階段を登るというより、坂道をコロコロと押しあがっていくような進度設定にしているから時間をかければ、書けるほど成長を獲得する事が出来ているのです。

コロコロと押しあがるのにも力は必要で、楽しい事ばかりではありません。必ず負荷がかかってしまいます。泣きそうになる事だってあるでしょうし、止めたくなる事だって起こります。でも歩みを止めずに前に進み続けるといつの間にか2階、3階、5階と上の階にまで到達し、高みから周りを見る事が出来るようになるのです。

もうちょっと頑張ろう。
〇ちゃんなら大丈夫。

無理をさせずに…等と考えず、もうちょっとの努力を引き出す事を目指して下さい。

出来ない事を叱りながらさせるのではないのです。
応援し続けるのです。
出来ないのであれば、出来る所に戻って指導すれば良いのです。
難しければ、簡単に取り組めるようにすれば良いのです。

どうぞ、主体的に行動して下さい。最も優れた支援者は保護者なのですから…
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2015年02月04日

NO202.償う事と許された歓び…

NO202.自覚と深呼吸6回の秘密…

1月28日 福岡では最初の桜が咲きました。
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福津の宮地嶽神社の本殿横の桜です。
春の足音が聞こえるようで、何やら良い事がありそうな予感がしておりました。

※今回のお話は、前提条件として、言語理解が出来ているお友達の場合であるとご理解下さい。知識的にも知能的にもかなり恵まれているお友達の事例で、言語習得に問題があるお友達の事例ではございません事をご留意ください。

何でも許されるのか…

昨年12月初旬のある日、思うに任せずあるお友達が、指導中に癇癪(かんしゃく)をおこし、大声をあげ、課題を放り出しました。

自閉傾向の強いお友達が何らかの問題に遭遇した時、奇声をあげる事がありますが、今回の場合は、知能的にも高く、1年以上をかけて行動抑制を行い、良い事、悪い事を習得した上で、お友達自ら状況判断も出来うる力を獲得した上で、自制心を開放したパターンであり、ご両親からご家庭で軽い癇癪を起す事はお知らせ頂いておりましたが、その行動に確信的な悪意を直観的に感じましたので、その行動が如何に愚かな事か説明したうえで、安易に許す事はせず、暫く厳しい対応を取る事と致しました。

そうです。謝っても簡単に許す事を良しとしなかったのです。

体を思震わせる程の怒りの表し方で、お友達は怒りを抑える事ができず、激情型の行動を起こしたのですが、その行動の根底には、「いつでも許される」「謝ったら許してもらえる」「やり直しが出来る」という事が見え隠れ致しました。

その後、保護者に確認をすると、数日前から、家庭でもお父様と課題をしている段階で、間違いに癇癪を爆発させお父様から諫められたというお話で、その後も祖父の家で思うようにならない時に癇癪をおこし、祖父からは厳しく叱責されたとの事で、癇癪も常態化しつつある事、何をしても許されるという環境からの行動ではないかと考え、いくら謝っても許す事は致しませんでした。

謝る→許されるこの構図に問題が…
何をしても許されるのではない事を理解させる事が大切であると考え、その後顔を見るたびに、簡単に許される事はない事を繰り返し、繰り返し話聞かせ、信用が無くなった事、同じ信用を得るには、多大な時間が必要な事、行動を悔い改めなければならない事を話きかせました。

保護者の了解の上ではありましたが、結果的に8週間の間、厳しく接する事となり、態度行動が大幅に改善され、騒ぐこともなくなり、静かに落ち着いた行動が出来るようになった1月29日、癇癪を起こしてから実に56日後、ようやく許してあげる事が出来ました。

それまでは他のお友達と同じ扱いも致しませんでした。そして癇癪をおこした行為を嘆き、悲しみ、世の中には許されない事がある事を話し続け、自分の気持ちをコントロールする事、カッとなってする行いの愚かさ、何よりも落ち着いて物事を考える必要性を説きました。

カッとなったら深呼吸…
自己抑制をするという事は、我慢をするという事、忍耐力を養うという事、後先考えぬ行動を止める事が大切で、最も簡単な解決方法は、深呼吸を6回する事でクールダウンする事が出来るのです。

多くの場合3回もすると治まり、冷静に考える余裕が生まれます。目をつむり、鼻から深く息を吸い込み、鼻から息を吐くこれだけで魔法がかかります。

何があっても動じない心は深呼吸に秘密があったのです。

世の中には許されない事がある
カッとなって人を暴力を振るってしまった。人を刺してしまった、首を絞めてしまった。階段から背中をついてしまった…皆、そんなつもりはなかったけれど、結果的に人生を破壊するほどの事故に繋がる事起こります。

癇癪を起す原因は、自制心を持っているか否かによりますが、心をコントロールする術を身に付けない限り、困難な事案に出くわした時に多くの場合暴力となってその子の人生を破壊します。

感情をコントロールする事も大切ですが、事実を認識して行動を抑制する事も大切なのです。〇〇するとおまわりさんにつかまるよ…も同じ例えです。怖い人には逆らわないのは人間が本来持っている自己防衛本能です。例外的に窮鼠(きゅうす)猫を噛むという事もありますが、本質的に避けるのが自然です。

過ちを何でも簡単に許してしまうと、いつでもやり直しが出来ると思い込むお友達もおり、そんなお友達がその後大きな問題を引き起こす事にもつながるのではないかと考えます。また事後どうなるか想像できるか否かにでも行動抑制が違ってきますので、事の顛末を理解させる言葉がけなども大切な要因になってくると考えます。

問題行動を起こしたそのすぐあとから「ごめんなさい」と殊勝な面持ちで何度も謝ってきても我慢する事も大切なのです。通例自分がした事でこのように長期間辛くあたられる事はほぼありませんが、お友達の為に許す事は致しませんでした。

3日たち、1週間たっても、許されず、「もう二度としない、してはならない。」と心に染み込むまで保護者と相談しながら様子をみておりました。

年が明け、態度もあらたまり、徐々に以前と同じように接しても、許しはせず、お友達の態度を見ながらの日々が続きました。そして十分償ったと判断し、8週間後ようやく「君を信用するから、また一緒に頑張ろう。」と頭を撫でた時の嬉しそうな顔は何とも言ぬ晴れ晴れとしたものでした。

彼は十分後悔し、そして態度をもって償ったのです。おそらく2度と同じような癇癪は起こさないと思います。彼の人生の中で最も辛い8週間を経験が、今後の彼の行動を抑制するキモとなるのです。

我慢しなければならないと本人が自覚する以外に本当の解決方法はないのです。自発的な行動抑制がその後の豊な人生を獲得する切符になると私達も確信しています。

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ようやく許された当日の記念の1枚です。ニコニコ笑顔が伝わりますか?

許された日の帰り際に、先生といって幼稚園で作った手作りのパンをそっと手渡してくれました。勿論ニコニコ笑顔です。

このパンのおいしかった事といったら…教師冥利に尽きる最高のプレゼントでした。

今回のお話は誰にでも該当する対応ではありませんが、高知能のお友達であったからこその対応事例ですので、誰でも当てはまるものではありませんのでご注意下さい。
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2014年08月25日

NO139.可愛そうではすみません

「こんなに辛い思いをさせるのは可愛そうで…」「どうせ出来ないのに、努力するだけ無駄…」「いくら言っても駄目なんだら…」「このままそっとしておこう…」一見子どもの事を慮っての発言のようにも思えますが、このような子どもの将来を踏みにじるような無責任な発言は決して許される物ではありません。

一生辛い思いをさせて良いのでしょうか?いつまでお子様を庇護出来るのでしょうか?何度か、「自分が死ぬとき、この子も一緒に…」のような言葉を伺った事がありますがこれほど悲しい話はありませんし、そうしないように育てるのが今の課題なのです。

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自立出来るように、社会生活が送れるように指導するのが保護者の責務です。「このままそっとしておこう…」等、現実逃避でしかありません。問題先送りです。立ち向かって下さい。

よしよしと可愛がる事は問題ありませんが、何でも放任しては駄目なのです。社会に適応出来る様に躾を身に付けなくてはなりません。何が良くて、何が悪いのか教えなければなりません。

何かあると「可愛そう、無理」と断定し子供の未来を潰している事をしかりと現実を見つめて認識しなおすべきなのです。

そんな無責任な人は、Megan Bomgaars (ミーガン)の動画を見せてあげて下さい。

訳をすると問題が生じる可能性もあるので、概要だけ説明すると、ダウン症の彼女は、田舎に住んでいる時は様々な制限を受けていました。「これはあなたには無理」「あれも駄目」と、田舎では様々な制限の中で暮らしていました。

家庭の事情でデンバーに引っ越してから、彼女は、高校でチアリーディングの入ります。生徒達も受け入れ、チアリーディングの決勝に進出する事となります。そして2010年にはモデルになったりと活動範囲を広げていきます。現在はスピーチの練習をしています。

彼女の成長は、周りが制限しなかったからです。時間がかかっても受け入れたのです。
ものすごい努力があってこそ、得た成長で、しっかりとスピーチしている様子は本当に素晴らしいものです。

私達で現在療育支援を行っているお友達も、彼女以上の実力を発揮してくれるものと確信し現在毎日指導をさせて頂いております。

彼女の講演内容は、英語で和訳は現在ありませんが、英文表記されているので、頑張って翻訳して頂ければと思います。彼女が言いたいのは、「DON'T LIMIT ME」「私を制限しないで…」という事で、この動画は、学校の先生達や、保護者に向けての心得だと思っております。

制限しなければ、諦めなければ、彼女のように社会に羽ばたく事も出来るのです。


動画はこちらです。

制限をせず、時間をかければこんなすばらしい成果が得られるのです。

その後さらなる進歩と成長を見せる動画です。

発音も格段に上達しています。

彼女の将来はきっと明るい物であると思います。

努力は今からでも始められるのです。学齢が上になっているからと諦める事はありません。昔は言語指導を行っても習得は無理と言われており、指導そのものを諦め、(制限され)た為に、コミュニケーション能力を持ち合わせないままで成人になった人も少なくありませんが、私の両親のお世話になった方は、つきっきりで指導され私は小さい時にお世話してもらう程の進歩を獲得されていました。言葉だってかなり明瞭で一緒にお歌を教えてもらった事を覚えています。

昔はこのような動画もなかったので、公知される事も少なかったのですが諦めずに努力し続けた人達は沢山いらっしゃるのです。

成長を信じて諦めず取り組んで下さい。

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2014年08月18日

NO138.選択的対応

残暑お見舞い申し上げます
台風一過、猛暑が各地で続いております。
どうぞ皆様ご自愛下さい。

インド、ニューデリーから帰国した職員もこちらの方が都心部は暑いかもと漏らしておりました。(因みにニューデリーは36度平均です。)

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                      大分 白水(しらみず)の滝

お世話になった先生を訪ねて竹田(竹田の子守唄・滝廉太郎 荒城の月)に行ったあと、水郷で有名な白水の滝に行って参りました。

白い清らかな水と書いて「泉」となります。
水も溜まってしまうと、いつのまにやら澱み(よどみ)を生じ、沼になってしまいます。子ども達への支援も、ドンドン上の滝のように、支援をし続け、この沼の状態から澄んだ水の状態に導く事が大切だと、滝を前にして職員と、しばし涼をえて帰りました。

別府に行く?湯布院へ行く?
質問は二者択一方式で…

二者択一は、実は質問者側にイニシアティブがある質問手法です。実はよる所は幾らでもあるのです。二者択一で質問をする事で、条件を限定しているのです。

意中の異性に対してデートを申し込むとき、「お食事に行きませんか?」とのような質問は答え方がYesかNoしかないので、期待に反して応えがNoになるかもしれませんが、「中華が好きですか?フランス料理が好きですか?」と質問すると、どちらか選択しなければならなくなります。

仮にどちらも嫌いとなると、次の二択に移ればよいのです。答えがフランス料理であれば、「今週はお暇ですか?、それとも来週は…」となり、来週であれば、何時にと打ち合わせ、適切な質問に変えるだけで、意中の方とデートする事が出来る事となります
「来週はお暇ですか?」ではデートは露と消えるかもしれません。

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                       久住のア・マ・ファソンで

子ども達への指示も同様です。
「静かにしなさい…」というのは簡単ですが、これは命令であり怒りや反発を招きかねません。「静かにするそれとも、教室をでる?」と聞くと子ども達は選択をする事となります。命令でもないので腹も立ちません。教室を出るを選択し、それでもさせたい課題があるとすると、「〇〇をした後に、課題をする?それとも課題をした後、〇〇をする?」と質問をします。この質問は、いずれにしても課題をしなければ帰れないという意味を含みます。

二者択一を駆使すれば、一定の理解を示す場合かなりの指導的効果を得る事が可能です。何よりも素晴らしいのは、どちらにするか子ども達が良く考える事です。どちらが良いのか、どっちが好きか、自閉症のお友達等、最初は選択に時間が係る場合がありますが、徐々に決断のスピードもあがってきます。

考える力、自分で選択する力、選ぶ事は計り知れない程重要な作業で、この繰り返しにより脳内を活性化させる事も可能であると考えております。3択は一定の力がついてから難度をあげれば良いと考えております。

まずは、ご家庭でも、支援施設でも、二者択一で指示を出してみて下さい。指示を出すにも要領を得なければなりませんので熟達するまでは、試行錯誤が必要です。くれぐれもYes,NOの出ない質問の仕方を体得して下さい。

「両方×」という場合、「じゃあどうするの?」の質問は最悪ですので、誘導出来る次の二択を用意して下さい。二択が出来るという事は、プラスマイナスが理解できるという事です。好き嫌いがあるという事で、皆損する事は嫌なのです。いい子が好きで、みんな自分の事は、世界一優しくて、世界一いい子だと思っています。そこを意識させながら誘導を行って下さい。

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お得な話は、スパイスと一緒で、選択肢を狭める働きがあります。〇〇すると〇〇になるよ…OR〇〇できるよ…と得になるように誘導出来れば上級者です。そして何より選んだら「めちゃくちゃ褒めて下さい。」正しい答えの場合程滅茶苦茶褒めて喜んで下さい。「わー嬉しい先生、〇〇ちゃん大好きチュー」と言うと、嬉しくて抱きついて来る事も少なくありません。

「さすが年中さん、お姉さんになったね…」私達がニコニコすると、本人も嬉しさ倍増です。間違った選択の場合は、「えーいいの?」と驚いて見せたり、ガックリして見せると、前言撤回してくれる事も少なくありません。対応次第で主導権は常に掌握した上で療育指導が可能です。

一見難しそうですが、慣れると実生活にも多用が可能です。どうぞ意識的に試してみて下さい。
皆様の健闘を祈ります。

ラベル:魔法の療育
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2014年08月07日

NO135.仮の姿(本質を見極める)改

「この子は、△△の先生から〇〇と診断され、知能が半年(多くは1年から1年半)遅れているという事で…こちらの話す意味はわかるようなんですけど、自分の気持ちを伝えられなくて他の子を〇〇(奇声をあげる・泣き叫ぶ・攻撃)したりして、園でも…」というようなお話を良くお伺いします。

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多くの場合、お電話での初段のお話でも、「親としてどうしてよいかわからない。」というお話を沢山お伺いしております。

真摯にお子様の事に取り組まれているケースも多く、特にお母様が悩んでおられるケースが目立ちます。

私が悪かったのでは…
私の育て方が悪かったのでは…
〇〇させたのが悪かったのでは…
と、ご心配されておられ、その結果お子様の態度に非常に寛容になっていらっしゃり、何でもしてあげるというような傾向が目立ちます。

何かの訓練をするとか、何かの療育支援をするとかという時は、厳しい対応される事もあるのですが、その他の生活面では基本的に甘々の砂糖のような甘い対応をされているケースがほとんどです。(しかし多くの場合、指摘さしあげると〇〇をしています…等あまりお認めになりません。)※その殆どは厳しく対応しているつもりでいらっしゃいます。

駄々を捏ねればいう事をきいてくれる人になっています。泣けばいう事をきいてくれるので、本人の好き嫌いが最優先され、本来出来る事も出来なくなってしまいます。

意思を通す最も簡単な方法を獲得したお友達は、兎に角泣いて解決を図ります。言う事をきくまで泣き続ける子もいます。周りが動揺すれば動揺するほど、よけいに泣きます。泣かなければ、奇声をあげ続けるか、騒ぎ続けるのです。※でも無視すれば、あっさり泣くのを止めます。こちらが動揺しなくても同じです。※無駄だと把握すると二度と泣きません。二度と騒ぎません。※奇声に奇声で応えると驚いて止めるケースも多々あります。

ある程度話せるのに、言葉遣いも注意されないと「はい」も言えず、多くの場合は、「ん」程度で全て許されているのが現状です。単語で意思疎通を済ませ、目線で要求をだし、嫌な時は泣いて意思を通しに来ます。※「はいでしょう。」と少し高圧的に指示するだけでも「はい」と言えるのです。※大人に対して必要な敬語で話す事だって夢ではありません。

誰しも、泣かれたり、騒がれるのは嫌ですが、駄目な事は駄目と理解させる事が大切なのですが、可愛そうで、不憫で、周りに迷惑をかけるので、お子様のいう事をきいてしまっている事案が山のようにあるのです。厳しく躾けているようでも、子ども達の術中にはまっているのです。

ともするとまるで召使のようで、立場が完全に逆転した状態で相談に来られます。保護者に対しても、大人に対しても畏怖の心も育っておらず、成長の機会を奪われてしまっているのです。

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発達障がいは保護者の責任ではありません。しかし、甘い対応は子どもの心を腐らせます。するべき事、守るべき約束をきちんと果たす事が出来るように教育する事が何より大切なのです。

健常児でも、甘やかせて育てれば、曲がった大人になってしまいます。そんな実例は身近で沢山見ていると思います。何からの障がいがあるから甘やかしても良いという発想は大きな間違いです。

可愛そう、不憫に思っても、甘やかしてはいけません。

何らかの障がいがあるからこそ、それを克服するために努力しなければならないのではありませんか?

「可愛そうだから、負担はかけたくない」等と言うのは、子どもの将来を見ていない、偽善的優しさであると言明します。愚行です。真の愚行でしかありません。問題があるからこそ、その問題を払拭できる力を身に付けなければならないはずです。

やさしくする事と、甘やかす事は違うのです。

幾らやさしくして頂いても構いませんが、やさしくする事と、甘やかす事は違うのです。この点に大きな誤解があります。いくらでもやさしくして下さい。出来るまで待つことも優しさです。何度も挑戦させる事も優しさです。優しさの本質を間違えないで下さい。優しさは甘やかす事ではないのです。

健常なお友達でも、欲しいとすぐに与え、何でも買ってもらえる子は、物に対して大切にしたり、頂いて感謝をする気持ちが育まれるでしょうか?

※我慢が出来ない、待つことが出来ない、結果じっとしていられない。※じっとしていられないから、正しい姿勢を保つことが出来ない。足や体が動き、教室から抜け出てしまう。

※何でも独り占めしてしまい、人に物を分け与えられない。※周りに配慮出来ないから協調性をもって行動する事が出来ない。※協調性をもって行動出来ないから、お友達の輪に入れない。

※思うようにいかないと、泣くか、他害行動に移行する。※物を大切にしないので、人も大切に扱わない。※自分の意思優先なので、交流が取れない。

上記は甘やかした事から派生する結果だと思われませんか?

私共の支援では我儘は通じません。
待つべき時は、きちんと待ってもらいます。正しい座り方を指導しますので、自ずと正しい姿勢も身に付きます。お返事も挨拶も事細かに指導し、発語出来る場合は、言えるまで優しく待ちます。全てを停止させてでも、言えるまで待つ姿勢を示す事で、きちんと返事も出来るようになります。

物の管理も自分でしてもらい、整理整頓にも毎回時間をかけて指導すると、無くさないように大切に扱うようになります。机に出しっぱなしにしていたり、放置されている物は「先生がもらいます〜」と指導しているので、出しっぱなしもありません。学齢を問わずそれぞれのロッカーできちんと管理出来るように指導しており、結果的に物を大切にするようになります。

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物を大切に出来るようになり、整理整頓ができるようになれば、清潔な環境を維持できるように支援すれば、服の乱れや、頭髪の乱れにも気を配り、汚れた手をあらい、嫌いなお風呂にもきちんとはいるようになります。衛生管理の問題も克服できていれば、臭い等の問題もなくなり、心も穏やかになれば、自然とお友達同士の交流も生まれます。

年長者は、年下の配慮をし、下の者はその様子を見て、さらにその下の世話をやきます。躾は連鎖していきます。社会性を育む事もできますし、人間性を高める事にもつながります。対応次第で、問題は大幅に軽減できるのです。その中から長所を引き出せば、短所を克服し、問題を払拭する事が出来るようになるのです。

前者とは夢のような違いと思われませんか?対応次第でこれほどまでに変化するのです。

不思議な物ですが、入園の際に、「この子は知能指数が非常に高いのですが…」と預けると、普通の子どもであっても、そのような扱い方をするので、1年も経つと良い子の見本のような成長を遂げる事があります。代用的な言い方をすれば、この子の父親は〇〇大学の〇〇の教授で…等の先入観は、知らず知らずの間に、対応を変え、声掛けを変え期待値が上がる分、成長を促進させる働きがあると以前から様々な論文で報告されています。

逆に「この子は〇〇症なので…」と保護者がひどく庇護すると、〇〇症だからしかたないかという対応をとり、本来出来る機会を損なう事に繋がるケースも少なくないと考えます。

早生まれや、体格の小さな可愛い男子がよく、女の子がお世話係になって、王様状態になっているケースもあり、親の対応、園の対応、子ども同士の対応が全て重なると、本質的に出来る機会を失ってしまうという事にもつながっているケースも見受けられます。

赤ちゃんは楽!

自分で頑張るより、甘えた赤ちゃんの方が楽だからです。良い子としてふるまうのは大変ですが、馬鹿な真似をしている方がずっとらくで、出来る事もしなくて良い環境を選んでしまうのです。

怪我をして、靴下を履かせてくれたり、ネクタイを締めてくれたりすると出来るようになってきても、バレルまで暫く甘えたいと思ってしまいます。風邪をひいて、夕飯の支度をご主人が甲斐甲斐しくしてくれて、ついもう1日甘えちゃおうと思うのは誰しもある事で、大人だって楽なのが好きなのです。
本当は出来るのに、本当は大丈夫なのに、出来ない真似をしているお友達も少なくありません。そんな子は相手の出方で態度が一変します。時間をかければ、ほとんどの子が態度を改める事が出来るのです。みんな国宝級の役者なのです。

子どもを役者にしてはいけません。馬鹿な真似をさせてはならないのです。親として、やさしくするのは構いませんが、どうぞ変な所で甘やかすのはおやめになって下さい。

お子様に求めて下さい。求め続ければ、応援し続ければ、得られる物は大きくその行為は決して負担ではなく、人生において最も大切な経験に代わるのです。なせば成る、なさねば…という気持ちでお子様に接して下さい。多くの場合必ず良い結果が得られるのです。

先週今週のご面談では今回のような事例が多数おられ、幸いな事に保護者の方々も、私の話に素直に耳を傾けて下さいました。そしてちょっと魔法をかけると、あら不思議、ウロウロしそうなお友達でも、1時間以上も椅子に座ってきちんと待つが出来ました。私の前では、賢い良い子でいたいという魔法をかけただけなのですが…

きっかけで、全ては激変します。人生を変える事も可能です。成長を促す原動力は保護者の対応次第なのです。お子様の仮の姿に惑わされないで下さい。どうぞお子様の本質を見極め、しっかりとご支援頂きたいと思います。

でもどうして良いかわからない方は093-475-0449までご連絡下さい。

ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 20:43| 35.接し方の大切さ | 更新情報をチェックする

2014年06月15日

NO94.感謝の気持ちを伝える大切さ

感謝の気持ちを伝える大切さ

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療育指導に関わる中で、保護者の皆様の真摯なお気持ちに触れる機会も多々ある中、多くの場合お母様が中心となり取り組んでおられる事が多いと感じております。全体のほぼ98%がお母様中心です。

そんな中で、お父様も一緒に取り組まれていらっしゃるケースもあり、面談等でご一緒にご参加になるケースは、体感的ではありますが、全体の2割から3割で、残りの7割はお仕事に忙殺されてお母様にお任せであったり、お子様の障がいを受け止める事が出来ずに、我関せずとなられている方そして、残念ながら、離婚されたりといった事になっておられます。

ご両親で来所される際、よく申し上げるのですが、「子育てに参加されたり、一緒に面談に来られている事に感謝して下さいね。」とお母様にお伝えしております。

1人ではない事

夫婦一緒に立ち向かえる強さは、何にも代えがたい事であると思います。

もうすぐ父の日です。

ちょっと感謝の気持ちを形にされて下さい。

「おとうさん、ありがとう。」

素直に言葉に出されるのが良いと思います。

成長や改善がみられるようになると、お父様の関わり方も変化する事例が多々あります。

お話をお伺いすると、それまでは、将来を考えるのが怖かった…とよく話されます。

進歩や成長の具合をお伝えになる事も大切だと思います。

私は男性ですが、男性の方が、女性より臆病なのです。実は弱い生き物です。
立ち上がるまでに時間が必要な場合も少なくありません。
先が見えたとき、予測可能になると俄然力が出るのも男性の特徴かとも思います。

一緒にいてくれてありがとう。
見守ってくれてありがとう。
こんな事が出来るようになりました。

と伝える事で心の中で科学変化が起きるかもしれません。

お父様で、この記事を読まれている方がおられましたら、是非、お母様に感謝の気持ちお伝えになって下さい。平素の疲れも吹っ飛んでしまわれるかもしれません。

そして、1人で頑張っているお母さん、ご自分にもご褒美をあげて下さいね。

ラベル:魔法の療育
posted by キー先生 at 08:00| 35.接し方の大切さ | 更新情報をチェックする

2014年01月25日

NO35.統一された接し方が大切

NO35.統一された接し方が大切

お子様の接し方は、その子が持つ特性の性質に関わらず、基本的に統一しておく必要性があります。何をしたらいけないのか、どこまでしてよいのか、子ども達に正しいルールを覚えさせ、それらのルールを定着させるためには、接し方の統一が何より不可欠な要素であるとご理解下さい。

お母さんと、お父さんが異なっても困りますし、祖父母の対応が違っても子ども達は混乱します。療育指導を受けている施設の指導者によっても接し方が異なるのはさらに迷惑なお話で、せっかく身についた正しい所作や習慣が崩れないように配慮する必要性があります。

社会ルールは均一の必要性があります。園でよくても、家庭では駄目、その逆も空間認知力がなければ、ないほど子ども達は混乱する事となります。保護者の機嫌に左右されるのも大変迷惑なお話で、今日は機嫌が悪いかあ叱るけど、今日は機嫌が良いので許す等最悪の接し方であるとご理解下さい。

ルールは明確にする必要性があります。奇声を止めさせようと指導をしていても、ご家庭で奇声を発する事を許していては支援のしようがありません。どこまで許容し、どのレベルを限界とするのか、どのような行動をとったら、どのように指導するのか、どのような対応を声掛けを行うのかを家族で明文化する必要性があります。

そしてその明文化した内容を原案として、療育支援を受けている先生と綿密に相談し、家庭でも施設でもそのルールに従って実践して行く事が重要です。祖父母等はそのルールに従うべきであり、本質的に保護者と支援施設で決定した対応に祖父母も沿うべきです。

よく、祖父母から「そんなにかわいそう、この子は分からないのだから…。」と無責任な横槍が入ったりしますが、断固拒否して頂きたいと思います。お子様に対しての責任は、保護者にあることを忘れないで下さい。
最後に責任をとらなければならないのはご両親です。

今頑張れば、社会適応する事ができるのに、妙な横槍がつぶしているケースをよく耳にします。自信をもって対峙して下さい。

また子ども達を裸の王様にしたり、わがままなお姫様にしたりしないように心がけて下さい。最大の庇護者はご両親です。ご両親の指示に従えるという事が根底的な要素です。畏怖される存在であり、守ってもらっている事を子ども達も体感的に理解しています。妙に目線を低くしすぎるのはおやめ下さい。

一番に子供に食事を与えるのも勘違いを生みます。良く時は、年長者から祖父母、父、母、兄弟姉妹という序列を示す必要性があります。おやつも、私が指導している時には、子ども達に一番にはあげません。誰がリーダーか誰が守護者か体感的にも理解する必要性があるのです。

指示を通す必要性があるのです。子ども達の思う通りにさせていては成長は促せません。未計画な見守りは絶対に行てはならないのです。正しいあるべき姿に引き戻す為にはあるべきように促す必要性があります。

言語理解が出来る以前の問題も沢山あります。挑戦して欲しい事に素直に従えるのか、そうでないのかは子ども達の進歩と成長に多大な影響を及ぼすのです。

まずは対応の統一化を目指して下さい。譲るべきなのか、押すべきなのか明確に判断できる基準を持ってください。この基準がなければ、想像以上に遠回りしてしまいます。いくら可愛くても、心を鬼にして対峙する事も必要なのです。

どうすればよいかわからない方は093-475-0449までご連絡下さい。
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